仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

Archive [2010年08月 ] 記事一覧

東京湾観音(千葉)・南総のカリスマ(4)

階段をかなり上ったところに、東京湾観音の本尊が祀られていました。巨大なコンクリ観音は、この観音様を原型に造られたようです。実は私、巨大観音そのものが本尊だと思ってました…。階段はどんどん狭く、急になってゆきます。梯子をつたって必死に上ってゆくと…。ついに観音様の頂上へ。東京湾が一望でき、なかなかの絶景です。上ってよかった〜♪頂上でぼーっとしながら房総の海を眺めていると、なんだか妙に穏やかな気分になり...

東京湾観音(千葉)・南総のカリスマ(3)

階段をさらに上ってゆくと、東京湾観音の開祖の写真がありました。宇佐美政衛。明治23年生まれ。現在の千葉県君津市出身。生家は貧しく、わずか14歳にして品川の材木商へ奉公に出た。苦労を重ねて材木事業で巨財を築き、私財を投じて東京湾観音を建立した。う〜む、努力の人だったのね。昭和30年代に個人で1億2000万円ものお金を支払えるだなんて、相当なお金持ちです。しかもそのお金の使い道が巨大な観音像を造ることだった...

東京湾観音(千葉)・南総のカリスマ(2)

コンクリートの階段を上へ上へ。なかなかハードです…。"階段の所々には、千葉県出身の彫刻家が造った仏像が安置されており、なかなか見ごたえがあります。恵比寿様。なんだかドラマチック!こちらは観音様の見取り図です。複雑な内部の構造がよくわかります。この東京湾観音は、昭和36年当時で1億2000万円のお金をかけ、なんと1万2千人もの人によって造られたとのこと。すさまじいまでのスケールです。建立者の宇佐美政衛とは一...

東京湾観音(千葉)・南総のカリスマ(1)

房総で生まれ育った私にとって、それは幼少時から常に気になる存在でした。国道127号線を車で走っていると、いやが応でも視界に入ってくる白い巨体。東京湾観音です。何もない海岸線沿いに突如として現れ、初めて訪れる人はもちろん、そこにあるとわかっていている人でさえ、見るたびにギョッとしてしまう、圧倒的な存在感。…が、地元であるがゆえ、今までは敢えて行こうという気にもならず、単に横を通り過ぎるだけでした。ある日...

深大寺(東京)・白鳳期の釈迦如来(2)

大師堂を出て、お目当ての釈迦堂へ。こちらのお堂には、都内では非常に珍しい、白鳳時代の釈迦如来像が祀られています。⇒写真はコチラ像高60.6cmで銅造。椅子に腰かける、倚坐という珍しい坐り方をなさっています。ニッコリと子供のように笑うお顔が可愛らしく、昔から大好きな仏様です。白鳳時代の仏像が何故この地に伝えられているのか、詳しいことはわかっていないようです。奈良などで造られて運ばれたのか、それとも関東で...

深大寺(東京)・白鳳期の釈迦如来(1)

調布市の深大寺は、門前に並ぶ蕎麦屋が名物として知られる、都内屈指の古刹です。このお寺に白鳳時代に造られた釈迦如来が祀られていることは、世間ではあまり知られていません。先日、数年ぶりに深大寺へ。梅雨の最中にも関わらず、境内は参拝客で賑わっていました。なんと本堂で結婚式が行われていました。お寺で結婚式をしているのを見たのは初めてです。とても素敵ですね大師堂には秘仏の元三大師が祀られています。お堂の前に...

達谷窟毘沙門堂(岩手)・大迫力の不動明王

藤里毘沙門堂を出て、大急ぎで一関へ。時間的にかなり厳しいと思っていたものの、なんとか間に合いそうだったので、気になっていた達谷窟毘沙門堂へと向かいました。達谷窟毘沙門堂は、中尊寺金色堂からも程近い平泉町に位置しています。そしてこのお寺を特に有名にしているのが、岸壁に貼り付くようにして建てられているお堂です。実際目の当たりにしてみると、その迫力に絶句!まるで岩がお堂を飲みこもうとしているかのようです...

藤里毘沙門堂(岩手)・二体の毘沙門天(2)

こちらへいらっしゃる方に「こんにちは」と声をおかけしました。するとその方も「こんにちは」と答えてくださいます。見ると手には鍵が握られており、電話で予約を受けてくださった方なのだとわかりました。収蔵庫の頑丈な扉がゆっくりと開けられると…。中には見事な鉈彫りの毘沙門天様がいらっしゃいました。地天女の上に立つ、兜跋毘沙門天です。地天女ともにトチの木の一木造で、平安中期の作。像高182cm、地天女と合わせると...

藤里毘沙門堂(岩手)・二体の毘沙門天(1)

北上市立博物館を出発し、奥州市へ。長閑な田園地帯を通り抜け、やがて小高い山の中へ入ってゆきます。しばらくすると藤里毘沙門堂の看板があり、鳥居が建っていました。雑草が生い茂っていて、道は全く見えません。ここを登るしかないのだろうか…。若干不安になりながらも、意を決して登ることに。雨が降っていたため、地面はひどくぬかるんでおり、そのうえ雑草が容赦なく足に突き刺さります。(後でわかりましたが、ちゃんと車...

北上市立博物館(岩手)・万蔵寺の神様

北上市に位置する万蔵寺には、不思議な三体の神像があります。若年・壮年・老年の三期にわたって男神を表しているという、大変珍しい像なのです。神様が歳をとるだなんて。何だかとっても不思議です。ぜひとも拝してみたいと思い、お寺にお電話したところ、現在拝観の受付はしていないとのことでした。ところが立花毘沙門堂のお寺の方から、北上市立博物館には万蔵寺の仏像がいくつか安置されているというお話を偶然伺い、翌日行っ...

成島毘沙門堂(岩手)・日本最大の兜跋毘沙門天

天台寺を出発して南へ車で2時間ほど走り、花巻市の成島毘沙門堂へ着きました。境内には泣き相撲の土俵がありました。先に泣いた赤ちゃんが負け、という面白い相撲で、全国大会も行われるそうです。毘沙門堂です。重要文化財の毘沙門天立像は、かつてこちらのお堂で祀られていましたが、現在は収蔵庫に安置されています。収蔵庫の中へ入ってみると…。「わあっ!」思わず声をあげてしまいました。中にいらっしゃったのは、大きな大...

いのりのかたち展(根津美術館)

青山の根津美術館で開催されている「いのりのかたち〜八十一尊曼荼羅と仏教美術の名品〜」展に行ってきました。お目当ては定慶作の帝釈天。かつては興福寺の東金堂に安置されており、梵天と対をなしていたという、由緒ある尊像です。堂々とした体躯、厚みのある衣、どことなくエキゾチックなお顔…。とても個性的で、独特のオーラが漂っていました。この根津美術館は、実業家の根津嘉一郎氏のコレクションを展示するために建てられ...

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