仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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妖怪神社(鳥取)・ゲゲゲの鬼太郎の街 2015-03-02-Mon

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鳥取県境港市は古くから日本海側の海運の要衝として栄えてきた街です。
三方を中海と日本海、これらを繋ぐ境水道とに囲まれ、その独特な地形が風光明媚な景観を作り出しています。
港のすぐ近くにはJR境港駅があり、多くの観光客で賑わっていました。
その境港駅から伸びる大通りを歩いて行くと…

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おやっ?
なんだか怪しげな一画に辿りつきました。
入口に建っているのは、枯れ木を組んだかのような、おどろおどろしい緑色の鳥居です。

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実はこちら、妖怪神社という不思議な神社で、水木しげるさんの名作漫画「ゲゲゲの鬼太郎」をテーマにして造られているのです。
つり下げられた絵馬は一反木綿や目玉おやじの形をしています。
とっても可愛いですね。

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ここ境港市は水木しげるさんの故郷で、市のあちこちで水木さんの漫画のキャラクターを使った町おこしが行われています。
なかでも一番人気はやはり「ゲゲゲの鬼太郎」。
境港駅前の通りは水木しげるロードとも呼ばれ、鬼太郎グッズを扱うお店や妖怪オブジェが数多く並んでいるため、特に人気を集めています。

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こちらは砂かけ婆。

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ぬりかべ。
おなじみのキャラクターを見つけると嬉しくなります。

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郵便ポストにも鬼太郎がいました。

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散策の後は、おやつに妖怪パン。
可愛いだけでなく本格的な味で、とても美味でした♪

2014.9.23

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東高尾観音寺(鳥取)・二体の観音像 2015-01-18-Sun

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山陰旅行の二日目は、鳥取県北栄町にある東高尾観音寺からスタートです。

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お寺の創建について詳しい記録は残っていませんが、平安末期から鎌倉初期にかけて活躍した武将・佐々木高綱が開基に関係しているといわれています。
高綱はあの『平家物語』にも登場する有名武将で、数々の戦功をあげたのち、伯耆や出雲などに恩賞地を拝領したそうです。

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東尾観音寺には鳥取屈指の古仏が多数伝えられているため、今回の山陰旅行で特に参拝を楽しみにしていました。
現在、尊像はこちらの立派なコンクリート製の収蔵庫に安置されています。

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(※御住職から特別に許可をいただいて撮影しています)

中には数十体もの見事な木彫仏が、ずらりと並んでいました。

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こちらは十一面観音立像です。
像高157.5cmでヒノキの一木造。
藤原時代の作と推定されています。
髪の毛の飾りの部分にくぼみがあるため、かつてはそこに化仏が並んでいたのでしょう。

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そしてこちらが千手観音立像。
像高188.0cmでヒノキの一木造。
翻波を刻む衣文などから、造像は十一面観音立像よりも古い、平安初期の作と推定されています。
お寺の創建よりも古い像であることから、別のお寺から招来されたのかもしれません。
お顔はやや右側に傾げられており、すらりとした立姿が非常に美しい観音様です。

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両観音像の脇には天部像、はたまた摩耗が進み尊名がわからない像まで、様々な木彫仏が安置されていました。
県の文化財指定を受けている十一体の仏像は、戦火を避けるために大日寺(倉吉市桜)から移されたものと伝えられています。

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ちょうどこの日はお彼岸で、境内は多くの参拝者で賑わっていました。
収蔵庫の外からは声をかけ合う人々の声が聞こえてきます。
私も和やかな気分に浸りながら、素晴らしい御仏たちをゆっくりと拝しました。

2014.9.23

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三佛寺(鳥取)・岸壁のお堂(2) 2015-01-06-Tue

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参道に入ってすぐ、急な登り坂が続きました。
ごつごつした岩場、木の根がはりめぐされた地面など、気をつけて歩かなければ足をとられてしまいそうです。
参拝者は皆、息を切らせながら登ってゆきます。

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やがて前方にお堂が見えてきました。
ここが最大の難関、鎖場です。

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「ひゃあ怖い!」
「わーっ!」
などなど、前方から叫び声が聞こえてきましたが、ここまで来たのだから引き返すわけにはいかない、と意を決して鎖を手に取りました。
(※ちなみに横に迂回路がありました)
高さこそあまりないものの、足元の岩場は凹凸がなくツルツルしており、実際に登ってみると怖くてたまりませんでした。
わずかなくぼみに足先をひっかけ、あとは鎖を頼みにして体を徐々に持ち上げてゆきました。
必死にしがみつき、なんとかたどりた先には…

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美しい山々が眼前に広がっていました。
実は最初ここが投入堂だと勘違いしていたのですが、周囲の方の話から、まだ半分ほどしか来ていないということを知り、休憩もそこそこに先を急ぎました。
そして参拝受付所から40~50分ほど歩いたところでしょうか。
「あっ…!」

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国宝・三佛寺投入堂です。
役行者が切り立った崖に法力でお堂を投げ入れたという伝説から、この名が付けられたといわれています。
写真やテレビでは何度も見たことがありましたが、実際に目の当たりにすると、その迫力に圧倒されました。
断崖絶壁に懸造のお堂が張り付くように建てられています。
しかも建立はなんと平安時代後期。
現在のように機械など全くない時代に、一体誰が、どのような方法で建てたのでしょうか。

お堂の前で古のロマンにしばし思いをはせた後、下山を開始。
下りは行きよりは少し楽で、往復で1時間30分ほどの参拝となりました。

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山登りで汗をかいたため、夕方からは同じ三朝町にある三朝温泉を訪れることに。
公衆浴場で汗を流し、情緒ある街並みを散策しました。

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すると温泉街の一画に小さな薬師堂が建っているのに気付きました。
窓からほのかな明かりが漏れています。

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中を覗いてみると、想像以上に古様な、優しい顔の薬師様がいらっしゃいました。
両脇は日光・月光菩薩様でしょうか。
薬師様とはお顔だちが異なるため、あとから彫られたものなのかもしれません。
堂内はきれいに掃除され、水が供えられており、今も大切に守られていることが伝わってきます。
思いがけない素敵な出会いに、心の中がふわっと明るくなるのを感じました。

2014.9.22

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三佛寺(鳥取)・岸壁のお堂(1) 2015-01-04-Sun

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三佛寺というお寺の名前を聞いたことはなくとも、国宝・投入堂の写真をどこかで見て記憶していらっしゃる方は多いのではないでしょうか。

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鳥取県三朝町に位置する三佛寺は、奈良時代に役行者が開山したと伝わる、修験道の古刹です。
かねてよりずっと参拝を夢見てきましたが、交通の便があまり良くないこともあり、なかなかその機会が無いままでいました。
ところが2014年の秋に本尊の阿弥陀如来立像が開帳されるということを知り、思い切って参拝することにしました。

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まずはこちらの宝物館へ。
重要文化財に指定されている蔵王権現立像を拝観します。

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(⇒お寺のHPはこちら)

いずれも藤原時代の造像と推定されており、かつては投入堂の中に安置されていたそうです。
中でも特に有名なのは、仏師・康慶が1167年に造像した尊像(※写真左端)です。
右足を大きく上げ、下半身は大きく傾いていますが、捻った腰、上下に広げられた腕などで、全体として絶妙なバランスをとって立っていることがよくわかります。
康慶は鎌倉時代の有名な仏師・運慶の父として知られ、自身も慶派一門を率いて造像にあたった名仏師でした。

宝物館を拝観した後はいよいよ本堂へ。

変換~14hibutsu (⇒三佛寺HPより)

秘仏の阿弥陀様は、堂内中央の厨子の中にいらっしゃいました。
像高はほぼ等身大で、平安後期の作。
来迎印を結んでおり、素朴で優しい顔をなさっています。
御仏の前で手をあわせ、これから参拝する投入堂の参拝祈願をしました。

そう、実は国宝の投入堂を参拝するには、往復1時間半もかけて岩場や山道を歩いてゆかねばならないのです。
投入堂を参拝するには、いくつかの決まり事があります。
・雨天は参拝中止
・一人での参拝は禁止。入山から下山まで必ず同行者と行動を共にしなければならない。
・靴は山道に適したものを履かなければならない。
などなど。
入山の際は事務所で手続きを行い、服装チェックなどを受けます。
ちなみに一人の参拝者は、お寺の方の案内で同行の方を見つけてもらうことも可能です。

せっかくここまで来たのだから挑戦しないわけにはいきません。

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同行の方を得て、いざ投入堂へ!

(つづく)


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地蔵院(鳥取)・丈六の地蔵菩薩 2014-12-20-Sat

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鳥取県倉吉市の関金温泉は、開湯が平安時代にまで遡ると伝わる、山陰屈指の温泉街です。

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その関金温泉の一画にあるのが地蔵院。
お寺の名前からもわかるように本尊は地蔵菩薩で、こちらの立派な収蔵庫に安置されています。
中をのぞいてみると…

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見事な丈六のお地蔵様がいっらっしゃいました。
像高はなんと358.6cm。
想像をはるかに上回る迫力に鳥肌が立ちました。
ヒノキの寄木造で、鎌倉時代の作。
1192年に源頼朝の家人・佐々木四郎高綱が造像したという記録が残っているそうです。

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横から拝してもその量感に圧倒されます。

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力強い眼差し、写実的な衣文の彫りなどに、鎌倉仏らしい特色がよく出ています。
これほど古くて巨大な、木造の地蔵菩薩像を過去に拝した記憶がありません。
おそらく全国でもトップクラスの大きさではないでしょうか。

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2014.9.22

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