橘寺(奈良)・聖倉殿特別公開

奈良市内から近鉄に乗って飛鳥駅へ。
ひさしぶりに明日香村地方の寺社仏閣巡りをしてきました。
今回の主な目的は、橘寺の収蔵庫・聖倉殿の特別公開です。

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明日香村をレンタサイクルで巡るのはなんと高校生の時以来!
気が遠くなるくらい昔です(笑)
駅前を過ぎると緩やかな登り坂が続き、強い日差しもあって、暑さと苦しさで額に汗が滲みました。
たまらず自転車を降り、ゆっくり押して進みます。

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15分ほど経ったところで、橘寺が見えてきました。

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橘寺は聖徳太子が創建したと伝わる、日本屈指の古刹です。
『日本書紀』によると、垂仁天皇の勅命により不老長寿の薬を探しに行った田道間守が、大陸から持ち帰った種をこの地で蒔いたところ、橘の木に成長しました。そこに用明天皇が橘の宮という別宮を建て、皇子である聖徳太子が後にお寺へと改めたのが、橘寺の始まりとされています。

nichira.jpg (※パンフレットより)

橘寺は過去にも参拝したことがありますが、聖倉殿の特別公開を拝観するのは初めて。
中でも最も心を惹かれたのは、伝・日羅立像です。
像高144.6cm、平安初期の作。
日羅像(聖徳太子が師事したとされる百済の高僧)と伝えられていますが、その像容から、もともとは地蔵菩薩として造られた可能性が高いと推定されています。
重厚な体躯、彫りの深い翻波式の衣文などに貞観様式の特徴がよく出ており、特に左肩に垂れる衣の複雑な流れに目を奪われました。

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そして橘寺で特に有名なのがこちらの二面石。
高さ1mほどで、本堂の脇にひっそりと置かれています。
左右に善相と悪相が彫られており、人の心の二面性を表しているのだとか。
古代の人々の世界観が伝わってくるようで、とても興味深いですよね。

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2016.5.1
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東鳴川観音講(奈良)・平安期の不空羂索観音像

関西旅行の三日目は、奈良県の寺社仏閣巡りをしました。

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まず最初に参拝したのは、奈良市にある東鳴川観音講です。
以前から気になっていたお寺なのですが、毎月第一日曜日のみの公開であるため、なかなか参拝のチャンスに恵まれませんでした。
今回の旅行ではちょうど日程が合ったため、念願かなってついに参拝できることに。
JR奈良駅で路線バスに乗車すると、バスは奈良市街地を抜けた後、やがてうねうねと続く細い山道を登っていきました。

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20~30分ほど乗ったところで下車。
東鳴川のバス停からは歩いてお堂へと向かいます。
恥ずかしながらあらかじめ正確な場所がわからなかったのですが、東鳴川で下車した人のほとんどが同じ方角へ歩き出した為、皆さん御開帳へ向かうに違いないと、後をこっそりついて行くことにしました(笑)

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数分歩いたところで東鳴川観音講のお堂が見えてきました。
良かった!

higashinarukawa.jpg (※パンフレットより)

こじんまりしたお堂の中には、端正な不空羂索観音坐像が安置されていました。
像高90.6cm、藤原期の作。
現在は美しい木肌があらわになっていますが、かつては金箔で全身が覆われていたようです。
たおやかに曲げられている指には、それぞれに持物が握られていたのでしょう。

IMG_0002.jpg (※パンフレットより)

この観音様は今も集落で大切に守られており、月に一度の御開帳には、地元の方がお茶を振る舞って応対してくださいます。
私も色々な話を聞かせていただき、思い出深い参拝となりました。

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2016.5.1

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大泰寺(和歌山)・南紀の旅(2)

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太地駅に戻った後は、再び紀勢本線に乗って南紀をぐるり。
今度はちょうど良い時間に電車があったので、普通列車に乗ることにしました。

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電車は海岸線沿いに走り、車窓からも時おり美しい海が見えます。

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途中、串本駅で下車。
紀伊半島の最南端に位置する串本町は、紀伊山地と熊野灘に囲まれた自然豊かな土地で、特に海岸部は吉野熊野国立公園地域に指定されています。

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この串本で有名な古刹が無量寺です。
虎関禅師の開山による臨済宗の古刹で、円山応挙や長沢芦雪の作品が残されていることで知られています。

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お寺から歩いて10分ほどのところに串本漁港がありました。
私は港町育ちのため、海を見ると、どこか懐かしいような気分になります。

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串本から再び電車に乗って、この日の最終目的地である白浜駅へ。
ここから高速バスに乗り換え、大阪へと向かいました。

2016.4.30

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大泰寺(和歌山)・南紀の旅(1)


熊野から南紀を電車で巡る旅、二日目は紀伊勝浦駅からスタートです。

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前日に宿泊した紀伊勝浦駅から太地駅までは、電車で190円区間と距離は短いのですが、普通電車の運行が2時間に1本のため、なんと特急列車を使うという贅沢をしました(笑)

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熊野古道・大辺路の道しるべ。
大泰寺へ向かう道が熊野古道であることを知り、なんだか嬉しくなります。

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訪れたのは5月上旬、田植えシーズン真っ盛りで、日の光を受けて苗が鮮やかに輝いていました。

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お寺に着いた時、ちょうどご住職が外で掃除をなさっており、本堂に入れていただけることに。

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厨子の中にいらっしゃったのは、堂々とした薬師如来様でした。

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像高105.5cmで、藤原期の作。
ご住職のお話によると、かつては厳重な秘仏であったらしく、衣の金箔が綺麗に残っています。
現在は薬師如来として信仰されていますが、お寺の記録などから、もともとは阿弥陀如来として造像された可能性が高いそうです。
眼差しは涼し気で、口元は引き締まり、いわゆる一般的な定朝様の阿弥陀如来とは違う個性を感じました。

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太地はクジラ漁で知られる町。
太地港はリアス式海岸に囲まれた良港で、古くから捕鯨がおこなわれており、日本の古式捕鯨発祥の地とも言われているそうです。
そのため町のいたるところに、クジラのモニュメントやクジラ料理のお店がありました。

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2016.4.30

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丸山千枚田(三重)・熊野古道を歩く~伊勢路編~

今回の目的地を南紀に決めたのは、熊野古道の伊勢路を歩き、日本の棚田百選のひとつにも選ばれている丸山千枚田を見に行くためでした。
数年前に本で美しい写真を見て以来、ずっと気になっていた場所だったのです。

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花の窟神社を参拝した後、歩いて熊野市駅へ。
そこからバスに約30分ほど揺られて行くと、丸山千枚田へと続く、熊野古道伊勢路の入口が見えてきます。

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こちらのルートは熊野詣の本道とは異なるため世界遺産には指定されていませんが、昔ながらの古道の雰囲気が色濃く残っており、観光客に人気があるそうです。
バスで入口付近まで行けば、歩行時間は3時間弱と比較的短く、気軽に歩くことができます。

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熊野の素晴らしさの一つは、あちこちに清らかな水が湧いているということ。
この豊かな自然こそが、熊野信仰の原点であることは間違いありません。

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木々が途切れた間から、なだらかな山々が連っているのが見え、その奥に熊野灘がうっすらと確認できました。
数千キロに及ぶ熊野古道が最終的には海へと続いていく。
目の前に広がる雄大な景色に圧倒されます。

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入口から一時間強歩いたところで、展望台へ。
ここから丸山千枚田が一望できます。
丘陵地が襞のように細かく切り開かれ、折り重なるように田圃が作られていました。
現在は集落の高齢化などで数が減りましたが、最盛期には実際に千枚以上の田圃で稲作が行われていたそうです。

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田圃の近くまで行ってみると、一枚一枚の田圃が石垣で守られていました。
現代のような重機がない時代、これだけの量の石を組んで田圃を作った人々の苦労はいかほどであったでしょうか。

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集落の一画には小さな祠がありました。
ここで豊作を祈る神事が行われてきたのかもしれません。

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少し田植えの時期には早かったようで、田圃には水が張ってあるだけでしたが、それでも何枚かの田圃には実際に苗が植えられているのを見ることができました。

2016.4.29

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