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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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松尾大社(京都)・平安期の神像 2018-05-27-Sun

愛宕山を下山し、路線バスで嵐山駅へ。

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バスを降り、阪急嵐山駅へ歩いて向かっていると、桂川の河川敷が沢山の人で賑わっていました。
何かイベントでもあるのだろうかと近寄ってみたところ、そういうわけでもなく、どうやら修学旅行の学生たちが大半のようです。
嵐山が京都屈指の観光スポットであることがよくわかります。

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電車に乗って松尾大社駅で下車し、改札を出ると、すぐそばに大きな朱色の鳥居が建っていました。

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松尾大社の創建は大宝元年(701年)に遡り、文武天皇の勅命を賜わった秦忌寸都理が、この地に社殿を建立したのが始まりとされています。
ただしそれ以前から、この付近に住む人々が松尾山の山霊を頂付近の磐座に祀り、守護神として崇めていたと考えられているそうです。

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この松尾大社の神像館には、貴重な平安時代の神像群が安置されています。

老年 
(⇒松尾大社HPより)
こちらは老年像と呼ばれ、松尾大社の御祭神である大山咋神を表した像とされています。


壮年
(⇒松尾大社HPより)
そしてこちらが壮年像。
大山咋神の御子のお姿とされており、壮年像と比べると肌が張り、全体的に若々しい印象を受けます。


女神
(⇒松尾大社HPより)
向かって一番右に安置されているのが女神像で、市杵島姫命とされています。
この女神は福岡県の宗像大社に祀られる三女神の一神で、航海の安全を祈って松尾大社へ勧請されたと伝えられているそうです。

三体の神像はほぼ等身大で、いずれも平安初期の作と推定されています。

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訪れた時、ちょうど山吹が盛りを迎えており、境内は鮮やかな黄色の花に彩られていました。

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2017.4.28

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月輪寺(京都)・空也上人ゆかりの古刹 2018-05-20-Sun

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愛宕神社を参拝した後は、月輪寺方面へ下山を開始。
実は今回、愛宕山に登ることを決めたのは、長年憧れていた月輪寺を参拝するためでした。

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階段等が整備された表参道とは違い、こちらは岩がゴロゴロと転がる、本格的な登山道です。
息を切らせながら厳しい山道を歩いていると、古より愛宕山が山岳信仰の聖地として信仰されてきたことを改めて実感します。

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少し開けた場所からは京都市内が一望できました。
中央を流れるのは桂川でしょうか。

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拝観予約時間が近づいていたため、急いで坂道を駆け降りていくと…

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山肌に張り付くように建物がいくつか並んでいました。
目指していた月輪寺です。

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月輪寺は大宝4年(704)に泰澄が創建したと伝わる古刹で、市聖と称せられた平安時代の僧・空也上人が修行をした地とも言われています。

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この月輪寺には平安期の古仏が数体伝えられており、かねてからずっと参拝したいと思い続けてきましたが、仏像を拝観できるのは冬季を除く平日のみ、しかも雨天時は拝観不可であるため、なかなかチャンスに恵まれませんでした。
ですから苦労して山道を歩き、美しい花々に囲まれた御堂が見えた瞬間、ついにこの時が来た、と胸が高鳴りました。

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収蔵庫に入れていただくと、中には平安期から鎌倉期の古仏が8体ならんでいました。
いずれも国の重要文化財に指定されています。

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(⇒法然上人二十五霊場HPより)

こちらは御本尊の阿弥陀様。
像高87.6cmで、いわゆる定朝様の流れをくむ、優美な藤原仏です。
その横には、かの白洲正子さんが愛したという千手観音立像が安置されていました。
像高154cm、藤原時代の作。
お寺の方のお話によると、白洲さんはこの千手観音立像をとても気に入り、何度も登山道を登って会いにきたそうです。

個人的に一番印象的だったのは、善哉立像、竜王立像と伝わる天部像でした。
それぞれ像高100~110cmほど。いずれも藤原期の作です。
作例の少ない尊名ですが、その像容から、もともとは梵天、帝釈天として造像された可能性が高いと考えられています。
重厚な体躯を覆う衣文は極端に省略され、肌のむっちりとした質感が伝わってくるようでした。
伝承によると、彼らは空也上人の化導により月輪寺を守護するようになったそうです。

そして空也上人ゆかりの寺とされる月輪寺には、鎌倉期の空也上人像が伝えられています。
有名な六波羅蜜寺の空也上人像と同じく、口から南無阿弥陀仏を表す6体の仏が出ていますが、面白いのはこちらの尊像は3体ずつ2列に御仏が並んでいること。
お顔は六波羅の上人像と比べるとやや厳しく、精悍な印象を受けます。

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竜王の伝説が残る愛宕山にはあちこちに水が湧き出ており、その涼やかな流れを眺めていると、下山時の疲れが癒されるようでした。

2017.4.28

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愛宕神社(京都)・愛宕神社の総本社 2018-05-05-Sat

去年のゴールデンウィーク、京都市の愛宕山に登ってきました。

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早朝に京都駅を出発し、阪急嵐山駅へ。
そこから路線バスに約15分ほど乗り、清滝というバス停で下車、山間の清流を眺めながら登山口へと向かいました。

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10分ほど歩いたところで、朱塗りの鳥居が見えてきました。
鳥居には愛宕神社と書かれた扁額が飾られています。

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しばらくアスファルトの道を歩くと、やがて杉並木に囲まれた細い道に出ました。
さあ、ここから本格的に登山道が始まります。

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愛宕山は京都市西北部に位置する標高924mの山で、古くから比叡山と並び、京の人々の篤い信仰を集めてきました。
山全体が信仰の対象とされており、特に山頂に位置する愛宕神社は、全国に約900社あるという愛宕神社の総本社として知られています。
表参道とはいえ、ハードな上り坂がひたすら続き、苦しさに何度も立ち止まっては息を整え、再び進みました。
比叡山には車道が整備され、誰でも比較的簡単にアクセスが出来るのとは対照的です。

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落雷で折れてしまったのか、樹齢数百年はあろうかという巨木の根元だけが残り、そこに注連縄が飾られていました。
特別な御神木なのかもしれない、そう思って下山後に調べたところ、大杉大神と呼ばれて信仰されている杉の木なのだそうです。

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この日は好天に恵まれ、絶好の登山日和。
時々立ち止まっては、周囲に広がる美しい山々に見惚れました。

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登山口から2時間強歩いたところで、比較的平坦な場所に出ました。
どうやら神社まではあと少しのようです。

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やった-!!
ついに山頂にある愛宕神社が見えてきました。

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愛宕神社は奈良時代に役小角と泰澄が創建したと伝えられる古社で、明治期の神仏分離令までは、修験道の霊場として信仰を集めていたそうです。

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車でのアクセスが不可能なこの場所に、これだけの社殿を造り上げた労苦は計り知れません。
拝殿で無事に登頂できた感謝をして、下山を開始。
次は山の中腹に位置する月輪寺を目指します。

2017.4.28

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壬生寺(京都)・截金の地蔵菩薩 2017-12-02-Sat

関西旅行の最後に、冬季特別公開をしていた壬生寺を参拝しました。

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京都市街地にある壬生寺は、大宮駅から徒歩で10分ほど。
正暦2年(991)に園城寺(三井寺)の快賢僧都が創建したと伝わる古刹で、新選組ゆかりの寺としても知られています。
新選組は壬生寺の境内に兵法調練場を設け、武芸などの訓練を行っていたそうです。

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今回の私のお目当ては、本尊・地蔵菩薩立像の特別公開でした。

IMGP5615.jpg (※看板より)

像高166cmで一木造、藤原期の作と推定されています。
ご本尊は本堂中央の厨子に安置されており、少し距離があったのですが、衣に美しい截金が施されていることがよくわかりました。
このお地蔵様は、本堂再建の際に奈良・唐招提寺から招来されたのだそうです。
それもなるほどと頷ける、堂々たるお姿でした。

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こちらは境内にある狂言堂。
今回の特別公開では、この狂言堂の中にも入ることが出来ました。

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新選組で有名な壬生寺の近くには、「誠」の旗があちこちに掲げられています。
どうやら歴女の皆さんに人気があるらしく、通りは多くの観光客でにぎわっていました。

2017.1.7

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恵福寺(京都)・丈六の地蔵菩薩 2017-11-25-Sat

善願寺から歩いて15分ほどのところに、同じく丈六の地蔵菩薩が安置されている恵福寺があります。

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善願寺は鎌倉時代後期に天台宗の寺院として創建された古刹で、慶長3年(1598)に浄土宗へと改宗されました。

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境内には見事な枝垂桜の大木がありました。
地元では桜の名所として有名らしく、春には多くの人で賑わうそうです。

恵福寺 丈六地蔵(京都市) 
(⇒朝日新聞HPより)

こちらが丈六のお地蔵様。
この写真ではわかりませんが、善願寺のお地蔵様と同じく、お腹に腹帯をしておられます。
唇は朱色に塗られ、体の所々に白っぽい色が残っているため、もともとは全体に彩色が施されていたのかもしれません。
丸いお顔に、やや小ぶりな目鼻だちをなさった、おっとりした雰囲気のあるお地蔵様です。

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境内にはとっても可愛らしいワンコもいました。

2017.1.7

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