仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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常念寺(京都)・一木の菩薩立像 2016-02-20-Sat

一泊二日の関西旅行の最後は、京都府の精華町へ。

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お寺の最寄り駅は新祝園(しんほうその)。
かなりの難読地名ですよね。
この日は時間がなくて参拝できませんでしたが、近くに祝園神社という神社があるらしく、平安時代の文献にも名を連ねているほどの古社なのだそうです。

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その新祝園駅から長閑な田園地帯を通りぬけ、歩くこと約15分。

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精華町の常念寺が見えてきました。

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常念寺の創建について詳細はわかっていませんが、境内に鎌倉時代の九重石塔があるため、かなり古い歴史を持つことは間違いないようです。
こちらのお寺には平安期の菩薩像が伝えられており、事前にお願いをして参拝させていただきました。
かねてからずっと参拝したいと思っていた尊像なので、期待で胸が膨らみます。

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尊像を拝して最初に驚いたのは、その立ち姿の美しさでした。

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像高169cmで一木造。
頭から体部、両手首までが一材から彫りだされています。
翻波式の衣文が彫られていることから、造像は平安前期にまで遡る可能性があるそうです。
所々に漆箔が残っているため、かつては全身が金色に輝いていたのかもしれません。
今はあらわになった木肌から、むちむちとした肌の質感が伝わってくるようでした。
この菩薩様は近くにある祝園神社との関連が指摘されており、神仏習合の仏として信仰されていた可能性もあるとのこと。
やや厳しい、気品あふれる表情を拝していると、その説もなるほどと頷けます。

2015.4.18

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極楽寺(京都)・快慶の阿弥陀如来 2016-02-15-Mon

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宇治駅からJR、近鉄と乗り継ぎ、富野荘駅へ。
木津川の流れからも程近い、城陽市の極楽寺を参拝しました。

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こちらのお寺には快慶作の阿弥陀如来立像が伝えられているということで、事前にお願いをして拝観させていただきました。

anyora1.jpg (⇒城陽市観光協会のHPはこちら)

桧材で像高79.5cm。鎌倉期の作。
眼には玉眼をはめています。
像内から発見された古文書に「過去法眼快慶」と記されており、鎌倉時代の名仏師・快慶の作であることが判明しました。
一般的な三尺阿弥陀よりやや小ぶりで、ほっそりとしたお姿です。
特に印象的だったのは美しい衣で、まるで空気の流れを感じさせるような繊細さでした。

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境内で石の祠を見つけました。
中にはお地蔵様や観音様などが数体安置されています。

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こちらの如意輪観音様(?)、ポーズが独特で可愛いですよね。

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参拝の後は近くのケーキ屋さんで一休み。
本当は店頭での販売のみなのですが、お店の方のご厚意で休憩させていただきました。

2015.4.18

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宇治上神社(京都)・源氏物語の舞台 2016-02-12-Fri

関西旅行の二日目は京都府内を巡ることに。
数年ぶりに宇治の平等院を参拝したあと、歩いて宇治川を渡りました。

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そして宇治といえば、『源氏物語』の宇治十帖。
光源氏の息子・薫の君と宇治の姫君たちが織りなす、儚くて切ない恋の物語です。

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日本三古橋にも数えられるという宇治橋には、紫式部像も安置されていました。
橋を渡ったあと、川の流れに沿って更に進むと、やがて「さわらびの道」と呼ばれる小道へと入ってゆきます。

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大きな朱色の鳥居が見えてきました。
世界遺産にも指定されている宇治上神社の大鳥居です。
こちらの神社を参拝するのは十数年ぶりでした。

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本殿は平安時代後期に建立されたもので、現存する最古の神社建築として、国宝の指定を受けています。

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こちらは拝殿。
鎌倉時代前期の建立で、同じく国宝の指定を受けています。
住宅風の構えであることから、寝殿造の遺構である可能性が高いとのこと。
この一帯は、宇治十帖の登場人物・八宮のモデルとされる「莵道稚郎子(うじのわきいらつこ)」の邸宅があった場所で、皇子が亡くなった後、その邸宅跡に御霊を祀ったのが神社の始まりと伝えられています。
鮮やかな緑の木々に囲まれた境内には、清々しい空気が漂っていました。

2015.4.18

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西導寺(京都)・藤原期の薬師如来 2012-06-29-Fri



黄檗の萬福寺から20分ほど歩いて行くと、西導寺が見えてきます。



西導寺は創建を1436年にまで遡るという古刹ですが、お寺の創建よりさらに古い、藤原時代の仏像が伝えられています。



収蔵庫の中央にいらっしゃったのは、端正で美しい薬師様でした。



像高83.3cmで、藤原時代の作。
繊細な指先、わずかに伏せた眼差しは気品に溢れ、相当な力量を持った仏師の作であることがよくわかります。



こちらは凛々しい毘沙門天。
像高160.6cmで、同じく藤原時代の作と推定されています。



収蔵庫に並ぶ沢山の仏様たち。
西導寺は江戸中期には末寺7ヶ寺を有する大寺院であったそうですから、これらの仏様たちは元々は別のお寺で祀られていたのかもしれません。



西導寺参拝のあと宇治駅へ向かい、橋寺、平等院を参拝。
再び京都へと戻りました。
ここからはローカル線で三重へと向かいます。



京都→草津→柘植駅と乗り継ぎ、ここでしばし次の電車待ち。



柘植駅の片隅にはランプ小屋がありました。
ランプ小屋とは鉄道の照明用ランプや燃料等を収納していた倉庫のことで、明治期に多く建設されましたが、現存しているものは全国的にも数少ないそうです。

夜が深まり、辺りは真っ暗になりました。
周辺から一斉にカエルの鳴き声が聞こえてきて、まるでオーケストラのよう…。
その鳴き声に包まれながら、じっとホームのベンチに腰掛けていると、漆黒の帳の中でふわふわと漂っているような、不思議な感覚を覚えました。
普段街中で暮らしているとなかなか味わうことのできない、夜らしい夜です。



さあ、亀山駅で最後の乗り換え。
いよいよ津へ到着です。
念願の伊勢のお寺巡りが始まります

2012.4.28

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萬福寺(京都)・笑う布袋様 2012-06-24-Sun

数年ぶりに宇治市の萬福寺を参拝しました。



黄檗宗の大本山である萬福寺は、1661年に隠元によって開創されました。
隠元は中国出身の禅僧で、江戸初期の禅宗界に多大な影響を与えた人物です。
彼は禅の教えの他にも、様々な文化をもたらし、インゲン豆を日本に伝えた人物であるとも言われています。



境内の建物や庭は明文化の影響を色濃く受けており、一般的な日本のお寺とは違った外観を見せてくれます。
回廊の床や天井は、整然と並ぶ幾何学的な模様で装飾され、あたかも異国のお寺を歩いているような気分になりました。



大きなお魚!
こちらは開版といい、時を報ずるために使われるものなのだそう。
木魚の原型とも言われています。



そして萬福寺と聞いていつも思い出すのが、天王殿の布袋様。
こちらのお寺では、布袋様は弥勒菩薩の化身とされており、お堂の中心に堂々と坐っていらっしゃいます。
この個性的な尊像は、来日していた明の仏師・范道生によって造られたそうです。
にっこりと笑う大らかなお姿を拝していると、はるか彼方にある大陸の風が吹き込んでくるのを感じるようでした。



2012.4.28

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