仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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願成寺(福島)・菩薩練供養 2016-06-08-Wed

少し前のこととなりますが、数年ぶりに福島県喜多方市にある願成寺を参拝し、秋に開催される菩薩練供養を見てきました。

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早朝に高速バスで都内を出発し、会津若松駅へ。
そこからJR磐越西線に乗り、喜多方駅に向かいました。

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喜多方は古くから蔵の町として知られており、駅舎もレンガ造りと蔵のデザインが融合した、レトロ感たっぷりの素敵な建物でした。
願成寺までは少し距離があるため、駅前の骨董屋さんでレンタサイクルを借りることに。
昔ながらの町並みを楽しみながら、自転車を漕いでゆきます。

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20~25分ほど行ったところでしょうか、提灯で飾られた山門が見えてきました。

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願成寺は会津大仏と呼ばれる阿弥陀如来坐像が有名な古刹で、1227年に隆寛律師によって創建されたと伝えられています。
私が福島で最も好きなお寺の一つです。

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こちらが会津大仏様。
像高241cmで寄木造、鎌倉時代の作です。

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とにかくまず心を奪われるのは、その絢爛豪華さでしょう。
無数の仏がはめ込まれた光背が外の光を受けて輝き、阿弥陀様の美しさをより一層際立たせています。
珍しいのは、両脇侍が京都・三千院と同じく、大和坐りをなさっているということ。
こちらも中尊と同じく鎌倉期に造られました。
京都や奈良を除いて、これだけ古い時代の丈六阿弥陀三尊が伝えられているお寺は、全国的にもそう多くないはずです。

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いよいよ今回の旅一番の目的である菩薩練供養が始まり、少しずつ人がお堂の周辺へと集まってきました。
見ると、和装に身を包んだ方たちが列を作って歩いてこられます。
行列が阿弥陀堂へ入ったところで、法要が始まりました。

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読経が終わり、皆さまがお堂から出てこられると、なんとお顔が菩薩面に変わられているではありませんか。
お面はおそらく古くから使われきたのでしょう、金箔が取れて黒くなっており、長い時の重み、信仰の重みをひしひしと感じさせてくれます。

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菩薩様たちは列をなして境内を進み、紅白の垂幕で飾られた鐘楼へ上ると、順番に梵鐘を突き始めました。
深い音色が境内に響き渡ります。

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全ての菩薩様が鐘を突き終わったところで、行列は再び阿弥陀堂へと戻って行きました。
あいにくの雨が降ってきましたが、無事に練供養が終わって一安心。
じんわりとした余韻の残る、素敵な練供養でした。

2015.10.11

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願成寺(福島)・国宝 白水阿弥陀堂 2015-11-03-Tue

レンタカーでいわき市内を南下し、願成寺へと向かいました。

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願成寺は通称・白水阿弥陀堂として知られる古刹で、1160年(永暦元年)に、地元の有力者であった岩城則道の妻・徳姫により創建されました。

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こちらがその阿弥陀堂。
平安期の貴重な建築として名高く、福島県の建造物で唯一、国宝の指定を受けています。

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(※お寺パンフレットより)

阿弥陀堂には本尊の阿弥陀三尊、その両脇に二天像が安置されていました。
中尊の阿弥陀如来坐像は像高84.8cm、観音・勢至菩薩立像はいずれも100cmほど。
いわゆる定朝様の流れをくむ、優美な藤原彫刻です。

特に印象的だったのは、非常に細かい透かし彫りで造られた、御本尊の光背でした。
仄かな光を受けて、背後の壁に装飾的な影が映し出されており、その幻想的な美しさに目を奪われました。
長い年月により堂内の彩色はほとんど落ちていますが、堂内にあった復元図によると、かつてお堂は色鮮やかな絵で飾られていたようです。
そこに金色の御仏がおわす様は、さながら極楽浄土が現世にあらわれたような煌びやかさであったことでしょう。

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阿弥陀堂の周囲には浄土式庭園が広がっていました。
創建者である徳姫が奥州藤原氏の出身であったことから、毛越寺や無量光院といった、平泉近辺にある寺院の構造に影響を受けていると考えられています。
現在、広大な敷地は公園として開放されており(※阿弥陀堂拝観は有料)、ジョギングや犬の散歩をする地元の方々で賑わっていました。

2015.3.7

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薬王寺(福島)・獅子に乗った文殊菩薩 2015-10-25-Sun

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長隆寺参拝のあと、車で数分のところにある薬王寺へ。

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薬王寺は磐城三薬師のひとつで、大同年間(806〜810年)に八茎薬師の別当として、僧・徳一により創建されたと伝えられています。
往時は堂宇54坊が建ち並ぶ大寺でしたが、戊辰戦争で伽藍の大部分が焼失し、現在の本堂はその後に再建されました。

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こちらのお寺には鎌倉期の文殊菩薩像が伝えられているため、事前にお願いをして拝観させていただくことに。

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像高42cm、端正で美しい文殊菩薩騎獅像です。

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比較的小さな像ですが、体躯は引き締まり、非常にバランスの良いお姿をなさっています。
渦巻き状の胸当て、体をたっぷりと包む衣文の彫り方などが独特で、仏師の個性を感じました。
全体的に洗練された像容であることから、中央で造られて運ばれた可能性も高いと思われます。
静かに前方を見つめる文殊菩薩様の眼差しと、その菩薩を支える獅子の躍動感あふれる眼がとても対照的でした。

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参拝を終えて市街地へ向かっていると海岸線沿いに出ました。
車を停め、ほっとひと休み。
もしかしたら薬王寺の文殊菩薩様はこの海を通って運ばれてきたのかもしれません。

2015.3.7

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長隆寺(福島)・鎌倉期の地蔵菩薩 2015-10-15-Thu

少し前のこととなりますが、福島県いわき市のお寺巡りをしてきました。

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早朝の電車を乗り継ぎ、JRいわき駅へ。
改札を出ると、すぐ近くに巨大なショッピングモールがあり、たくさんの人で賑わっていました。
後で調べたところ、いわき市は福島県内でも最大面積を誇る自治体で、県の中核市に指定されているそうです。

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駅近くでレンタカーを借り、市内を北上。
まず最初に、四倉というところにある長楽寺を参拝しました。

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長楽寺はいわき屈指の古刹で、鎌倉時代にこの一帯を支配していた城之越長隆が創建したと伝えられています。
私が境内に入った時、お寺の方がちょうど近くにいらっしゃって、快くお堂を開けてくださいました。

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お地蔵様はこちらの朱塗りのお堂に安置されていました。

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厨子の中にいらっしゃったのは、等身よりやや大きい、堂々としたお姿のお地蔵様でした。
像高177.9cm、檜の寄木造。
想像以上の迫力、艶やかさに息を飲みました。

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お顔はふっくらとして優しく、華やかな衣がよくお似合いです。
その衣の端は繊細に彫り込まれており、まるで風を受けてさらさらと動いているようでした。
お寺の方のお話を伺ったところ、このお地蔵様は鎌倉の円覚寺から招来されたと伝えられているとのこと。
確かにこの優れた像容を拝していると、当時一流の仏師の作であるということがよくわかります。
思いがけない美仏にお会いできた喜びに、胸が高鳴るのを抑えきれませんでした。

2015.3.7

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大蔵寺(福島)・一木の千手観音 2013-10-05-Sat

二泊三日の東北旅行、最後に福島市の大蔵寺を訪ねました。

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大蔵寺は平安時代に坂上田村麻呂が東北鎮護のために創建したと伝わる古刹です。
境内には時代を感じさせる古いお堂が建っていました。

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そしてこちらのお寺で特に有名なのが収蔵庫に安置されている観音様。
事前にお願いをして拝観させていただきました。
(⇒福島市HPの写真はこちら)

収蔵庫の扉が開いた瞬間、その途方もない大きさに息を飲みました。
像高はなんと3.98m。
驚くべきはこれだけの大きさでありながら、カヤの一木造であるということです。
相当な巨木であったであろうことから、かつてはご神木であったのかもしれません。
堂々とした体躯に、力強い眼差し。
大自然そのもののような、大らかさな美しさに溢れた観音様です。
造像は10世紀頃と考えられており、平安時代の仏像では岩手県の成島毘沙門堂の毘沙門天像に次ぐ巨像だそうです。

収蔵庫内には他にも多数の破損仏が安置されていました。
摩耗が進んでいるため尊名がわからない像もありますが、それでも長い時の重み、信仰の重みを、拝する者にひしひしと実感させてくれます。

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わわわ!
境内の巨木に物凄い大きさのわらじがぶら下がっていました。
なんと長さ約10m、幅1.5mもあるのだとか。
巨木は「足尾大神の大杉」と呼ばれるご神木で、毎年旧正月の17日前後に大わらじが奉納されるそうです。
お寺の山門などに大わらじがつり下げられているのをよく見かけますが、これほどまでの大きさのものは初めてかもしれません。

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参拝を終えて、近くを流れる阿武隈川へ。
福島県と宮城県を流れるこの川は、東北地方で北上川に次ぐ大河であり、水運、農業などの産業を支え続けてきました。
福島盆地に暮らす人々にとって、阿武隈川がもたらす豊かな恵みは、まさしく観音の功徳そのもののように感じられたに違いありません。

2013.5.13

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