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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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長谷寺(静岡)・平安期の阿弥陀如来 2019-06-23-Sun

以前からずっと気になっていた、下田市の長谷寺を参拝しました。

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この日の伊豆は好天。
陽の光を受けて輝く海を時おり眺めながら、軽快に車を走らせていきます。

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あまりにも素晴らしい景色なので、車を降り、ちょっとひと休みしました。
水平線上にぽっこりと浮かんで見えるのは伊豆諸島でしょうか。

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長谷寺は田牛海水浴場から程近い場所にある真言宗の古刹で、奈良時代の創建と伝えられています。

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こちらのお寺にお寺に安置されている、藤原期の阿弥陀如来坐像を拝観させていただきました。

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像高86.5cm、檜の寄木造。
現在は木肌があらわになっていますが、かつては金箔が施されていたのかもしれません。
目鼻立ちは小ぶりで、素朴な雰囲気を漂わせた阿弥陀様です。

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ご本尊の横には小さな観音・勢至菩薩様が安置されていました。
おそらく本尊より後の時代の作ですが、三尊並んでいらっしゃる様子がとても可愛らしく感じられます。

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訪れた六月上旬、お寺の近くには色鮮やかな菜の花が咲き誇っていました。

2018.6.2

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弘願寺(新潟)・巨大な弘法大師像 2019-06-16-Sun

新潟の仏像について調べていた時、新潟市街地に巨大な弘法大師像があるということを偶然知りました。
絶対に行かなくては…!
ところが、いくら調べても正確な場所がわかりません。
こうなったら現地まで行って聞くしかない、そう決意し、半ば強引に探しに出かけることにしました。

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新潟市は中部地方で2番目の人口を擁するだけあって、想像していた以上の都会でした。
本当に見つかるだろうか。
かなり不安になりながらも、目指す弘法大師像は三越デパートの近くにあるらしいということはわかっていたので、ひとまず歩いて向かうことに。
すると前方に、とてつもなく大きな川が流れていました。
日本一長い川、信濃川です。
湖かと見まごうばかりの川幅、水量の多さに圧倒されました。

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ようやく三越まで来たものの、肝心のお大師様の姿が見えません。
何度行き来してもわからないので、近くの魚屋のご主人に道を尋ねたところ、丁寧に場所を教えてくださいました。

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ご主人の説明通りに路地裏を進んでいくと…

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建物の間から巨大なお大師様の顔がっ!

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慌てて走り寄ると、お堂の上に覆いかぶさるように、錫杖と金剛杵を持ったお大師様がいらっしゃるではありませんか。
看板の説明によると、この弘法大師像は福崎日精という仏師によって造られ、なんと像高は30尺(約9m)もあるそうです。
そしてここは弘願寺というお寺で、昭和44年(1969)に、四国八十八ヶ所修行の道場として建立されたということがわかりました。

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なかなか整ったお顔立ちで威厳があります。
市街地なので仕方ないとはいえ、電線が邪魔をしているのが少し残念でした。

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足元にあるガラス張りのケースの中には、朱色の仁王様たちがいらっしゃいました。
こちらは人間国宝・松久朋琳親子の作だそうです。

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ぐるりと周囲を巡ってみると、ビルの横に大きな背中が見えました。
夕暮れ時に拝すると哀愁が感じられますね。

2018.5.19

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「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」展に行ってきました。 2019-06-09-Sun

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6月7~8日の二日間で、奈良・大阪・京都を旅行してきました。
各お寺の参拝記はかなり先になってしまいそうですが、まずは2019年6月9日まで京都国立博物館で開催されていた「国宝 一遍聖絵と時宗の名宝」展について書こうと思います。

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国宝・一遍聖絵は、時宗の開祖である一遍上人の生涯を描いた全十二巻の絵巻です。
一遍の高弟であった聖戒が詞書を撰述、絵は円伊によって描かれ、一遍の十回忌にあたる正安元年(1299)に完成しました。

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(⇒特別展HPより)

実はもともと絵巻物にはそれほど関心がなかったのですが、実際に一遍聖絵を拝観し、素人目にもはっきりとわかる絵師の技量の高さに驚きました。
上人が遊行なさった全国各地の風景、そこで暮らす人々の姿が実に生き生きと描かれています。
左側の絵は岩屋寺を描いた場面。
四国八十八所の第45番札所は、現在でも「遍路ころがし」とも呼ばれる難所ですが、十分な装備もなく、歩いてこの地を訪れた一遍上人の苦労はいかほどであったでしょう。
右側の絵は僧が集まって踊念仏をしているところです。
僧侶たちの表情は楽しげで、阿弥陀仏への深い帰依を全身で表しています。

ippen_4_1F-2-2_20190413_tmb.jpg 真教上人坐像(神奈川・蓮台寺)
(⇒特別展HPより)

彫刻では、肖像彫刻が多く展示されていました。
真教上人は一遍上人の弟子で、時宗を教団として整備し、発展させたそうです。

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五智如来坐像(京都・安祥寺)
(⇒文化庁HPより)

そして平成知新館の一画では、安祥寺の国宝・五智如来坐像も公開されていました。
おそらく特別展とは直接の関係はないと思われますが、本館が現在休館中のため、京博所蔵や博物館に寄託されている仏像が一部公開されているようです。
今年のGW前後に東博で行われた新規国宝・重文展では三尊しか展示されていなかったため、五尊揃った姿を拝観できたのはこのうえない喜びでした。

また、以前からずっと拝観していたいと思っていた蘆山寺蔵の如意輪観音半跏像も、五智如来像のすぐ横に展示されていました。
像高134.9cm。飛鳥時代の銅像を彷彿とさせる像容で、四天王寺の救世観音を模した彫刻と考えられていますが、飛鳥様式をふまえた鎌倉時代の復古像です。
数十cmくらいの小像かと思いこんでいたので、その迫力、存在感に圧倒されました。

2019.6.8

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彌彦神社(新潟)・越後国の一宮 2019-06-01-Sat

宝生寺を参拝した後は、越後国一宮として知られる彌彦神社へ。

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県道29号線を車で走っていると、前方にとてつもなく巨大な鳥居が建っていました。
なんと日本で三番目に大きな鳥居とのこと。
ちなみに一番大きいのは熊野本宮大社の鳥居だそうですが、大斎原の周辺には建物がないため、彌彦神社の方が大きさが際立って見えました。

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彌彦神社は標高634mの弥彦山麓にある古社で、その弥彦山をご神体としてお祀りしています。
創建について詳細はわかっていないものの、古くは『古事記』にも記載があるそうなので、かなりの歴史を持っていることは間違いありません。

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境内は広々として、静謐な空気に満ちていました。

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こちらは本殿。
かつての社殿は明治45年(1912年)に焼失してしまったため、現在の建物は大正5年(1916年)に再建されました。
その後ろに、上方を雲に覆われた弥彦山が鎮座しています。

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弥彦山の山頂近くまでロープウェイが通っていますが、この日は雲がかなり多く、眺望に期待ができなかったため、残念ながら登頂は諦めました。
山頂には奥の宮があり、天香山命と妃神熟穂屋姫命がお祀りされているそうです。

2018.5.19

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宝生寺(新潟)・木喰の三十三観音 2019-05-24-Fri

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長岡市の宝生寺には、木喰作の三十三観音像が安置されています。
木喰は江戸末期に全国を行脚した遊行僧で、仏像千体彫刻を発願し、行く先々で個性的な一木の仏像を造像しました。

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宝生寺の三十三観音像もそのうちのひとつで、文化元年(1804)頃に当地を訪れた上人が、境内に生えていた銀杏の巨木を使って彫り上げたと伝えられています。

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(⇒にいがた観光ナビHPより)

収蔵庫内にはずらりと三十三観音像が並び、一番前の中央に、木喰の自刻像が安置されていました。
残念ながら三十三観音のうち一体は明治13年の火災の際に盗難に遭ってしまった為、現存するのは三十二体です。

像高は平均で90cmほど。
いずれも木喰仏らしい、親しみやすさとユーモラスさを併せ持っています。
この観音様たちにどこかでお会いしたことがあるなぁと記憶をたぐっていたところ、数年前に横浜そごう美術館で開催された円空・木喰展に何体かお出ましになっていたとお寺の方から伺い、なるほどと納得しました。
数年ぶりに、しかも尊像が揃った状態で拝観できた喜びはひとしおでした。
なんと木喰上人は、これだけの仏像群を87歳の時に造像したとのこと。
その途方もない情熱と行動力に圧倒されます。

2018.5.19

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