仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

Archive [2010年04月 ] 記事一覧

野中寺(大阪)・弥勒菩薩御開帳

大阪府藤井寺駅から歩いて30分ほどのところに、野中寺があります。本尊は弥勒菩薩。千手観音で有名な葛井寺と同じく、毎月18日に開帳されています。お堂に入ると小さな厨子が置かれており、何とも可愛らしい菩薩様がその中にいらっしゃいました。鍍金造りで像高18.5cm。お寺の方のお話では、666年に信者118人の誓願によって造られたという記載が台座に残っているそうです。弥勒菩薩と明記されている、最古の仏像でもあるとのこ...

塩船観音寺(東京)・千手観音御開帳(2)

本尊脇に並ぶ二十八部衆も、一部後補はあるものの、鎌倉時代の作と推定されているそうです。これだけ古い二十八部衆が揃っているのは、全国的に見ても珍しいとのこと。二十八部衆には、あの有名な阿修羅(塩船観音寺バージョン)もいます。個人的には、頭に象の被りものをしている五部浄が特に印象的でした。本堂を出て坂道を登っていると、巨大観音像が見えてきました。近寄ってみると、本当に大きい!おそらく10m以上はあるので...

塩船観音寺(東京)・千手観音御開帳(1)

青梅きっての古刹である塩船観音寺は、つつじの名所として知られており、見頃を迎えるゴールデンウィーク前後には多くの参拝客でにぎわいます。本尊の千手観音は、都内でも有数の古仏。今年は開創1350年祭が行われ、その本尊を内陣で拝観できるということで、青梅まで出かけてきました。趣ある山門が見えてきました。本堂では内陣参拝と併せて特別祈願をしていただくことに。祈祷の後、ご住職からお寺や仏像についてのお話を伺うこ...

龍華寺(神奈川)・関東の脱活乾漆像

昨年、日本中を賑わせた興福寺の阿修羅像は、脱活乾漆造という方法で造られています。麻布を漆で塗り固めて像を造る技法ですが、手間や費用がかかりすぎるため、奈良時代の一時期に流行したのち、やがて用いられなくなりました。その脱活乾漆造で造られた仏像が、神奈川県横浜市のお寺に残されていることを知ったのは、つい1〜2年ほど前のこと。関東ではとても珍しい脱活乾漆像をかねてより是非拝してみたいと思っていたところ、...

葛井寺(大阪) 千手観音御開帳

毎月18日は、大阪府藤井寺市にある葛井寺の御開帳日です。市名の藤井寺市の由来になっていることからもわかるように、葛井寺(ふじいでら)は長い歴史を持つ古刹であり、創建は奈良時代までさかのぼると言われています。本尊の千手観音立像(国宝)は脱活乾漆造で、天平時代の作。千手観音は通常、手の数が省略されて造られることが多いのですが、こちらの観音様は実際に千本の手を持っていらっしゃることで有名です。千本の手は...

金剛寺(大阪)・河内長野の古刹

河内長野市の金剛寺は、南北朝時代に南朝の御所が置かれたこともある、格式高きお寺です。観心寺から路線バスを乗り継いで行こうと計画していたところ、御開帳日だけ無料のシャトルバスが運行されるということを知り、乗せていただくことにしました。お堂へ入ると、3mを超える大日如来、その脇に不動明王、降三世明王(こちらも2m超)が並んでいらっしゃるのが見えました。このような組み合わせはとても珍しく、全国的にも他にほ...

観心寺(大阪)・如意輪観音御開帳

河内長野市にある観心寺の如意輪観音は、おそらく日本で最も有名な秘仏のひとつではないかと思います。日本史の教科書にも登場する、この著名な仏様は、年にたった2日間だけ、4月17日と18日に開帳されています。かねてよりこの尊像を拝することが夢だったのですが、今年はこの2日間が土日にあたるということで、意を決して大阪・河内長野市まで行ってきました。観心寺までは河内長野駅からバスで15分ほど。バスを降りた瞬間...

孝恩寺(大阪) 平安仏の宝庫(2)

数多くの孝恩寺の仏像群の中で、特に印象深かったのは、釈迦如来、薬師如来、そして跋難陀竜王像です。釈迦如来(写真はコチラ)は、厳しいお顔つきの中にも品格が感じられ、非常に端正な尊像でした。私個人としては、このお釈迦様が一番印象に残っています。そして特筆すべきは薬師如来(写真はコチラ)の着衣です。偏袒右肩という右肩をあらわにして衣をまとうスタイルがベースでありながら、右腕の一部に横披という布をからませ...

孝恩寺(大阪) 平安仏の宝庫(1)

貝塚市の孝恩寺には、素晴らしい平安期の仏像群が数多く伝えられている。仏像好きの知人からそう聞いた瞬間から、このお寺をずっと参拝したいと思い続けてきました。今回の旅行の目的地を大阪・兵庫に選んだ時に、まず一番に参拝することを決めたお寺です。孝恩寺へは、貝塚駅から水間鉄道で20分ほど。終点の水間観音駅にあります。水間鉄道は車両が2両しかない、実にささやかな列車です。鉄道ファンの心をくすぐるらしく、写真...

関西旅行

18日から三日間、大阪・兵庫へ仏像の旅へ出かけていました。素敵な仏像との出会いがたくさんありました。明日からしばらくはそのことについて書こうと思います。それにしても疲れた…。...

高尾山のそば行列(3)

緊張の瞬間。護摩壇の奥に、飯縄権現様はいらっしゃいました。もともと彩色があったかどうかは不明ですが、護摩の煙に燻され、全身真っ黒な木肌です。カラス天狗と言われるそのお姿は、一般的にイメージする鼻が長い天狗とは違い、口元が鳥の口ばしのような形になっています。右手に宝剣、左手に羂索を握り、火焔光背を背負っているのは、いわゆる不動明王と同じスタイルです。手持ちの資料によれば、飯縄権現とは、大日如来が大天...

高尾山のそば行列(2)

私たちの待つイベント会場へ蕎麦職人が現れ、蕎麦を打ち始めました。地元の商店街の会長さんがインタビューを受けたりして、会場は実に和やかなムードです。 ぶぉーっ!ぶぉーっ!突然、高らかなホラ貝の響きが聞こえてきました。群衆がさっと分かれて道をつくると、5〜6人の修験者が薬王院の方角から現れたのでした。 修験者達は打ち上がったばかりの蕎麦を携え、再び薬王院へ。すると「皆様、そば行列が始まりますので、列を...

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