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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
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峰定寺(京都)・大悲山の秘仏(3) 2011-01-22-Sat

峰定寺の本堂は、岩壁の上にせり出して建つ懸造の建物でした。
秘仏の千手観音は、収蔵庫に安置されるまで、この本堂で祀られていたといいます。
靴を脱ぎ、廊下を一周すると、お堂の上からは周辺の景色が一望できました。

眼前に広がるのは、見渡す限り連なる山々。
所々に紅葉を見せています。
澄んだ空気を深く吸い込み、深呼吸をしました。
この雄大な自然の前に、ただただ圧倒されるばかり…。

さて下山して、次はその観音様にお会いしに行きます。



緊張しながら収蔵庫に足を踏み入れると…。

中央に端正な千手観音様がいらっしゃるのが見えました。
像高31.5cmで平安後期の作。
丸いお顔、切れ長の目と小さなお口が印象的で、素地仕上げの木肌に、端正な切金、色とりどりの瓔珞(装飾具)が美しく映えています。

そして何より印象的だったのは、しなやかで美しい脇手です。
それぞれには小さな小さな持物が握られていました。
繊細な指には動きがあり、さやさやと音を立てているのが聞こえてくるようでした。
先ほど大悲山の山中で聞いた、小川や木々の立てる心地よい音のように。

「そろそろお昼なので、一度扉を締めさせていただきますね」
お寺の方に声をかけられて我に返りました。
どれだけ時間が経っていたのでしょうか。
お礼を申し上げ、慌てて収蔵庫の外へ。



美しい大悲山の紅葉を眺めながら境内を歩いていると、まだ千手観音の脇手の奏でる音が聞こえてくるような気がしました。

2010.11.6

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