FC2ブログ

仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

プロフィール

ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

カレンダー

07 | 2020/08 | 09
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 31 - - - - -

月別アーカイブ

検索フォーム

QRコード

QR

九品寺(奈良)・千体石仏 2020-07-23-Thu

IMGP5558.jpg

関西旅行一日目、最後に御所市の九品寺を参拝しました。

IMGP5570.jpg

九品寺は奈良時代に行基が創建したと伝えられる古刹です。本尊の阿弥陀如来坐像は重要文化財に指定されていますが、通常は公開されていません。

IMGP5573.jpg

こちらのお寺で特に有名なのが、千体石仏と呼ばれる石仏群。お堂の脇から続く細い道を進んでいくと…

IMGP5578.jpg

道沿いにずらりとお地蔵様が並んでいました。皆様、お揃いの胸あてをなさっていて、とても可愛らしいです。

IMGP5590.jpg

一つの石に二体彫られている像には、ちゃんと二つ胸あてが作られていました。作った人の優しさが感じられますね。

IMGP5596_20190614225838897.jpg

色鮮やかなツツジが咲き誇る坂道を登っていきます。

IMGP5601.jpg

どーーーん!!!
登った先には、夥しい数のお地蔵様たちが並んでいました。

IMGP5615_20190614225843eae.jpg

IMGP5610_20190614225841d6f.jpg

とにかく感動的なのが、一体一体、ちゃんと胸あてが付けられるということ。どれだけ多くの時間と手間がかかったことでしょう。

IMGP5637.jpg

石仏の間に続く階段を登っていくと、一番奥には、ひときわ大きなお地蔵様が立っていらっしゃいました。

2019.6.7

スポンサーサイト



CATEGORY : 奈良 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

置恩寺(奈良)・平安期の十一面観音 2020-07-18-Sat

生駒市から車で南下し、葛城市へ。
カーナビでは約1時間の予測でしたが、かなり渋滞しており、なかなか前へ進みません。結局、二時間弱かかり、やっと寺口という集落に辿り着きました。

IMGP5494.jpg

坂を上るにつれ道が狭くなり不安になっていると、市が管理している駐車場を偶然見つけたため、そこに駐車して目的地まで歩くことに。

IMGP5498.jpg

駐車場から10分ほど歩いたところでしょうか。置恩寺の境内が見えてきました。
置恩寺の歴史は奈良時代まで遡り、当地の有力者であった置始氏が創建したと伝えられています。往時は沢山の堂宇を有する、相当な大寺であったようです。

IMGP5505.jpg

このお寺には美しい十一面観音様が安置されており、事前にお願いをして拝観させていただきました。
像高172cm、榧の一木造。平安中期の作と推定されています。

IMGP5508.jpg

お顔立ちは端正で、なめらかな肌の質感が伝わってくるようです。わずかに腰をひねった体躯はすらりとして、非常にバランス良く見えます。

IMGP5543.jpg

境内の片隅に、室町期の石灯籠がありました。高さ240cmもあり、1502年に布施行国が寄進したことが記されているそうです。この布施氏は、置恩寺を創建した置始氏の子孫であったとされています。

IMGP5550.jpg

参拝を終え、駐車場に向かって歩いていると、寺口の集落が一望できました。

CATEGORY : 奈良 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

長弓寺(奈良)・平安期の十一面観音 2020-07-11-Sat

尊延寺を参拝した後は奈良県へ戻り、生駒市の長弓寺へ。

IMGP5459.jpg

社伝によると長弓寺は、当地の豪族であった小野真弓長弓の菩提を弔うため、聖武天皇の命によって創建されました。

IMGP5462.jpg

このお寺で特に有名なのがこちらの本堂。弘安2年(1279年)に建立され、鎌倉期の貴重な建築物として、国宝に指定されています。檜皮葺を用いた入母屋造で、和様を基本としながらも、細部には大仏様を採り入れているそうです。

IMGP5469.jpg

そしてこの本堂には、平安期の十一面観音立像が安置されています。

kannon_20190612223305d08.jpg
(⇒生駒市HPより)

像高116.2cm、檜の一木造。
堂内には電灯がないため、蝋燭の光での拝観となりました。薄暗い厨子のなか、ほのかな光に照らされた観音様が浮かび上がって見えます。尊像まで若干距離がありましたが、立ち姿の美しさははっきりとわかりました。

11men01_04 (1)
(⇒生駒市HPより)

2019.6.7

CATEGORY : 奈良 Trackback 0 Comment 2 △Page Top

東明寺(奈良)・薬師如来御開帳 2020-06-27-Sat

矢田寺を参拝した後は、同じ大和郡山市にある東明寺の御開帳へ。

IMGP5330.jpg

お寺へと続く山道は驚くほど細く、曲がりくねっており、車同士が行き交うことができないほどでした。なんとか無事に駐車場まで辿り着き、歩いてお堂へ向かいました。

IMGP5315.jpg

東明寺は持統天皇7年(693年)に舎人親王創建したと伝わる古刹で、かつては矢田坐久志玉比古神社の神宮寺でした。
ご本尊は秘仏の薬師如来坐像。かねてからずっと拝観したいと思っていた尊像です。

IMGP5311.jpg

お堂に入ると、中央に薬師如来坐像、向かって右隣りに吉祥天、左側に毘沙門天が安置されていました。いずれも国の重要文化財に指定されています。さらにその両脇に十二神将がずらりと並んでいました。

yakushi_201906102220193e3.jpg
(⇒巡る奈良HPより)

ご本尊は像高94cm、10世紀頃の作。仏像には珍しい、桜の一木造です。
引き締まった体躯を覆う衣には、太い衣文が深く刻まれており、非常に重厚感があります。唇にうっすらと紅が残っているため、造像当初は全身に彩色が施されていたのかもしれません。
両脇の毘沙門天、吉祥天は、藤原期の作と推定されています。
堂内の端には役行者像が安置されているため、おそらくかつては修験道とのつながりがあったのでしょう。

2019.6.7

CATEGORY : 奈良 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

矢田寺(奈良)・本堂特別拝観 2020-06-21-Sun

私が矢田寺の十一面観音立像を初めて知ったのは、十数年前、白洲正子さんの著作を読んだ時でした。それ以来ずっと気になっていたものの、秘仏のため特定の期間以外は公開されておらず、なかなか拝観の機会に恵まれまずにいました。

IMGP5283.jpg

そこで一念発起し、本堂が公開される6月に奈良へ(※2019年)。ところが、訪れた日はあいにくの悪天候で、土砂降りの雨が朝から続いていました。

IMGP5270.jpg

矢田寺は正式名称を金剛山寺(こんごうせんじ)といい、天武天皇の勅願により、智通僧上が白鳳4年に創建したと伝えられています。一般的な矢田寺という呼称は、お寺が矢田の里と呼ばれる場所にあったことに由来しているそうです。

mokuzoujizou.jpg 地蔵菩薩立像
(⇒大和郡山市HPより)

厨子の中には、本尊の地蔵菩薩立像が安置されていました。
像高162cm、桐の一木造。貞観期の作と推定されています。
まず目を引いたのは印相で、右手の親指と人差し指で輪をつくり、阿弥陀の来迎印のような印を結んでいました。そのため、このお地蔵様は、地蔵と阿弥陀両方の功徳を備えていらっしゃるのだと言われています。衣文は太く、肩のあたりで一巻きするように、ぐるりと曲がっていました。記憶にある限りでは、このような衣文を見るのは初めてではないかと思います。

mokuzoujyuitimen.jpg 十一面観音立像
(⇒大和郡山市HPより)

そしてその隣に安置されているのが、お目当ての十一面観音立像です。
像高217cm、桐の一木造。8世紀後半の作と推定され、左肩からたすきがけで垂れる条帛は乾湿を盛り上げて造られています。
目鼻立ちはこぶりで、ほっそりとして、まるで可憐な少女のよう。元々はこの観音様がお寺の本尊だった可能性が高いと考えられているそうです。

IMGP5295_20190609194130d15.jpg

矢田寺は紫陽花の名所としても有名で、やや見頃には早かったものの、あちこちで美しい花が咲いていました。

IMGP5290.jpg

紫陽花にも、様々な色や形があることがわかります。境内にはなんと約60種、10,000株もの紫陽花が植えられているそうです。

2019.6.7

CATEGORY : 奈良 Trackback 0 Comment 2 △Page Top

| ホーム | 次のページ »