井の頭弁財天(東京)・公園の中のお堂

東京都にある井の頭公園は、武蔵野市と三鷹市にまたがる巨大な都立公園で、ジブリ美術館が隣接していることでも知られています。
その井の頭公園の一画に、創建が江戸時代まで遡るという弁天堂があることは、世間では意外と知られていません。
その名も、井の頭弁財天です。



お堂は池に突き出して建てられており、離れたところから眺めるととても風情があります。
弁天様は水と深いつながりがあり、よく水辺で祀られている神様です。



本堂の横には絵馬がかけられていました。
「医学部合格」
「志望校合格」
などの願いごとにまじって…



「諸見里しのぶ選手が賞金女王になれますように!」
ファンの鏡だわ…(笑)



公園内には紫陽花が美しく咲き誇っており、何度も立ち止まっては見惚れていました。

2010.6.19
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仏像巡礼事典

先日、仏像巡礼事典を購入しました。
ハンディなのに基本的な仏像鑑賞のための情報が詰め込まれていて、私の大のお気に入りの本です。



実はこの本を買うのは二度目。
前に買った本は、ボロボロになりすぎて破れてしまったのでした…。



思えば、この本を携えてあちこちへ仏像巡りの旅に出かけました。
書き込みもギッシリされていて、眺めていると色々な思い出が蘇ります。
このくらい学校の勉強もしてたら、もっと立派な人間になってたかもしれないなあ(笑)。

この新しい本もボロボロになるまで全国を駆け巡りま〜す

伊藤若冲 アナザーワールド展(リピート)

千葉市美術館で開催中の伊藤若冲展に行ってきました。



この特別展を見るのは実は2回目。
前回訪れた時にとても感動し、ぜひ再び若冲の世界を堪能したくなったのです。

そして会場に入ってびっくり!
かなりの混雑でした。
前回は夜に行ったせいか、混んでいるとは言ってもまだまだ余裕がありました。
こんなに沢山の人で溢れている千葉市美術館を見たのは初めてです。

しかも楽しみにしていた果蔬涅槃図は期間限定だったようで、展示されていませんでした。
残念

今回一番印象的だったのは、何と言っても「象と鯨図屏風」です。

 

黒い鯨と白い象の対比が強烈なインパクトで、空間の取り方など、全体のバランスが見事です。
幻想的で独特な世界に圧倒され、しばし絵の前で立ち尽くしていました。

今回の若冲展の目玉でもあるこの絵は、なんと2008年に北陸の旧家で発見されたそうです。
つい最近のことなんですね。
ひょっとしたら、日本のどこかで、若冲の名作がまだ眠っているかもしれません。

2010.6.20

高野山東京別院(東京)・レアなお寺アイテム



港区高輪にある高野山東京別院は、かの有名な高野山金剛峯寺の東京での拠点です。
知名度はあまりありませんが、意外にも歴史は古く、幕府の庇護を受け、伽藍は1673年ごろに完成したと言われています。



境内にはお地蔵様が集まる不思議な一画がありました。
まるで前衛芸術を見ているような…。

そして今回の目的のひとつは、某お寺グッズを入手することでした。
以前、友人が持っているのを見て、欲しくて欲しくてたまらなかったもの。
それが、このボールペンです。



一見、何の変哲もないボールペン(「生かせいのち」とは書いてありますが)。
ところがボールペンから出ている銀色の部分を引っ張ると…。



あらあら不思議。
なんと弘法大師の肖像画が!



裏はお堂の写真でした。
このクオリティにして、価格は驚きの200円
おススメです

2010.5.29

大円寺(東京)・石仏の羅漢さん

先日、久しぶりに目黒区の大円寺を参拝してきました。



1772年に起こった明和の大火はこの大円寺が火元とみられており、境内に並ぶ五百羅漢像は、その大火で亡くなった人々を弔うために造像されたと伝えられています。



ぎっしり!



この大円寺には鎌倉期の釈迦如来像も祀られていますが、御開帳の時以外は拝観できません。
都内では珍しい、京都清涼寺の釈迦如来をモデルにした清涼寺式釈迦如来像で、国の重要文化財に指定されています。
1193年に造像され、もともとは鎌倉の杉本寺に安置されていたのだそうです。
私も一度御開帳の時にお姿を拝したことがあり、その端正な彫りや堂々としたお姿に感動しました。



本堂には阿弥陀三尊が祀られており、こちらはガラス越しに普段から拝観することができます。

2010.5.29

梅窓院(東京)・ファッショナブルな寺院

港区南青山にある梅窓院は、創建が江戸時代にまで遡るという古刹であり、江戸三十三観音の24番札所にもなっています。



古様で貫録のある山門です。
境内に入ってみると…。



ええええええっ!!!
これがお寺っ???

まるでファッションビルのようです。
たとえ表参道ヒルズの横にあったとしても、全く違和感がありません(笑)。
まさかと思い建物の中に足を踏み入れてみると、確かに観音様が祀られていました。

同じようにビルの一角にお堂がある真福寺の時も結構びっくりしましたが、正直、今回の衝撃度はそれをはるかに超えています。
時代の流れと言えばその通りなのでしょうが、観音様がポツンと祀られているのを見ると、なんだか寂しい気持ちになってしまいました。

2010.5.29

長谷寺(東京)・麻布大観音

有名ブランド店やショッピングモールが建ち並び、今最もお洒落な街のひとつとされている表参道。
永平寺の東京別院である長谷寺は、その表参道から15分ほど歩いたところにあります。



このお寺の御本尊は麻布大観音と呼ばれる十一面観音で、身の丈は三丈三尺、なんと10mもあります。
戦中に焼失した本尊の代わりに、近年になって造像されました。



長谷寺には何度も参拝したことがありますが、観音様の優しいお顔にうっとりとして、いつも時間を忘れて見入ってしまいます。
古い仏像だけに価値があると思われがちですが、たとえ新しくても同じように感動できる素晴らしさがある、そう再認識させてくれる仏様です。

2010.5.29

目黒不動(東京)・江戸の五色不動(ブラック)

五百羅漢寺から5分ほど歩くと、江戸五色不動のひとつである目黒不動が見えてきます。

江戸時代、江戸の5つの方角を守るため、幕府は陰陽五行説に基づいて不動明王を選び、それぞれ青・白・赤・黒・黄の五色で表しました。
目黒不動はそのうちの黒。
正式名称を瀧泉寺と言います。



格式高き古刹にふさわしい、立派な山門です。



本尊の不動明王は秘仏ですが、境内には水かけ不動明王という、一風変わったお不動様がいらっしゃいました。
柄杓でお水をかけるとご利益があるそうで…。
もちろん私もかけてきました♪



境内は広大で、本堂の奥には露仏の大日如来様がいらっしゃいました。
一見新しそうにも見えますが、説明のプレートには1683年の建立と書かれており、なかなかの古仏であることがわかります。



狛犬というより、柴犬?
とってもかわいい
和やかな気持ちになりますね

2010.5.29

東博の愛染明王

ちょっと前になりますが、東京国立博物館の平常展に行ってきました。
お目当ては愛染明王。
以前、偶然拝してその美しさに感動し、ぜひもう一度お会いしたいと思っていた仏様です。



凛々しいお顔。
ふっくらとしてしなやかな肢体。
眩いばかりに煌く装飾の数々…。

パーフェクトです

かつては奈良の内山永久寺(今は廃寺)で祀られたという、鎌倉時代の愛染明王。
ほぼ当時の姿が保たれているそうなので、元々は厳重な秘仏だったのかもしれません。

またお会いしに行きたいな。

2010.5.16

光福寺(東京)・ゆうれい地蔵



港区にある光福寺には、ゆうれい地蔵と呼ばれるお地蔵様が祀られており、次のような不思議な話が伝えられています。

江戸の世のこと。
いつも雨の日にも傘をささずに飴屋へ飴を買いにくる親子がいました。
不審に思った飴屋の主人があとをつけてみると、親子は光福院の境内へ。
数日後、今度はお寺の住職と一緒にあとを追ってみたところ、親子はお地蔵様の前で姿を消してしまいました。
そのため住職が毎日供養をするようになると、この親子は二度と飴を買いに現れなくなったのでした…。


飴買い幽霊の話は、色々なバリエーションがあるものの、全国各地で伝わっています。
京都・六波羅蜜寺の近くにも、飴を買って子を育てたという子育て幽霊の伝承が伝えられており、今も幽霊子育飴という飴が売られています。
ほのかな甘さが舌に心地よい、昔ながらのべっこう飴です。

光福院のお地蔵様は、ほっそりしていて足がありません。
ぼうっと浮かび上がっているように見える様子は、確かに幽霊のようです。



もしかしたら火災などの炎で溶けて、このような姿になったのかもしれません。
それでもお地蔵様をじっと見つめていると、不思議な幽霊の言い伝えが、まるで本当のことのようにも感じられるのでした。

2010.5.29