FC2ブログ

仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

プロフィール

ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

カレンダー

07 | 2019/08 | 09
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索フォーム

QRコード

QR

鹽竈神社(宮城)・陸奥国の一宮 2019-08-17-Sat

IMGP2499.jpg

陸奥国一宮として知られる鹽竈神社(しおがまじんじゃ)は、平安時代の記録にもその名が残る東北屈指の古社です。

IMGP2434.jpg

大鳥居の奥に続く長い階段を登っていくと、鮮やかな朱色に塗られた門が見えてきました。

IMGP2450.jpg

こちらは拝殿。

IMGP2461.jpg
(左宮本殿)

IMGP2455.jpg
(右宮本殿)

拝殿の奥に左宮本殿と右宮本殿があり、それぞれ武甕槌神と経津主神をお祀りしています。

別宮
別宮拝殿(⇒鹽竈神社HPより)

主祭神の塩土老翁神は、別宮拝殿に祀られていました。
なぜこのような不思議な祀り方をしているのか気になって調べたところ、江戸時代以前の祭神についてはあまりはっきりとしておらず、呼称も鹽竈宮、鹽竈明神など様々だったようです。そこで伊達家4代当主の伊達綱村が社殿の造営に際し、当時の名だたる学者に調べさせて現在の三神とし、別宮の地にあった貴船社と只州宮を仙台市泉区へ遷座しました。

IMGP2522.jpg

鹽竈神社から歩いて数分ほどのところに、御釜神社という小さな神社がありました。

IMGP2526.jpg

御釜神社は鹽竈神社の境外末社で、「塩竈」の地名の由来とされる四つの神釜が安置されています。伝承によるとこれらの神釜は、塩土老翁神が海水を煮て製塩する方法を人々に教えた際に使われました。
古くから当地で製塩が非常に重要だと考えられていたことがよくわかります。

IMGP2505_2018092419103173f.jpg

参拝の後は、近くのお餅屋さんでひと休み。
そう、宮城県といえば、ずんだ餅ですよね。

2018.9.21

スポンサーサイト

CATEGORY : 宮城 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

志波彦神社(宮城)・陸奥国の名神大社 2019-08-12-Mon

塩竃市は日本有数の漁港を有する港町で、陸奥国一宮である鹽竈神社の鳥居前町としても栄えてきました。

IMGP2406.jpg

鹽竈神社の創建について詳しいことはわかっていませんが、平安時代に編纂された「弘仁式」にも記載があるため、かなりの歴史を持っていることは間違いありません。多賀城の地に国府が置かれた際、その鬼門の方向に鹽竈神社が位置していたことから、当地の総鎮守として朝廷から庇護を受け、その後は武家などからも篤い信仰を集めるようになりました。
もともとこの場所には鹽竈神社のみがありましたが、明治期に志波彦神社が境内に遷座したため、現在の法人としての正式名称は「志波彦神社・鹽竈神社」となっています。

IMGP2406.jpg

さすが陸奥国一宮だけあって、広大な境内の庭園は見事に整備されていました。
紅葉がかすかに色づいており、秋の訪れを感じさせます。

IMGP2424.jpg

こちらは志波彦神社。
かつては仙台市岩切にありましたが、明治期に現在の場所へ遷祀されました。

IMGP2430.jpg

祭神は志波彦大神で、この地方で信仰されていた土着神がルーツだと考えられているそうです。

IMGP2420.jpg

小高い場所にある境内からは仙台湾が見えました。

2018.9.21

CATEGORY : 宮城 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

岩切東光寺(宮城)・中世の磨崖仏群 2019-08-10-Sat

IMGP2386.jpg

安国寺を参拝した後は、仙台市の岩切東光寺へ。

IMGP2335.jpg

駐車場に車を停め、坂道を登っていくと、木々に覆われた岸壁に鉄柵があるのが見えてきました。

IMGP2344.jpg

近寄って中を覗いてみると…

IMGP2345.jpg

正面に二体の如来像が彫られていました。
おそらく左が阿弥陀如来坐像、右が薬師如来坐像でしょうか。

IMGP2351.jpg

如来像の左側には三体の仏像が彫られていますが、かなり風化が進み、はっきりとした尊名はわかりません。
一番右の立像は、菩薩像のようにも見えます。

IMGP2365.jpg

鉄柵のすぐ脇の岸壁には階段が備えつけられており、その上に仏像がいくつか彫られていました。こちらはおぼろげに人の形らしきものが確認できるだけで、ほとんど像容がわかりませんでした。
これらの石仏群について詳しい造像年代等はわかってないものの、おおよそ中世の作と推定されているそうです。周囲にある板碑群が13世紀後半から14世紀前半に造られているため、ほぼ同年代と考えてよいかもしれません。

2018.9.21

CATEGORY : 宮城 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

安国寺(宮城)・南北朝期の阿弥陀如来 2019-08-04-Sun

登米市から車で約2時間移動し、大崎市の安国寺へ。

IMGP2217_20180924142153014.jpg

その名が示す通り、安国寺は室町時代に足利尊氏の命によって創建されたお寺です。(※安国寺は足利尊氏・直義兄弟が国家安泰を祈願するために日本各地に設けた寺院)

IMGP2325.jpg

創建当初の伽藍は火災により焼失してしまいましたが、南北朝期の阿弥陀如来像が今も伝えられているため、事前にお願いをして拝観させていただきました。

IMGP2284.jpg

中尊の像高は69.7cm、檜の寄木造。
煌びやかな漆箔が施され、眼には玉眼がはめ込まれています。

IMGP2297.jpg

涼しげな眼差し、張りのある若々しい体躯など、非常に洗練された像容です。

IMGP2253.jpg

誰が、いつ造像したのか、詳しいことはわかっていないようですが、その写実的な作風から、慶派の流れを組む仏師の作と推定されています。

IMGP2261.jpg

IMGP2283.jpg

脇侍の観音・勢至菩薩の造像年代はわかりませんでしたが、どちらもほっそりとして美しく、中尊とバランスよく調和していました。

IMGP2311.jpg

三尊の横には、秋葉権現像が安置されていました。
勇ましい面相で白い狐の上に乗っています。
おそらく比較的近年の作ですが、秋葉権現像の彫刻はあまり見かけないため、思わぬ出会いに嬉しくなりました。

2018.9.21

CATEGORY : 宮城 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

大徳寺(宮城)・丈六の不動明王 2019-07-27-Sat

数年ぶりに宮城県の寺社仏閣巡りをしてきました。

IMGP2145.jpg

まず最初に参拝したのは、横山不動として有名な大徳寺です。

IMGP2156.jpg

収穫を間近に控えた田んぼの奥の間を進んでいくと、立派な仁王門が建っていました。

IMGP2173.jpg IMGP2161.jpg

中にいらっしゃったのは、朱色の仁王様たちでした。
おそらく近世以降の作と思われますが、ぷっくりしたお腹、どこかユーモラスな表情などが個性的で、とても存在感があります。

IMGP2189.jpg

横山不動の名の通り、こちらのお寺には平安期の不動明王が安置されているため、事前にお願いをして拝観させていただきました。

12465.jpg 
(⇒宮城県文化財HPより)


像高はなんと275.0cm。寄木造で平安後期の作です。
東北地方で多いカツラ材を使って造られているため、当地の仏師によって造像されたと推定されています。
おそらくかつては彩色が施されていたのでしょうが、何百年ものあいだ護摩の煙で燻されたため、全身が真っ黒になっていました。当時の京で流行していた定朝様の仏像にはない、荒々しさや気迫に満ちています。

IMGP2208.jpg

参拝を終え、次の目的地に向かっていると、大きな川が見えてきました。
東北最大の河川である、北上川です。
十年近く前、北上川上流の仏像を巡ったことを思い出し、感慨にふけりながら雄大な景色を眺めました。
(※なおこのときの記事はこちら ⇒ 藤里毘沙門堂  北上市立博物館

2018.9.21

CATEGORY : 宮城 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

| ホーム | 次のページ »