仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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報恩寺(広島)・二体の観音像 2014-04-26-Sat

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二泊三日の広島旅行、最後に参拝したのは世羅町の報恩寺です。
レンタカーで長閑な田園地帯を抜け、山間部へと入ってゆきました。

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カーナビが指し示す方向を見ると、車一台が通れるくらいの細い山道が続いているのが見えました。
このまま車で進めるか不安だっため、思い切って空き地に車を停め、歩いて上ることに。

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あたりには人の気配はなく、少し前から降り出していた雨が、さやさやと優しく木々の葉を揺らしています。
まるで私のためだけに奏でられた音楽を聴いているようで、とても穏やかな気持ちでした。

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報恩寺は約1400年頃の創建と伝えられる古刹で、その記録は江戸時代に編纂された高野山文書の中にも残されているそうです。
こちらのお寺には広島屈指の古仏である観音像が伝えられているため、事前にお願いをして、仏像を拝観させていただきました。

Kannon1.jpg (⇒世羅町HPより)

まずはこちらの聖観音立像。
像高1.36mで桧の寄木造、藤原時代の優美な観音様です。
小顔で腰の位置が高く、とてもスタイル良く見えます。

Kannon2.jpg (⇒世羅町HPより)

そして私が特に心ひかれたのがこちらの十一面観音立像。
像高1.47mでカヤの一木造。
なんと連弁までが一本の木から彫り出されているそうです。
造像は聖観音様より古く、平安初期の作と推定されており、広島県で最も古い仏像のひとつとして知られています。
お顔はやや四角く張り、表情は神秘的で、重厚感ある体躯とあいまって、実際の像高以上に大きく感じました。

素晴らしい観音像を拝し、とても感激していると、お寺の方から葉書をいただけることに。
色々と親切にしていただき、素晴らしき参拝となりました。
心より感謝いたします。

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拝観を終えて帰路についていると、あたり一帯に棚田が広がっているのが見えました。
降っていた雨は止み、雲間から光が差し込んでいます。
思わず車を停め、その美しい風景をしばらくの間じっと眺めていました。

2013.9.14

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千光寺(広島)・千手観音御開帳 2014-04-19-Sat

瀬戸内海に面する尾道は、古くから海運の要衝として栄えた街で、この地には「西の小京都」と呼ばれるほど多くの古刹が点在しています。
その尾道市にある千光寺で昨年行われた、ご本尊の特別開帳に行ってきました。

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お寺までは徒歩で上ることもできますが、今回は少し楽をしてロープウェイを使うことに。

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寺伝によると千光寺の創建は平安時代にまで遡るとされ、後に戦国大名などの篤い帰依を受けて隆盛を極め、江戸期に入ってからは多くの文人からも愛されました。

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お寺は山の中腹に位置しており、張り出すように建てられたお堂からは、尾道の美しい街並が一望できます。

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今回は特別開帳ということで、お茶とお菓子の接待をいただきました。

千光寺 (⇒千光寺HPより)

本堂に入ると中央に厨子があり、ご本尊の千手観音様がいらっしゃるのが見えました。
像高はおそらく30~40cmくらいでしょうか。
想像していたより小さな像であることに驚きました。

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…ん?
境内を歩いていると、不思議な一画が…。
石鎚山鎖修行???

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岸壁から鉄の鎖が下がっていました。
意を決してチャレンジすることに。

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想像以上にハードなコースに息を切らせながら上ります。
ふと後ろを振り返ると、眼下に尾道の美しい街並が広がっていました。

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やっとの思いで岩場を上りきると、石鎚蔵王大権現なる権現様がお祀りされていました。
石鎚蔵王大権現とは、愛媛県西条市にある石鎚神社の祭神だそうです。
この岩場を霊峰・石鎚山に見立てているのでしょう。

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参拝を終え、帰りは歩いて下ってゆくことに。
階段の脇には古くからの家々が軒を連ねており、「坂の街」と呼ばれる、いかにも尾道らしい情緒あふれる風景が続いていました。

2013.9.14

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向上寺(広島)・国宝三重塔 2014-04-12-Sat

耕三寺参拝のあと、国宝の三重塔で有名な向上寺へ向かいました。
ところがカーナビが指し示すあたりを何度往復しても、なかなかお寺の場所がわかりません。

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困り果てていると、空き地の奥から延びる細い山道に気付きました。
意を決して歩いて上ることに。

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おやっ?
可愛らしいお地蔵様が道案内をしてくださっています。
どうやらこの道で大丈夫そう。

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まだ残暑が残る厳しい陽射しの下、体中に汗をかきながら上ることしばし…

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突如として目の前に鮮やかな三重塔が現れました。
国宝・向上寺三重塔です。
本瓦葺で、高さは19m。
永享4年(1432)に建立されました。

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全体に和様を基調としていますが、扇垂木、花頭窓など、細部に禅宗様の手法が取り入れられています。
向上寺は室町時代に建立された禅宗寺院で、小早川氏一族である生口氏の深い帰依を受けて繁栄を極めたそうです。

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小高い丘に建つ塔の近くからは瀬戸内海の海と島々が一望できました。

2013.9.14

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耕三寺(広島)・壮麗な極彩色世界 2014-04-06-Sun

善根寺参拝のあと、瀬戸内しまなみ海道を通って生口島へ。

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尾道市の耕三寺を参拝しました。

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山門をくぐって境内に入ると、目の前に建っていたのは華やかな五重塔でした。
なんと、あの有名な室生寺の五重塔を模しているそうです。
耕三寺は大正・昭和期の実業家・金本耕三によって開かれたお寺で、日本各地の古建築を模した堂塔が建ち並んでいることから、「西の日光」と呼ばれ、観光地としても人気を集めています。

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…こ、これは!!
日光東照宮の陽明門そっくりではないですかっ!
思わず息を飲む迫力です。
さすが昔のお金持ちはスケールが違いますね。

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建物の多くは昭和期にはいってから建てられたものですが、その特殊性が評価され、山門・本堂をはじめ15の建造物が国の登録有形文化財として登録されています。

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こちらのお釈迦様は奈良・興福寺伝来の像で、国の重要文化財の指定を受けています。
ゴージャス☆

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境内を歩いていると千仏洞地獄峡という洞窟がありました。
看板の説明によると、平安時代の仏教書・往生要集の世界を再現したものなのだとか。
意を決して足を踏み入れてみると…

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薄暗い通路が奥へと続いていました。

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中には閻魔さまがいらっしゃったり、鬼が人間を懲らしめていたり…。
どうやらここは地獄のようですね。

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さらに進んでゆくと、如来像や観音像が並ぶ極楽浄土が現れました。
御仏たちのおわす小島が幾層にも重なり、まさしく極楽タワーとなって上へ上へと続いてゆきます。
その摩訶不思議な雰囲気といったら…!
私の貧弱なデジカメでは到底その迫力をお伝えできないのが残念です。
妖しい世界をふらふらと夢見心地で進んでゆくと…

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巨大な観音像の下に出ました。

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境内から少し離れたところには博物館の別館があり、こちらには鎌倉期の名仏師・快慶の阿弥陀如来坐像、三重県・神宮寺伝来の釈迦如来立像など、重要文化財の仏像が安置されています。

ところでこの耕三寺界隈でおススメがもう一つ。

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お寺のすぐ近くにあるジェラート屋さん。
とーっても爽やかで美味しいので、お参りの際は併せて是非☆

2013.9.14

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善根寺(広島)・平安期の古仏群 2014-03-30-Sun

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広島旅行の三日目は、三原市の善根寺からスタートしました。

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善根寺は広島県屈指の古仏が伝えられていることで有名なお寺です。
事前にお願いをして収蔵庫を拝観させていただきました。

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収蔵庫にびっしりと並ぶ、二十数体の御仏たち。

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こちらは中尊の薬師如来坐像。
螺髪はほとんど剥がれ落ちて傷みが激しいものの、体のあちこちが補修されており、長い間大切に信仰されてきたことがよくわかります。

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珍しい兜跋毘沙門天もいらっしゃいました。

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たくましい地天女がしっかりと毘沙門天を支えています。
わずかに微笑み、頼もしい表情です。
やはり女性は強いですね(笑)

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尊像の多くは藤原初期の一木造であり、地方仏ならではの個性と力強さに溢れています。

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これだけの数の仏像が残されているということは、このあたりに相当な大寺院があったことは間違いありません。
しかし残念ながら文書などの記録は全て失われ、現在残された仏像を通してのみでしか、往時の繁栄ぶりを推測することができないようです。

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こちらは小さな男神像。
神仏習合の影響を強く受けているのでしょう。

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参拝を終え、黄金色に輝く稲穂をのんびり眺めながら、次の目的地へと向かいました。

2013.9.14

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