仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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飛鳥寺(奈良)・飛鳥大仏 2017-04-08-Sat

奈良旅行の最後は、明日香村にある飛鳥寺へ。

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飛鳥寺は日本最古の仏教寺院のひとつで、仏教を保護した蘇我馬子によって推古4年(596)に創建されました。
朝鮮半島の百済から派遣された職人たちの協力のもと、当時最先端の技術で造立され、かつては塔や金堂が建ち並ぶ大寺だったそうです。
ところが鎌倉時代に伽藍の大半を焼失、現在の本堂は江戸時代に再建されました。

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こちらのご本尊は飛鳥大仏と呼ばれるお釈迦様。
初めてお会いした高校生の時から、ずっと大好きな仏様です。
銅造で、像高は275.2cm。
606年に鞍作鳥によって造られたという記述が残っており、造像年代がはっきりしている仏像としては日本最古なのだそうです。

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初めてこの飛鳥大仏にお会いした時のことを、私は今でもはっきり覚えています。
アーモンド形の大きな目に、すっきり通った高い鼻。
大きな体のあちこちが傷だらけでしたが、幾度も修理され、千年以上もの間大切に守られてきたことが伝わってきました。
高校生の時から長い年月が経ちましたが、お釈迦様は相変わらず堂々として、おおらかで、御姿を拝していると深い感慨を覚えずにはいられませんでした。

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参拝を終え、再びレンタサイクルに乗って駅へと向かう途中、ちょっと寄り道を。

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こちらは亀石と呼ばれる巨大石です。
長さ3.6m、幅2.1m、高さは1.8mもあり、その名のとおり亀に似た彫刻が施されていますが、何の目的でここに安置されているのか、詳しいことはわかっていません。
現在はお土産屋さんが隣接し、沢山の観光客で賑わっていますが、昔は住宅や畑の中にぽつんと大きな亀がいるだけでした。
長い間ここで眠ってきた亀は、きっとこの変化を驚いているでしょうね。

2016.5.1

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岡寺(奈良)・塑像の如意輪観音 2017-04-01-Sat

更に上り坂を登っていくと、ますます坂は急こう配になり、息を切らせながら自転車を押して歩きました。
やっとのことで岡寺の駐輪場へ辿り着き、ほっと一安心。

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岡寺は西国三十三所第7番札所として有名な古刹で、奈良時代に義淵僧正が建立したと伝えられています。
参拝したのがゴールデンウィーク中だったため、境内は沢山の人で賑わっていました。

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仁王門は慶長17年(1612年)に建てられたもので、国の重要文化財に指定されています。
さすが西国札所だけあって、中にいらっしゃる仁王様も貫禄たっぷりです。

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岡寺のご本尊は、なんと像高4.6mもある如意輪観音様。
奈良時代の作で、日本最大の塑像なのだそうです。

nyoirin.jpg (⇒岡寺HPより)

まず目を奪われるのはその大きさですが、はっきりした目鼻立ち、引き締まった体躯に、他にはない存在感と個性を感じます。
唇に紅が塗られていることから、かつては全身に彩色が施されていたのかもしれません。
現在は結跏趺坐のお姿ですが、台座内部の調査結果から、造像当初は左足を踏み下げて坐る半跏像であったと考えられているそうです。
この観音様は日本・中国・インド三国の土を使って造られたと伝えられており、それまで本尊とされてきた金銅如意輪観音像が胎内に納められていましたが、現在その金銅像は京都国立博物館へ寄託されています。

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高台にある境内からは明日香村の風景が一望できました。

2016.5.1

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橘寺(奈良)・聖倉殿特別公開 2017-03-25-Sat

奈良市内から近鉄に乗って飛鳥駅へ。
ひさしぶりに明日香村地方の寺社仏閣巡りをしてきました。
今回の主な目的は、橘寺の収蔵庫・聖倉殿の特別公開です。

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明日香村をレンタサイクルで巡るのはなんと高校生の時以来!
気が遠くなるくらい昔です(笑)
駅前を過ぎると緩やかな登り坂が続き、強い日差しもあって、暑さと苦しさで額に汗が滲みました。
たまらず自転車を降り、ゆっくり押して進みます。

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15分ほど経ったところで、橘寺が見えてきました。

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橘寺は聖徳太子が創建したと伝わる、日本屈指の古刹です。
『日本書紀』によると、垂仁天皇の勅命により不老長寿の薬を探しに行った田道間守が、大陸から持ち帰った種をこの地で蒔いたところ、橘の木に成長しました。そこに用明天皇が橘の宮という別宮を建て、皇子である聖徳太子が後にお寺へと改めたのが、橘寺の始まりとされています。

nichira.jpg (※パンフレットより)

橘寺は過去にも参拝したことがありますが、聖倉殿の特別公開を拝観するのは初めて。
中でも最も心を惹かれたのは、伝・日羅立像です。
像高144.6cm、平安初期の作。
日羅像(聖徳太子が師事したとされる百済の高僧)と伝えられていますが、その像容から、もともとは地蔵菩薩として造られた可能性が高いと推定されています。
重厚な体躯、彫りの深い翻波式の衣文などに貞観様式の特徴がよく出ており、特に左肩に垂れる衣の複雑な流れに目を奪われました。

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そして橘寺で特に有名なのがこちらの二面石。
高さ1mほどで、本堂の脇にひっそりと置かれています。
左右に善相と悪相が彫られており、人の心の二面性を表しているのだとか。
古代の人々の世界観が伝わってくるようで、とても興味深いですよね。

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2016.5.1

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東鳴川観音講(奈良)・平安期の不空羂索観音像 2017-03-20-Mon

関西旅行の三日目は、奈良県の寺社仏閣巡りをしました。

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まず最初に参拝したのは、奈良市にある東鳴川観音講です。
以前から気になっていたお寺なのですが、毎月第一日曜日のみの公開であるため、なかなか参拝のチャンスに恵まれませんでした。
今回の旅行ではちょうど日程が合ったため、念願かなってついに参拝できることに。
JR奈良駅で路線バスに乗車すると、バスは奈良市街地を抜けた後、やがてうねうねと続く細い山道を登っていきました。

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20~30分ほど乗ったところで下車。
東鳴川のバス停からは歩いてお堂へと向かいます。
恥ずかしながらあらかじめ正確な場所がわからなかったのですが、東鳴川で下車した人のほとんどが同じ方角へ歩き出した為、皆さん御開帳へ向かうに違いないと、後をこっそりついて行くことにしました(笑)

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数分歩いたところで東鳴川観音講のお堂が見えてきました。
良かった!

higashinarukawa.jpg (※パンフレットより)

こじんまりしたお堂の中には、端正な不空羂索観音坐像が安置されていました。
像高90.6cm、藤原期の作。
現在は美しい木肌があらわになっていますが、かつては金箔で全身が覆われていたようです。
たおやかに曲げられている指には、それぞれに持物が握られていたのでしょう。

IMG_0002.jpg (※パンフレットより)

この観音様は今も集落で大切に守られており、月に一度の御開帳には、地元の方がお茶を振る舞って応対してくださいます。
私も色々な話を聞かせていただき、思い出深い参拝となりました。

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2016.5.1

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玉置神社(奈良)・熊野三山の奥の宮(2) 2016-05-26-Thu

変換~P1070615

登り始めてしばらくは比較的整備された登山道が続いていましたが、次第に道はより狭く、険しくなっていきました。

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うわーっ!どうしよう!!
夥しい数の大木が倒れ、登山道を完全にふさいでいました。
ニュースでも大々的に取り上げられていた、十津川地区の集中豪雨が原因と思われます。
やはり引き返すしかないのだろうか。
不安な気持ちが押し寄せてきました。
とはいえ、かれこれ登山道入口から40~50分は歩いているため、戻るにしてもかなりの労力が必要です。
…行くしかないでしょう!!
(※非常に危険なので山登りに慣れている方以外には絶対におススメしません)

変換~P1070621

意を決して、大木を一本一本よじ登り、時には隙間をくぐりながら進んでいくものの、越えても越えても倒木は続きます。
暑さと道のりの厳しさで全身から汗が吹き出し、数十メートル進んでは座りこんでしまいました。
でも今更引き返すわけには絶対にいきません。
前進あるのみなのです。
進んでは休み、進んでは休みを幾度も繰り返して…

変換~P1070624

鳥居だーーーっ!!!
登り始めてから3時間ほど歩いたところで、ついに玉置神社へと辿りつきました。

変換~P1070635

想像以上に時間がかかり、辿り着いた時は既に夕方。
なんとか本殿を参拝しようと、急いで石段を駆け下ります。
これがなかなか距離があり、気ばかり焦ってしまい、思うように前へ進めません。

変換~P1070661

10分ほど走っていくと、ついに本殿が現れました。
寛政6年(1794年)に再建された本殿は、堅固な石垣の上に建てられ、非常に風格があります。
玉置神社の創建について詳しい記録は残っていませんが、古くから熊野・大峰修験の行場として知られており、特に江戸期以降は熊野三山の奥の院と称せられ信仰を集めてきたそうです。

変換~P1070664

なにはともあれ、無事に辿りついて一安心。
あまりにハードなので帰りはタクシーを呼ぼうと駐車場付近でうろうろしていたところ、なんと親切なお土産屋のご主人が麓まで車で送ってくださることになりました。
「まさか登山道を歩いてきたの?時々そういう人がいるけど、さぞ大変だっただろうね」
向こう見ずな私に呆れながらも、また参拝しに来てね、と優しいお言葉をかけてくださいました。
15分ほどの車中での会話で玉置山や十津川村のお話を聞かせていただいたことも、素晴らしい思い出となっています。
旅先での思いがけないご親切に、改めて心より御礼申し上げます。

2015.8.7

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