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恐山菩提寺(青森)・温泉が湧く霊場

むつ市街地から30分ほど車で移動し、下北半島中央に位置する恐山へ。

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ぐねぐねと曲がる山道を登っていくと、大きな扁額が飾られた山門が見えてきました。すると…

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「あっ!」
突然視界が開け、目の前に大きな湖が現れたのです。
なぜこんな高い場所に湖があるのだろう。不思議に思って調べたところ、恐山は現在も火山活動が続く活火山で、この美しい湖は、恐山山地にある剣山の噴火で形成されたそうです。

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その宇曽利湖畔に位置する恐山菩提寺は、平安期に創建されたと伝わる古刹です。1522年(大永2年)に曹洞宗の僧・聚覚がお寺を中興した際、現在の曹洞宗へと改宗されました。
ちなみに恐山といえばイタコが有名ですが、口寄せがあるのは大祭の時のみとのこと。てっきり常駐なさっていると思っていたので、少し残念でした。

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そして面白いのは、境内にいくつかの湯治場があることです。参拝者は無料で入湯できますが(※入山料は必要)、すぐ近くを沢山人が通るため、女性はなかなか難易度が高そうです。

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本堂の脇を進んでいくと、奥へと続く階段が見えてきました。せっかくなので周辺を歩いてみることに。

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一帯が小石や砂利で覆われており、所々に仏像や塔が置かれていました。どうやら境内全体を歩いて回ることで、霊場巡りができるようになっているようです。

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高台に着き、ふと後ろを振り返ってみると、整然と並ぶ堂宇が見えました。雄大な山々に囲まれ、水量豊かな湖のほとりにあるこの場所が、古くから霊場として崇められてきた理由が体感できます。

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境内の片隅に小さな温泉がありました。おそらく地面を掘ってみれば、いたるところでこのような温泉が湧き出るのでしょう。

2019.9.27

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テーマ : 神社・仏閣巡り - ジャンル : 旅行

「横浜の仏像」展に行ってきました

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横浜市歴史博物館で開催中の「横浜の仏像」展に行ってきました。

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「横浜の仏像」展は、その名の通り、横浜の仏像を一堂に集めた特別展です。実際にお寺で拝観したことがある仏像もいくつかありましたが、大部分は初めて拝観する尊像ばかりで、鎌倉の近くだけでなく、横浜のかなり広域で古くから仏教文化が根付いていたことに驚きました。
ポスター写真は青葉区・真福寺の釈迦如来立像。いわゆる清凉寺式の釈迦如来像で、国の重要文化財に指定されています。

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阿弥陀如来坐像(證菩提寺) (⇒特別展HPより)

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薬師如来立像(證菩提寺) (⇒特別展HPより)

特に印象的だったのは、栄区にある證菩提寺の尊像です。重要文化財に指定されている鎌倉期の阿弥陀如来坐像も立派ですが、平安期の薬師如来立像の素朴な可愛らしさに惹かれました。證菩提寺は鎌倉期の創建のため、おそらく別のお寺から移されてきたのでしょう。
また何度か参拝したことがある光明寺(南区)に平安期の菩薩立像が伝えられていることを知り、非常に驚きました。10世紀の作と推定されているため、横浜で最も古い仏像のひとつではないかと思います。

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薬師如来坐像(保木薬師堂) (⇒横浜市HPより)

年に限られた期間でしか公開されない保木薬師堂の薬師如来坐像を拝観できたのも感動的でした。鎌倉仏らしい力強さに溢れており、かなりの力量を持った仏師の作であることがわかります。
特別展では他にも、弘明寺(南区)の十一面観音立像、寳生寺(南区)の大日如来坐像、慶珊寺(金沢区)の十一面間菩薩坐像など、横浜を代表する仏像が多く公開されていました。通常は拝観できない仏像も含まれているため、横浜の仏像を幅広く知る、またとない貴重な特別展だと思います。会期は3月21日までですので、よろしければ是非足を運んでみてください。

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拝観を終え、センター北駅へ再び向かっていると、駅の構内に横浜の仏像展のポスターがずらりと並んでいました。横浜のスターたちに囲まれ、なんだか嬉しくなりますね。

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常念寺(青森)・平安期の阿弥陀如来

2019年9月下旬、青森県の寺社仏閣巡りをしてきました。

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まず最初に訪れたのは、下北半島の先端近くに位置するむつ市です。

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常念寺のある田名部地区は、江戸期には南部藩の代官所が置かれていた場所で、現在でも飲食店や商店が並ぶ、むつ市の中心部となっています。

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寺伝によると常念寺の創建は慶長元年(1596年)にまで遡りますが、明暦年間の大火の際、創建当時の堂宇はことごとく消失してしまいました。

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そしてその大火のあとに、京都の清浄華院から請来されたというのが現在のご本尊です。

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像高約90cm、桧の寄木造。藤原仏らしい優美なお顔、ほっそりした体躯など、非常に洗練された像容の仏様です。光背や台座は後補とのことですが、尊像とよく調和しており、違和感は全くありません。
実は青森県の彫刻で国の重要文化財に指定されているのは、こちらの常念寺の阿弥陀如来坐像と大鰐町の大円寺の二体のみであるため、以前からずっと拝観したいと思い続けていました。(⇒大円寺の記事はこちら)
拝観の際、色々とお気遣いをいただいたお寺の方に心から感謝いたします。

2019.9.27

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能登大仏(石川)・壮大な仏ワールド

来迎寺のご住職から、穴水町に大仏があるというお話を偶然伺い、せっかくなので行ってみることにしました。

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乙ケ崎地区の高台へ登っていくと、真和園という公園に辿り着きました。駐車場のすぐそばに園内の案内図があり、どうやらかなり大規模な公園であることがわかります。まずは地図の示す通りに歩いていくと…

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おおおおお!!!!!
広大な芝生の奥に、見事な阿弥陀様がいらっしゃるではありませんか。

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この阿弥陀様は能登長寿大仏と呼ばれており、像高はなんと8.4m。2003年6月に造像され、北陸地方でも最大級の仏像なのだとか。

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きりりとした精悍なお顔立ちです。正直、想像以上の迫力で驚きました。

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公園内にはその他にも、三重塔や阿弥陀堂などの建物が建っており、ちょっとした古刹の風格さえ感じます。驚くべきは入場料が無料ということ。間違いなく億単位の建設料がかかっていると思われますが、かなりの太っ腹ですね。

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敷地内には紅葉や紫陽花など、様々な植物が植えられているため、四季折々で美しい自然を楽しめそうです。思わぬ穴場スポットに感激しました。

2019.7.11

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来迎寺(石川)・平安期の阿弥陀如来

須須神社から能登半島を車で南下すること約2時間。

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穴水町の来迎寺を参拝しました。

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来迎寺は平安時代に嵯峨天皇の勅願により創建されたと伝わる古刹です。

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こちらが本尊の阿弥陀様。

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お顔立ちは優しく、体躯はほっそりとしていて、女性的な印象を受けました。詳しい造像年代は不明ですが、おそらく平安後期くらいでしょうか。
来迎寺にはその他にも、鎌倉時代に上総丈介という落ち武者が作庭したと伝えられる庭があり、石川県の文化財に指定されています。

2019.7.11

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