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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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石光寺(奈良)・日本最古の石仏 2018-06-08-Fri

葛城市にある石光寺の特別公開を拝観してきました。



近鉄南大阪線の二上神社口駅で下車し、お寺の方角へと歩いていると、正面に二上山が見えてきました。
雄岳(517m)と雌岳(474m)の2つの山頂からなる双耳峰で、古より神聖な山として人々から信仰されてきたそうです。

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その二上山のふもと、のどかな田園地帯に囲まれた一画にある古刹が石光寺です。
天智天皇の勅願により、 役小角が創建したと伝えられています。

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訪れたのがゴールデンウィーク前半だったため、境内は多くの参拝者で賑わっていましたが、残念ながら日本最古級の石仏が特別公開されているお堂にはほとんど人がいませんでした。

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こちらがその石仏で、損傷が激しく、はっきりとした像容はわかりませんが、お寺では弥勒仏と呼ばれています。
1991年(平成3年)に行われた弥勒堂改築に伴う発掘調査の際に発見されたそうです。
石光寺の名が示す通り、この仏様は創建当初の本尊であったと考えられています。
組み立てると像高は2mにもなるそうなので、飛鳥時代では最大級の石仏だったに違いありません。

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関西花の寺二十五霊場20番札所となっているだけあって、境内には美しい花々が沢山咲いていました。
なかでも牡丹はちょうど見頃を迎えており、華やかな雰囲気に境内が明るくなるようでした。

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2017.4.29

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西方寺(奈良)・平安期の阿弥陀如来 2017-11-03-Fri

関西旅行一日目の最後は、JR奈良駅から歩いて15分ほどのところにある西方寺を参拝しました。

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西方寺は奈良時代の創建と伝わる古刹で、かつては多聞山(現在の若草中学校の近く)に位置していましたが、室町時代に現在地へと移されました。

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事前にお願いをして、ご本尊の阿弥陀様を拝観させていただきました。

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像高87.6cm、平安後期の作。
上品上生の印を結び、瞼は閉じられ、静かに瞑想なさっているかのようです。
体つきやお顔立ちに藤原仏らしい優美さが漂っています。

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そして西方寺でもうひとつ有名なのが、こちらの祐全上人像です。
像高79cmで寄木造。
像内の墨書銘から、宿院仏師の源次、その子である源四郎・源五郎によって、室町時代に造像されたことが判明しています。
宿院仏師は16世紀頃に奈良を中心として活躍した仏師集団で、宿院というところに住んでいたことから、こう呼ばれているそうです。
彼らはもともと大工集団の出身で、仏師の下請けをしているうちに独立した、いわば俗人の仏師たちでした。
宿院仏師の肖像彫刻は少なく、この尊像は在銘の作として非常に貴重なのだそうです。

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境内には見事な巨木が生えており、上を仰ぐと、建物が木を避けるようにして建てられていました。

2017.1.6

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帯解寺(奈良)・鎌倉期の地蔵菩薩 2017-10-28-Sat

名張市の弥勒寺を参拝した後、再び奈良県内へ。
桜井駅でJR桜井線へ乗換え、帯解駅で下車しました。

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駅から歩くこと約5分。
腹帯地蔵として有名な、帯解寺が見えてきました。

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帯解寺は空海の師である勤操が創建したと伝えられている古刹で、安産祈願の寺として有名です。

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文徳天皇妃の藤原明子がこのお寺のお地蔵様に祈願をしたところ、まもなく懐妊し、後の清和天皇を安産なさったことから、勅命により帯解寺と名付けられたと伝えられています。

jizoubosatu02.jpg (⇒お寺のHPより)

現在本堂に安置されているご本尊がこちらのお地蔵様です。
像高182.6cmで寄木造、鎌倉期の作。
左手に宝珠、右手に錫杖を持ち、左足を踏み下げて岩の上に坐っておられます。
お腹に結び紐が飾られていることから、腹帯地蔵と呼ばれているそうです。
優しい表情ながら、鎌倉仏らしい力強さも漂わせています。
参拝したのが新年ということもあってか、境内は多くの参拝者で賑わっており、今なお地元の方々に篤く信仰されているのがよくわかりました。

2017.1.6

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安産寺(奈良)・平安期の地蔵菩薩 2017-10-15-Sun

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奈良県と三重県との県境に位置する山間の地、宇陀市の三本松という集落に、かの有名な室生寺伝来とされる平安仏が守り伝えられています。

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近鉄大阪線の三本松駅から徒歩で10分ほど行くと、石垣の上に小さなお堂が見えてきました。
かねてからずっと拝観したいと思い続けていた仏像なので、期待で胸が高鳴ります。

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安産寺のご本尊は、子安地蔵と呼ばれる地蔵菩薩立像です。

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(※パンフレットより)

像高177.5cm、カヤの一木造。
造像年代は平安初期、九世紀頃と推定されています。
特に印象的だったのは美しい衣で、翻波の襞が流麗に刻まれ、ふっくらした肌を軽やかに覆っていました。
室生寺・釈迦如来像との類似点が指摘されているため、宇田川上流に位置する室生寺金堂から近世になって移された可能性が高いと考えられているそうです。

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(※パンフレットより)

参拝の際、地元のケーブルテレビ局が作成した村祭りの映像を見せていただきました。
そこで踊られていたのが子安地蔵音頭。
なんと地元の方によって作詞されたそうです。
お地蔵さまを大切に守ってきた集落の方々の気持ちが伝わってきますよね。

2017.1.6

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飛鳥寺(奈良)・飛鳥大仏 2017-04-08-Sat

奈良旅行の最後は、明日香村にある飛鳥寺へ。

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飛鳥寺は日本最古の仏教寺院のひとつで、仏教を保護した蘇我馬子によって推古4年(596)に創建されました。
朝鮮半島の百済から派遣された職人たちの協力のもと、当時最先端の技術で造立され、かつては塔や金堂が建ち並ぶ大寺だったそうです。
ところが鎌倉時代に伽藍の大半を焼失、現在の本堂は江戸時代に再建されました。

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こちらのご本尊は飛鳥大仏と呼ばれるお釈迦様。
初めてお会いした高校生の時から、ずっと大好きな仏様です。
銅造で、像高は275.2cm。
606年に鞍作鳥によって造られたという記述が残っており、造像年代がはっきりしている仏像としては日本最古なのだそうです。

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初めてこの飛鳥大仏にお会いした時のことを、私は今でもはっきり覚えています。
アーモンド形の大きな目に、すっきり通った高い鼻。
大きな体のあちこちが傷だらけでしたが、幾度も修理され、千年以上もの間大切に守られてきたことが伝わってきました。
高校生の時から長い年月が経ちましたが、お釈迦様は相変わらず堂々として、おおらかで、御姿を拝していると深い感慨を覚えずにはいられませんでした。

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参拝を終え、再びレンタサイクルに乗って駅へと向かう途中、ちょっと寄り道を。

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こちらは亀石と呼ばれる巨大石です。
長さ3.6m、幅2.1m、高さは1.8mもあり、その名のとおり亀に似た彫刻が施されていますが、何の目的でここに安置されているのか、詳しいことはわかっていません。
現在はお土産屋さんが隣接し、沢山の観光客で賑わっていますが、昔は住宅や畑の中にぽつんと大きな亀がいるだけでした。
長い間ここで眠ってきた亀は、きっとこの変化を驚いているでしょうね。

2016.5.1

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