仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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智満寺(静岡)・千手観音御開帳 2016-04-09-Sat

昨年の7月下旬、島田市にある智満寺の本尊・千手観立像の御開帳に行ってきました。
かねてからずっと拝観したいと思い続けていましたが、基本的には60年に一度の開帳だと聞き、半ば諦めかけていました。
ところが特別開帳があることを偶然ネットで知って大興奮。
期待に胸を膨らませて島田市まで行ってきました。

変換~P1070269

新宿から高速バスで静岡駅へ。
そこからは静岡在住のお友達の車に乗せていただき、お寺へと向かいました。
千葉山の麓から登っていくと、次第に道は細くなり、車が行き交うことができないほどでした。

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やがて道は突然開け、智満寺の階段が目の前に現れました。

変換~P1070285

智満寺は奈良時代に廣智菩薩が創建したと伝えられる、天台宗の古刹です。

変換~Scan0004 (※お寺パンフレットより)

本尊の千手観音様は中央の厨子に安置されていました。
像高184.5cmで寄木造。
平安後期の作と推定されています。
柔和なお顔立ちながらも、どこか神秘的な雰囲気を漂わせているのは、山岳信仰の仏として信仰されてきたからなのかもしれません。
珍しいのは合掌手から衣が垂れており、お腹の下の方で定印を結ぶ腕が隠れている点です。
わずかに見える指がとても印象的でした。
厨子の両脇には二十八部衆、向かって左側に元三大師像が安置されており、諸尊が並ぶ様はかなりの迫力があります。

変換~P1070301

拝観の後は境内を散策。
国の天然記念物にも指定されているという十本杉(現存するのは7本)が見事でした。

2015.7.25

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南禅寺(静岡)・伊豆最古の仏像群 2013-12-11-Wed

数年ぶりに河津町の南禅寺を訪ねました。

変換~P1090044

南禅寺は私が伊豆で最も好きなお寺の一つで、伊豆最古の仏像群が伝えられていることで知られています。
事前にお願いをして、堂内を拝観させていただきました(※現在、仏像群は宝物館に安置)。

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中央が薬師如来坐像、向かって左が地蔵菩薩立像、右が十一面観音立像。

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中尊の薬師様は像高1.18m、クスの一木造。
どっしりとした体躯、翻波式の衣文などから平安前期の作と推定されています。
特に印象的なのは分厚い掌です。
施無畏印を結ぶ右手は肉感的で、「心配しなくていいよ」と拝する者をしっかり守ってくださるかのよう…。

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こちらの観音様は化仏が取れていますが、十一面観音立像と伝えられています。
像高1.89mでヒノキの一木造、平安前期の作。
小ぶりな目鼻だち、すらりとした体躯は可憐な少女を思わせます。

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そしてこちらが地蔵菩薩様。
大きな額、太く平行に流れる衣文に包まれた体躯は量感に溢れており、抜群の存在感を放っています。
数年前に一目お姿を拝した時から、その力強い魅力に惹きつけられました。
私が伊豆で最も大好きな仏様です。

変換~P1080988 (善光庵 十一面観音立像)

ところでこのお地蔵様、前の記事でご紹介した善光庵の十一面観音様に似ていると思いませんか?
確固たる文献などの証拠は無いものの、善光庵と南禅寺の仏像は、その類似性から同系統の仏師が造ったのではないかと推定されているようです。

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堂内には他にも天部像など、全部で二十四体もの仏像が安置されています。
伝承によると南禅寺は創建を奈良時代にまで遡るという古刹で、かつては那蘭陀寺と呼ばれる大寺でしたが、永享4(1432)年の山崩れで伽藍が埋没してしまいました。
現在お堂に安置されている仏像群は、その土砂の中から掘り出されたと言われています。

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お堂の隅に立てかけられた、はげしく破損が進んだ御仏たちは、その長い歴史の重みを実感させてくれます。

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私が参拝した平成24年12月8日、お堂のすぐ近くに宝物館が建設されていました。
仏像群は現在こちらの建物に安置されているようですので、よろしければ皆さんも伊豆最古の御仏たちにお会いしにいってみてくださいね。
(⇒伊豆観光協会のHPはこちら)

2013.12.8

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善光庵(静岡)・一木の十一面観音 2013-12-08-Sun

南伊豆の河津町は北を天城山、東を相模灘に囲まれた、緑と水の恵み豊かな土地です。
街を流れる河津川の流域は河津桜の名所として知られ、見ごろを迎える早春には多くの観光客で賑わいます。

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善光庵が位置するのは河津川から程近い、下峰という集落にある丘の中腹です。

変換~P1090019

お堂の中には美しい平安期の十一面観音像が今も守り伝えられていました。

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ほぼ等身大で檜の一木造。
平安中期の作と推定されています。

変換~P1080988

少し四角く張った頬、むっちりとした体躯は一木らしい重厚感に溢れていて、拝する者をしっかりと包み込んでくださるようです。
宝髻は円すい状に伸び、可愛らしい帽子をかぶっているようにも見えます。
廃寺となった稲荷山善光庵からの伝来品とも、近くにある南禅寺から運ばれてきたとも言われていますが、はっきりとしたことはわかっていません。

変換~P1090008

2012.12.8

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新光明寺(静岡)・快慶の阿弥陀如来 2011-06-28-Tue

宝台院から歩いて新光明寺別院へ向かいました。
静岡駅から数分程のはずですが、なかなか場所がわかりません。



電話で道を伺ったところ、なんとお寺はとても近代的なビルの中にありました。



寺伝によると、新光明寺は創建を鎌倉時代にまで遡るという古刹です。



ご本尊は鎌倉時代の有名な仏師・快慶の作と伝えられている阿弥陀如来。



宝台院の阿弥陀様と比べると、男性的で意思の強そうなお顔です。
光背は近年になって造られたものだそうですが、尊像とうまく調和していて、違和感は全くありません。



新光明寺の伽藍や文献のほとんどは焼失してしまったため、詳しいことはわかっていないものの、かつては静岡市伝馬町一帯に大伽藍が広っていたようです。
現在お寺は別の土地に移転しており、跡地の一部に別院が建てられました。

ビルの中の阿弥陀様は数奇な運命をたどられたのですね。

2011.4.30

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宝台院・徳川家の阿弥陀如来 2011-06-25-Sat



静岡県静岡市。
かつて駿府城が築かれ、江戸の大都市として繁栄した街です。
徳川家康は今川家の人質時代をこの地で過ごし、隠居後に再び戻ってきて、幕府の政治の実権を握っていました。



宝台院はJR静岡駅から歩いて10分ほどのところにあります。
1940年の大火で焼失してしまったため、現在のお堂はコンクリート製の近代的な建物です。

拝観のお願いをしてお堂へ入れていただくと…。



美しい阿弥陀様がいらっしゃいました。

像高99.5cmで鎌倉時代の作。
白本尊と呼ばれており、芝増上寺の黒本尊とともに、家康公の守り本尊であったと伝えられています。
元々は駿府城に安置されていましたが、家康没後、2代将軍秀忠により宝台院に寄進されました。
お寺の名も秀忠の母君の法号である宝台院に由来しているそうです。



優しいお顔を拝していると、秀忠公の母君に対する愛がひしひしと伝わってくるかのよう…。



鎌倉時代の仏師、快慶の作という説もあるそうですが、一分の隙もない立ち姿は、その可能性も十二分にあると感じさせます。



境内には可愛らしい仏様がいらっしゃいました。

2011.4.30

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