仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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天台寺(岩手)・鉈彫りの聖観音(2) 2010-07-30-Fri



石段を登りきると、山門が見えてきました。
中にいらっしゃったのは…。



お札を貼った仁王様です。
なんとも神秘的な感じがしますね。



境内へ入ってみたところ、私の他には誰もいません。
一応事前に拝観開始は8時だと確認していたのですが、お土産屋も閉まっています。
本堂へ近づいてみると、こちらは中に入れるようでしたので、足を踏み入れてみると…。



大きな大きな仏さまがいらっしゃいました。
顔に塗られた白粉が強烈なインパクトを与えています。
如来像かと思いきや、菩薩様だそうです。

像高240cmで桂の一木造。
平安後期の作です。
頭や鼻の一部が欠けてしまっており破損は激しいものの、真っ白に塗られたお顔、ほんのりと赤いアイシャドウや口紅が、この菩薩様に対する温かい信仰心を感じさせてくれるようでした。

(つづく)

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天台寺(岩手)・鉈彫りの聖観音(1) 2010-07-28-Wed

昨年に世田谷美術館で行われた平泉展で、ある仏像に惹きつけられ、身動きがとれなくなったことがあります。



岩手県二戸市にある天台寺の聖観音立像。
平安中期に造られた、鉈彫り像の傑作です。
この展覧会の目玉は、国宝である中尊寺金色堂の諸仏でしたが、私にとってこの天台寺の聖観音像との出会いは何よりも強烈で、その独特のオーラを浴びた余韻は、しばらく抜けることがありませんでした。

2010年7月10日。
一関のホテルを朝の5時30分に出発し、高速道路を通って天台寺へ向かいました。
北へ向かうにしたがって雨がどんどん強くなり、降りつける雨粒で前がほとんど見えません。



途中休憩をはさみながらも8時過ぎには天台寺へ。
山の中腹にある駐車場からは周辺の景色が一望できました。
深い緑の山々には所々に靄がかかっており、ここが聖域であるという空気が漂っているようでした。
細い道を歩いて本堂へ向かいます。



雨にうたれて美しい紫陽花。
悪天候のうえ早朝ということもあり、周囲には誰もいません。



やがて石段が見えてきました。

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立花毘沙門堂(岩手)・鉈彫りの毘沙門天(2) 2010-07-25-Sun

お約束の時間になったので、毘沙門堂へ戻りました。
立花毘沙門堂は、北上川と和賀川の合流地点から程近い、国見山の山裾に位置しています。



お堂の前には鳥居がありました。



現在、仏像は本堂ではなく、こちらのコンクリート製の収蔵庫に安置されています。
「重要文化財に指定されたら、文化財保護ということで、本堂ではお祀りできなくなったんですよ」
収蔵庫を開けてくださったお寺の方がおっしゃいました。



本尊である鉈彫りの毘沙門天は、重要文化財で平安後期の作。
像高102cmとあまり大きな像ではありませんが、凛々しいお姿で、威厳に満ち溢れています。

そしてこのお堂で特に有名なのが、二天像です。
中央仏師の作と思われる洗練された作風が特徴で、やはり重要文化財の指定を受けています。
同じく平安後期の作ですが、像高は160.5cmと本尊よりも大きな像です。

このあたりにはかつて極楽寺というお寺があって、たくさんの堂宇が建ち並んでいました。
収蔵庫の仏様たちは、元は別々のお堂で祀られていた可能性が高いのだそうです。



お寺の方が次のようなお話をしてくださいました。

「私は二天に踏まれている邪鬼が好きなんです。
踏まれてるからって卑屈になったり、恨めしそうにしたりしてないでしょ。
顔にユーモアがあるし、髪がカールしていて、オシャレなんですよ」

確かに邪鬼の髪はクルンとカールしていて、とても可愛らしく見えます。
仏師のこだわりや優しさが感じられるようでした。

私も大好きな仏像の話をたくさんさせていただきました。
私の故郷の近くにも鉈彫りの毘沙門天が祀られていること、仏像が大好きで色々な土地を旅していること…。

話はどんどん弾み、ふと気がつけば、外は夕暮れ時になっていました。

2010.7.9

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立花毘沙門堂(岩手)・鉈彫りの毘沙門天(1) 2010-07-24-Sat

黒石寺から車で1時間ほど行ったところに、立花毘沙門堂があります。



拝観をお願いした時間より1時間近く早く到着したので、周辺を散策することにしました。
…おや?
山の斜面に何やら不思議な鳥居が建っています。
道しるべには
「新山観音堂」
「牛頭天王」
との文字が書いてありました。

牛頭天王といえば、全国の祇園社で祀られている神仏習合の神様です。
かなり気になる…。



お堂は見るからに雑草生い茂る丘の中腹にありましたが、意を決して登ってみることに。

い、痛いっ!
雑草が容赦なく突き刺さります。



四苦八苦しながら登り、なんとか観音堂へたどりつきました。
小さな穴から中を覗き込んでみましたが、箱がポツンと置かれているだけです。

次に牛頭天王を祀ったお堂へ。
やはり中を覗きこんでみると…。



「牛頭天王」と書いた箱が置いてありました。

なんともハンドメイドな感じで、微笑ましくなります。
きっと地元の人々に何百年も信仰され、愛されてきたんでしょうね。

(つづく)

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入江泰吉写真展 2010-07-21-Wed

奈良の古寺と仏像展のあと、日本橋三越で行われている入江泰吉写真展へ向かいました。



会場の入口には興福寺の天燈鬼・龍燈鬼のレプリカが置かれていました。
きっと元はこんな極彩色だったのでしょうね。



実は私が初めて買った仏像写真集は入江泰吉さんの作品でした。
入江さんの本を通じて、奈良の仏像の虜になったと言っても過言ではありません。



会場では、私が大好きな聖林寺の十一面観音をはじめ、大和路の古仏や美しい風景を写した写真が、数多く展示されていました。



こちらは日本橋三越近く、奈良まほろば館のせんとくんです。
最近、妙に可愛く思えてきました(笑)。

2010.7.18

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奈良の古寺と仏像展 2010-07-19-Mon

日本橋の三井記念美術館に奈良の古寺と仏像展を見に行ってきました。

千葉の田舎者である私は、なかなか場所がわからずウロウロ…(汗)。
2度ほど道を聞いて、やっと辿りつきました。



この展覧会の目玉は、なんと言っても東大寺五劫思惟阿弥陀如来と室生寺釈迦如来。

秘仏の東大寺・五劫思惟阿弥陀如来、仏像ファンの間ではアフロ阿弥陀と呼ばれているこの仏様は(もちろん勝手に呼んでます)、その呼び名の通り、とてつもなく大きなヘアスタイルをしているのが特徴です。
写真などでは何度も見たことがあるにも関わらず、実際目の当たりにした時は、思わず「わっ!」と声を出しそうになってしまいました(笑)
頭の大きもさることながら、真四角な顔、きしめんのように太い衣文…。
強烈なインパクトです。
あまりにも個性的なのに、とっても可愛らしく見えるのが不思議です。

そして国宝の室生寺釈迦如来像。
間近に見ると木の木目を実に巧みに利用して彫っていることがわかり、仏師の並々ならぬ力量を感じました。
(この室生寺釈迦如来像は、7月25日までの展示になります)

大好きな法隆寺の夢違観音にもお会いできて大満足。
一部展示替えがある後期の展示もぜひ見に行きたいと思っています

2010.7.18

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黒石寺(岩手)・最古の年号を持つ薬師如来 2010-07-17-Sat

毛越寺を出発し、次は奥州市の黒石寺へ。



北上川の流れをたどるようにして、車を走らせて行きます。
窓の外には長閑な田園風景が続いていました。



平泉から約1時間。
黒石寺へ着きました。

この黒石寺は、日本で最古の年号を持つ薬師如来が祀られていることで知られています。



この薬師如来が造像されたのは862年。
頭の螺髪がゴツゴツと大粒で、ビッシリと詰まっているのがとても印象的です。
釣り上った目は厳しく、肩をいからせており、恰幅のよい堂々としたお姿をなさっています。
厳しい陸奥の冬を千年以上も過ごしてきたからこその、威厳なのかもしれません。

かつては秘仏であったという薬師様。
今は収蔵庫に安置されていますが、以前は本堂の厨子の中にいらっしゃったそうです。



その本堂には、かつて薬師様をお守りしていた重要文化財の四天王が今も安置されています。
この四天王の個性的なお姿といったら…!

頭が非常に小さく(8頭身くらい?)、下半身は逆にどっしりとしています。
極端なデフォルメがなされているものの、特に持国天の絶妙なバランスは素晴らしく、お姿を拝するなり惹きつけられました。
前方に安置されている持国天・増長天は薬師如来と同じ時期に造られたそうですが、残りの二尊は後の時代の作だということです。

ご住職は素敵な女性の方で、色々なお話をしてくださり、とても貴重な時間を過ごすことができました。

2010.7.9

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毛越寺(岩手)・広大な浄土式庭園 2010-07-15-Thu



中尊寺から車で5分ほどのところに、毛越寺があります。
平安時代に奥州藤原氏の庇護を受けて大いに栄えましたが、戦火等により一時は荒廃。
昭和に入ってから発掘調査が行われ、現在の本堂は平成元年に再建されました。



写真は平安期の境内の復原図です。

  

境内には広大な庭園が広がっていました。
この庭園は仏教の浄土思想の影響を強く受けてつくられており、このような形式の庭園を浄土式庭園と呼ぶそうです。



境内には面白い石仏がいらっしゃいました。
素朴で優しいお顔ですね。

2010.7.10

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中尊寺(岩手)・奥州藤原氏の至宝(2) 2010-07-12-Mon

国宝の金色堂は、お堂全体が巨大なコンクリートの収蔵庫で覆われています。
この収蔵庫もなかなか洗練された建物で、周囲の雰囲気と上手く調和しており、違和感は全くありません。



収蔵庫へ足を踏み入れた瞬間、黄金に輝くお堂と御仏たちの華やかさに、思わず息をのみました。(⇒お寺のHPの写真はコチラ)

昨年、世田谷美術館で平泉展が行われた時、この金色堂の仏像の一部が展示されていましたが、正直かなり寂しい感じに見えてしまい、物足りなさが残りました。
やはりこの諸像は金色堂にあるからこそ、渾然となって美しさを最大限に発揮するのでしょう。
その光景はたとえようもないくらいに優美でした。
はるか遠くの都の文化に対する強烈な憧れが、この金色堂を建立する原動力であったに違いありません。



こちらは重要文化財の能楽堂。
奥州藤原氏は能も楽しんでいたのですね。
境内には他にも沢山の堂宇が建ち並んでいました。
なんと中尊寺には17もの塔頭があるそうです。



ふと見ると松尾芭蕉の像が。
芭蕉さんも金色堂を見た時、さぞかしびっくりなさったでしょうね。

2010.7.9

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中尊寺(岩手)・奥州藤原氏の至宝(1) 2010-07-11-Sun

岩手旅行、スタートは平泉の中尊寺です。



中尊寺は奥州藤原氏ゆかりの寺であり、最近では世界遺産登録をめぐって、何かとニュースにもなりました。
国宝の金色堂はあまりにも有名ですよね。
実は小学生の時に家族旅行で一度訪れたことがあるのですが、正直言って、金色堂が黄金に輝いていて美しかったという以外の記憶があまりありません…。
長い歳月を経て、どのような印象を抱くのか興味があり、再訪することにしました。



さすがに東北屈指の古刹だけあって、境内は沢山の参拝者で賑わっています。
修学旅行生もちらほら…。

まずは宝物館へ。



入って早々、入口近くに巨大な丈六の座像(全て2m60〜70cm)が三尊並んでいてビックリ!
薬師如来が二尊と阿弥陀如来で、全て平安後期の作。
もともとは別のお堂でまつられていたようです。
ここ平泉で仏教文化がいかに花開いていたかが実感できますね。

宝物館には他にも、優美な千手観音、端正な文殊菩薩など、見応えある仏像がたくさん安置されていました。
中尊寺は金色堂ばかりが注目されがちですが、宝物館の諸像も決して引けをとらないと思います。

さあ、いよいよ次は有名な金色堂へ。

(つづく)

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岩手に行ってきました! 2010-07-11-Sun

一泊二日で岩手のお寺巡りをしてきました。

普段ペーパードライバーに近い私が、ほぼ二日間レンタカーを運転しなくてはならないだけでも辛かったのですが、そのうえ結構な悪天候で、へとへとになってしまいました…。

それでも岩手の美しい山々と、素朴で力強く、時に愛くるしい仏像との出会いは、その疲れを吹き飛ばすくらい感動的でした。
…ということで、しばらくは今回訪れたお寺+αについて書いてみたいと思います。
よろしければお付き合いくださいね

中尊寺
毛越寺
黒石寺
立花毘沙門堂
天台寺
成島毘沙門堂
北上市立博物館
藤里毘沙門堂
達谷窟毘沙門堂

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高幡不動(東京)・平安期の不動明王(2) 2010-07-06-Tue



高幡不動は紫陽花の名所であり、境内のいたるところで美しい花を見ることができます。



寺務所に入ってみると、境内で咲いている様々な種類の紫陽花が並べられていました。
紫陽花ってこんなに沢山種類があるんですね!



境内の隅にはお稲荷さんも祀られています。



山の斜面には一面に紫陽花が咲いており、まるで紫陽花のトンネルをくぐっているようでした。



そのトンネルの出口には不思議な石仏が…。
なんだか山盛りのご飯を持っているみたいですね(笑)

2010.6.26

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