仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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志度寺(香川)・海辺の仁王像 2013-01-09-Wed



屋島寺を出発し、瀬戸内海を眺めながら車を走らせること約40分、さぬき市の志度寺へと辿り着きました。
お寺は海岸線からほんの数十メートルのところに位置しており、境内を歩いていると、あたりに潮の香りが漂っているのがわかります。



志度寺は625年に凡薗子尼が創建したと伝えられる古刹で、四国八十八箇所霊場の第八十六番札所として、歴代の大名や武将から篤い信仰を集めてきました。
そして、このお寺で一番楽しみにしていたのがこちらの仁王門です。

 

中には見事な仁王様がいらっしゃいました。
像高は阿形が304cm、吽形は325cm。
桧材の寄木造で鎌倉時代の作。
躍動感溢れる体躯、流麗な衣文など、とても洗練された作風であることから、おそらく中央仏師の手によるものと思われます。



お堂の前には沢山のお遍路さんたちがいました。
境内に般若心経の読経の声が響き渡ります。



こちらは可愛らしい石仏のお不動様。
ニットの帽子、赤い胸あてが、まるでお地蔵様みたいです。
いつもは怖い顔をしたお不動様も、この暖かい服装を喜んでいらっしゃるようですね。

2012.9.13

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屋島寺(香川)・平家物語の舞台 2013-01-02-Wed

根香寺参拝のあと、同じ高松市内の屋島寺へ。
有料道路の屋島ドライブウェイを通って、屋島山を上ってゆきます。



途中ふと右側を見ると、美しい瀬戸内海が広がっていました。



思わぬ絶景に車を下りたところ、源平屋島古戦場の道案内を見つけました。
その時になって初めて、ここが平家物語で有名な屋島の合戦の舞台であることに気が付いたのでした。

約800年前、この地で歴史を決定づける重要な合戦が行われ、数多くの物語が生まれました。
かの有名な那須与一の扇のエピソードも、ここ屋島が舞台となっています。
かつては数百の船がせめぎあい、血で真っ赤に染まったであろう海も、今は穏やかな、美しい波を立てるばかりです。
感慨深い思いに浸りながら、眼前に広がる海をしばし眺めていました。



さらに車を走らせてゆくと、やがて四国八十八箇所霊場の第八十四番札所である屋島寺が見えてきました。



屋島寺は天平年間に鑑真和上が開創したと伝えられている、四国屈指の古刹です。
後の天暦年間に明達律師が訪ねて四天王を祀ったことで、山岳仏教の霊場として隆盛を極めました。
現在の本尊である千手観音坐像はこの頃に造られたと考えられているそうです。



そしてそのご本尊は、こちらの宝物館に安置されています。
(⇒高松市のHPはコチラ)

像高94.3cmでカヤの一木造。
まず圧倒されるのはその豊満な体躯です。
脇手はむちむちとして肉感的で、前方にせり出しており、あたかも周辺の空間全体を包み込むかのようです。
わずかに微笑みながらも唇はしっかりと結ばれ、山岳信仰の御仏らしい、男性的な力強さに満ち溢れていました。



鳥居の前にお稲荷さん?と思いきや、なんと大狸です。
その名も屋島の禿狸。
屋島寺の守護神であるこの大狸は、妖術を自由自在に操ったことから、四国の狸の総大将の位にまで上り詰めたと言われています。
ちょっとゆるキャラっぽくて可愛いですね(笑)

2012.9.13

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根香寺(香川)・暗闇の五大明王 2012-12-29-Sat

私が初めて四国のお寺に興味を持ったのは、写真家・並河萬里さんの写真集『仏陀巡礼』と出会った時でした。

生涯をかけてシルクロード遺跡の写真を撮り続けた並河さん。
世界各地の仏教遺跡の写真が並ぶなか、私にとって特に衝撃的だったのが、香川県・根香寺の五大明王の写真でした。

暗闇で光る玉眼の瞳、恐ろしい忿怒相から溢れ出る強力なエネルギー。
その鬼気迫る迫力は、四国の仏像にほとんど知識のなかった私に、かつてない強烈なインパクトを残したのでした。



善通寺をレンタカーで出発し、走ること約40分。
高松市中山町の小高い丘を上ってゆきます。



根香寺(ねごろじ)は、弘法大師が五大明王をお祀りしたのが始まりと伝えられている、西国八十八所霊場の第八十二番札所です。
そしてこの不思議なお寺の名は、一之瀬明神のお告げを受けた智証大師が、付近にある蓮華谷の木で千手観音像を彫造したところ、その霊木の切り株から芳香が放たれ続けたという伝承に由来しているそうです。



仁王門には正統派の仁王様がいらっしゃいました。
さすが西国八十八所霊場の札所だけありますね。



他の札所と同じく、境内はお遍路さんたちでいっぱいでした。
あちこちから読経の声が聞こえてきます。
そしてお目当のお堂へ近づいてみると…



憧れの五大明王様がいらっしゃいました。
(⇒高松市のHPはこちら)

像高はほぼ等身大でしょうか。
不動明王(南北朝時代)以外は、いずれの尊像も鎌倉期の作と推定されています。
今にも動き出しそうなほど写実的で、生き生きとしており、いかにも鎌倉仏らしい躍動感に溢れています。
薄暗いなかギラリと光る玉眼の瞳をじっと見つめていると、体を射すくめられるような気持ちになりました。

尊像までは距離があり、詳細は見えなかったものの、数年来憧れ続けてきた尊像にお会いできた喜びは格別でした。

2012.9.13

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正花寺(香川)・一木の菩薩像 2012-12-12-Wed

高松市の正花寺(しょうけじ)は、天平年間に行基菩薩が創建したと伝わる、香川県屈指の古刹です。



約束の時間より少し早く着いたにも関わらず、ご住職が既に外で待っていてくださいました。



つい最近建てられたという立派な収蔵庫にいらっしゃったのは、優美に佇む菩薩様でした。
榧の一木造で、像高は139cmほど。
その美しいお姿から、四国を代表する仏像として知られており、かねてよりずっとお会いしたいと思ってきた、憧れの仏様です。



唐招提寺などの天平仏の面影を残しつつも、面相はやや和様化が進んでおり、平安初期の作と推定されています。
むっちりとした豊満な体躯は、拝する者をおおらかに包みこんでくださるかのよう…。




「私が元気なうちに、何としてでも収蔵庫を建て直しておきたかったんですよ。
 何百年もの間、沢山の人たちがそうやってこの菩薩様を守ってきたんですから」

御齢90歳になられるという、ご住職の仰った言葉が今も忘れられません。
拝観の際はとても親切にしていただき、貴重なお話を沢山聞かせていただきました。



美術館や博物館の仏像は勿論素晴らしいけれど、やはり私はお寺でお会いする仏像が一番好きです。
それは仏像と、仏像を守っている方々が寄り添って暮らす、温かで、どこか懐かしい風景を見るのが、たまらなく好きだからなのでしょう。
旅人の私にとって、それはほんの短い時間の出来事かもしれません。
でもその一瞬の感動を求めて、これからも旅を続けてゆくのでしょうね。

2012.9.13

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善通寺(香川)・ユニークな五百羅漢さん 2012-12-06-Thu

香川県善通寺市は、弘法大師生誕の地として知られています。



その善通寺市の名の由来となっているのが、こちらの善通寺。
大師自らが建立したと伝わる、四国八十八箇所霊場の第七十五番札所です。



四国屈指の古刹だけあり、平日にも関わらず沢山の参拝者やお遍路さんたちで賑わっていました。



こちらは東院にある金堂です。
中には像高3メートルにも達する江戸期の薬師如来がお祀りされており、重厚感溢れるお堂と相俟って、荘厳な雰囲気を放っていました。



善通寺は創建の地である東院、弘法大師生誕の地と伝わる西院に分かれており、東院側には境内をぐるりと取り囲むように、沢山の五百羅漢像が並んでいます。

 「おかわり!」

 「えへへ!」「お前は調子いいなぁ〜」

像高はほぼ人間と同じくらいでしょうか。
どの像も生き生きとして、実にユーモラスです。

 「こ、こら!くすぐったい」

 「ジャーン!」 

 「この仏ノート、格好いいでしょ!」

(※あくまで全て想像)

どの羅漢さんも個性たっぷり。
一つ一つの像から物語が伝わってくるようで、思わず時間を忘れて見入ってしまいました。

そうそう、境内で面白いものを見つけましたよ。



ボタンを押すとお寺の説明が流れるという自動音声案内。
本当にとっても爽やかな声でした(笑)

2012.9.13

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