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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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大円寺(青森)・丈六の阿弥陀如来 2017-09-24-Sun

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東北旅行の最後に参拝したのは、大鰐町の大円寺です。

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鮮やかな朱塗りの仁王門には、個性的な仁王様たちがいらっしゃいました。
生き生きした表情をなさっていますね。

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寺伝によると大円寺の創建は奈良時代に遡り、聖武天皇の国分寺建立に際し、大日如来を阿闍羅山の大安国寺に安置したことに始まります。
やがてその大安国寺は荒廃してしまい、鎌倉時代に本尊は高伯寺へと移されました。
ところが明治期に神仏分離令が発布されたため、弘前市から現在地にお寺が移転し、寺名も大円寺となったそうです。

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そしてこちらのお寺で特に有名なのが、地元の人々から「大日様」と呼ばれるご本尊。
国の重要文化財の指定を受けている彫刻は、この尊像を含めて青森県では二体のみで、名実ともに青森県屈指の優れた仏像として知られています。
面白いのは、この大日様は阿弥陀の上品上生の印を結んでいらっしゃるということ。
文化財の指定も阿弥陀如来坐像として登録されています。

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いわゆる定朝様の丈六阿弥陀の流れをくんでいますが、面相は写実的で、男性的な力強さがあることから、造像は鎌倉初期と推定されています。
一般的な寄木造はヒノキ材を用いていますが、この尊像はヒバ材を使用しているため、平泉近辺に来ていた都の仏師が大鰐の木材を用いて彫った可能性が高いそうです。
都の文化と東北の自然が融合して出来た、とても貴重な仏様ですね。

2016.10.9

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長勝寺(青森)・神仏習合の三尊仏 2017-09-16-Sat

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弘前市にある長勝寺は、弘前城を築城した津軽家最初の菩提寺で、重要文化財の本堂をはじめ、数多くの文化財が伝えられていることで知られています。

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津軽家の祖・大浦光信の死後、その子である盛信が亡き父のため享禄元年(1528年)にお寺を創建し、弘前藩二代目藩主となった津軽信枚が弘前城の築城とともに現在の地へ移転しました。

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本堂の向かいには小さなお堂があり、県の文化財に指定されている三尊仏及びその厨子堂が安置されています。

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堂内の中央には極彩色に塗られた厨子が置かれ、その両脇を羅漢像が囲んでいました。

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三尊仏は、岩木山三所大権現の本地仏として祀られたもので、中央峰岩木山=阿弥陀如来、東峰巌鬼山=十一面観音、西峰鳥海山=薬師如来を現しているそうです。
現在は岩木山神社拝殿となっている百沢寺大堂の本尊でしたが、明治期の神仏分離により、長勝寺の禅堂へと移されました。

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三尊の素晴らしさはもちろんですが、両脇に並ぶ五百羅漢像も見応えがあります。

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「はーい!」
写真中央に写っている羅漢さんだけ何故か手を挙げていました。
なんだか授業中みたいですね(笑)

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参拝の後は、少し離れた場所にある弘前城へ。
長勝寺を創建した津軽家の城で、国の重要文化財に指定されており、城下町・弘前のシンボルでもあります。

2016.10.9

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西福寺(青森)・二体の円空仏 2017-09-10-Sun

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袋宮寺を参拝した後は、同じ新寺町にある西福寺へ。

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西福寺には江戸時代の僧・円空が彫った仏像が伝えられているため、事前にお願いをして拝観させていただきました。

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向かって左が地蔵菩薩立像、右が十一面観音立像。
寛文7年(1667年)に円空が弘前を訪れた際に造像したと推定されています。
像高はおおよそ150~160cmくらいでしょうか。
青森県内に円空仏は17体現存していますが、2体を安置するのは恐山菩提寺とこちらのお寺だけなのだそうです。

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お地蔵様の方は、2016年に東京国立博物館で開催された「みちのくの仏像」展にお出ましになっていました。
なで肩の体躯に対し、衣文は直線的に、平行に彫られており、面白い視覚効果を生み出しています。

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こちらが十一面観音様。
肩やお腹は丸みをおびており、衣文も曲線的です。
菩薩様たちはそれぞれに個性的でありながら、どちらも円空仏らしい親しみやすさに溢れおり、その可愛らしいお姿を拝していると思わず顔がほころびました。

2016.10.9

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袋宮寺(青森)・津軽最大の近世彫刻 2017-09-03-Sun

東北旅行の二日目は鳥海山に登る予定でしたが、あいにくの雨天となったため、急きょ青森県のお寺巡りをすることにしました。
まず最初に向かったのは、青森県で三番目の人口を有する弘前市です。

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弘前は江戸期に弘前藩の城下町として発展した街で、お城から少し離れた場所に形成された寺町には、現在も数多くの寺院が建ち並んでいます。

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その新寺町の一画にあるのが、こちらの袋宮寺。

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早朝ということもあり、境内はひっそりと静まり返っていました。
木々の葉が影を落とす石畳の道の奥に、小さなお堂が見えます。
どきどきしながら中に入ると…

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こじんまりしたお堂の外観からは想像もできないほど、大きな大きな観音様がそこにいらっしゃったのでした。
なんと像高は595cm、青森県で最大の木彫仏なのだそうです。
体躯の上部と下部を接合し、背面と左右の腕などを矧ぎ付けて造られています。
延宝5年(1677年)に、弘前藩主・津軽信政の命によって造像されました。

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この観音様はその堂々としたお姿から、地元の方たちに「背高観音」と呼ばれて親しまれているそうです。

2016.10.9

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