仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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日石寺(富山)・岩壁の不動明王 2011-12-20-Tue

立山を中心とする立山連峰の一帯は、古より山岳信仰の霊場として繁栄してきました。
日石寺はその立山連峰の中の剱岳山麓に位置しており、行基が巨岩に不動明王を刻んで開いたと伝えられている、富山屈指の古刹です。



常楽寺から田園地帯を通り抜け、日石寺へと向かいました。



豊かに実った稲穂が頭を垂れています。
今年は豊作のようですね



お寺に到着したのが夕方間際になってしまったため、大急ぎで本堂へ。
拝観のお願いをしたところ、
「お堂の電気は消しているけれど、お参りはできますのでどうぞ」
と仰っていただきました。
本堂の扉をゆっくりと開けると…。



真っ暗なお堂の奥、灯明の光にぼうっと照らされて、巨大な不動明王が岩壁に浮かび上がっていたのでした。(⇒お寺のHPの写真はコチラ)
歯をむき出し、忿怒の表情で前方を睨みつける不動明王。
その凄まじいまでの迫力は拝する者を圧倒して止みません。
明王の像高は3.2mほどで、二童子とともに平安中期の作と推定されています。

日石寺が位置する剱岳は氷河に削り取られた氷食尖峰であり、その山容は峻険なことで知られています。
この山は古より立山修験と呼ばれる山岳信仰の聖地とされてきた為、かつては立山連峰の他の頂きから参拝するのみで、直接登ることは決して許されなかったそうです。
厳しくも雄大な岩壁の不動明王を拝すると、この霊山の頂に重ね合わせて尊像を彫り出した、仏師の信仰心や情熱が伝わって来るようでした。

2011.9.19

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常楽寺(富山)・二体の観音像 2011-12-16-Fri

高岡を出発し、富山市の常楽寺を訪ねました。



この常楽寺には富山県で最古級の観音像が祀られているため、事前にお願いをして拝観させていただくことに。



中にいらっしゃったのは、見事な一木造の観音様たちでした。



こちらは本尊の十一面観音様。
像高185cm、藤原前期の作です。



愛くるしいお顔、ぽっこりと出たお腹は、どことなく小さな子供を思わせます。
杉の一木から彫り出されているためか、太い年輪がはっきりと出ていて、それがこの観音様に不思議な魅力と存在感を与えていました。



こちらは聖観音様。
像高173cm、栴檀の一木造です。
造像は十一面観音よりも古く、10世紀頃の作と推定されています。
大きな蓮の蕾を握っており、眼差しは涼しげで、とても神秘的なお顔立ちです。
元は山田村の宿坊というところで祀られていましたが、観音様が村民の夢枕に立ち、常楽寺に自分を祀って欲しいと告げたため、こちらへ移されたのだと言い伝えられています。

対象的な二体の観音様は、どちらも地方仏らしい個性に溢れていて、この地の仏教文化の奥深さを強く感じさせてくれました。

2011.9.19

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瑞龍寺(富山)・トイレの仏様 2011-12-12-Mon

高岡大仏を出発し、同じ高岡市内の瑞龍寺へ。



瑞龍寺は、江戸時代に加賀藩主・前田利常によって創建された、曹洞宗の名刹です。



山門、仏殿、法堂が一直線に並び、左右に僧堂と大庫裏を置いて回廊をめぐらすという伽藍配置は、中国のお寺にならったものだそう。
入口の看板の説明がかなりユニークですね(笑)



そしてその山門、仏殿、法堂は、1997年に富山県初の国宝に指定されました。



境内の芝は緑鮮やかで、綺麗に刈り込まれており、重厚感あるお堂と美しく調和しています。



本尊は釈迦如来ですが、このお寺で特に有名なのは、こちらの法堂に安置されている烏枢沙摩(うすさま)明王です。(写真はコチラ)

瑞龍寺の烏枢沙摩明王は、左足を大きく曲げてその先を左手で握るという、非常に珍しいお姿をなさっていて、足元には猪の頭をした小さな人物が跪いています。
忿怒の表情は勇壮そのもので、衣は風でなびき、躍動感にあふれていました。
烏枢沙摩明王の造像例は全国的にも少なく、この瑞龍寺ほど大きくて古い像を拝するのは初めてでした。

烏枢沙摩明王は烈火で不浄を清めるため、日常生活の清めにも功徳があるとされており、お寺のトイレで祀られることがあります。
トイレにも仏様がいらっしゃるだなんて、なんだか面白いですよね。

2011.9.19

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大佛寺(富山)・高岡大仏 2011-12-04-Sun

少し前のことになりますが、9月に北陸のお寺を巡ってきました。



台風が本州へ接近しつつある不穏な空の下、小松空港に降り立ち、レンタカーで富山方面へ。



旅のスタートに、高岡市の大佛寺をお参りしました。



まず目に飛び込んできたのは、高岡大仏と呼ばれる、巨大な阿弥陀様。
なんと像高7m43cm。台座も含めると、全体の大きさは15m85cmにもなります。
奈良の大仏、鎌倉の大仏と並んで、日本三大仏と呼ばれているとのことで(諸説あるようですが…)、実に堂々としたお姿です。



台座の中は回廊になっていました。



こちらの大きな仏頭は、1900年の大火で焼失した大仏のものだそうです。
鎌倉時代の造像以来、高岡大仏は何度も火災に遭い、焼失と復興を繰り返してきました。
現在の像は高岡銅器の技術を用いて造られており、高岡市の文化財に指定されています。



外へ出て近くから眺めてみると、とても凛々しいお顔立ち。
かの有名な与謝野晶子がこの大仏様を見た時、「鎌倉大仏より美男」と言ったと伝えられていますが、それもなるほどと頷けますね。

2011.9.19

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