仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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五色園(愛知)・浅野祥雲ワンダーランド(2) 2011-04-28-Thu

親鸞聖人危うし!



はやる気持ちを何とか抑えながら先を急ぎました。
…おや?



聖人の前で修験者たちが土下座をしています。
「弁円悔悟」の場面です。

修験者である弁円たちは、庶民から絶大な人気を得ていた親鸞聖人をやっかみ、その命を狙っていました。
ところが実際に聖人に会ったところ、その慈愛溢れるお姿に深く感じ入り、熱い涙を流しながら念仏の教えに帰依したのです。

 帰依する前
 帰依した後

親鸞聖人にお会いした後のお顔と言ったら…!
見ているだけで心がほっこりするような優しさなのです。
希代のコンクリート像作家、浅野祥雲氏の並々ならぬ力量が伝わってきます。



思わず私も土下座(笑)。



さらに先を進むと「門前石枕」の場面が見えてきました。

常陸の国を旅していた親鸞聖人、日野左衛門という郷士に一晩の宿を頼みますが、すげなく断られてしまいます。
仕方なく聖人は、門前の石を枕として一夜を明かすことにしました。
朝になり左衛門が外に出たところ、なんと一晩中念仏を唱えていた親鸞聖人の周囲が燦然と光輝いていたのです。
その様を見た左衛門は、たちどころに念仏の教えを深く信じるようになったのでした。

(さらに続く)

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五色園(愛知)・浅野祥雲ワンダーランド(1) 2011-04-25-Mon

先日、愛知県・五色園の第4回浅野祥雲作品修復プロジェクトに参加してきました。

浅野祥雲。
知る人ぞ知る、昭和を代表するコンクリート像界の巨匠です。
中部地方を中心に活躍し、現在でも各地の宗教施設やテーマパークに作品が残されています。
その多くは野外に置かれているため風化が激しく、早急な修復が叫ばれてきました。



やって来ました、五色園。
美しい桜の花が迎えてくれます。

修復作業のお話をする前に、五色園がどのような場所かご紹介しましょう。
ちょっと長くなるかもしれませんよ〜(笑)。



五色園は日本唯一の宗教公園で、園内にある浄土真宗・大安寺の初代管主によって、昭和9年に建設されました。
広大な公園内には親鸞聖人の人生を再現したコンクリ像が点在しており、聖人の教えを身を持って体感することができます。

まずは小高い丘を登って行くと…。
「弁円狙撃」と言われる場面が見えてきました。



親鸞聖人です。
念仏の教えを説きながら旅をなさっているのでしょうか。



むむっ!
その先には斧を持った修験者がいます。
何だか物騒ですね。



コンクリ像は丘の斜面を上手く利用して配されており、あたかもその場に居合わせているかのような臨場感を、見る者に与えてくれます。



どうやらこの修験者たち、親鸞聖人の命を狙っているようです。
聖人、危なーいっ!

(続く)

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宗吾霊堂(千葉)・下総の義民 2011-04-22-Fri

成田市にある宗吾霊堂には、次のような言い伝えが残されています。

江戸前期、下総国の佐倉藩に佐倉宗吾という名主がいました。
当時の佐倉は藩主である堀田氏の治下。
ところが堀田氏は圧政を行い、農民たちを苦しめていたのです。
宗吾は実情を藩や幕府に訴えましたが全く聞き入れられません。
そこで彼は1653年、上野寛永寺を参詣する四代将軍・徳川家綱に直訴することにしました。

江戸時代、将軍への直訴は磔の極刑。命を賭す覚悟でした。
直訴の結果、藩主の圧政は収められましたが、宗吾は磔の刑に処せられます。
佐倉の人々は宗吾に深く感謝し、彼は霊堂に祀られることになったのでした…。



その佐倉宗吾を祀る宗吾霊堂を参拝してきました。
京成線・宗吾参道駅から参道を登って行きます。



一般道の上に門が建っていました。



クレーン車も門を通過!
さらに坂道を登って行くと…。



宗吾霊堂が見えてきました。



宗吾霊堂は正式名称を東勝寺といいます。
真言宗豊山派のお寺ですが、何とご本尊は佐倉宗吾の霊。
今まで沢山のお寺を参拝してきましたが、実在した日本人(しかも江戸時代)を本尊に祀っているというお寺は恐らく初めてです。



今を盛りに咲き誇る美しい梅の花。



境内の片隅には佃煮屋さんがあり、お土産に佃煮をいくつか買って帰りました。
お店のお婆ちゃん、とても明るくて親切だったなあ…。



近くの郵便局。
その名も宗吾郵便局です。
佐倉宗吾がいかに地元の人々に愛されているかということがよくわかりますよね。

2011.3.6

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「白洲正子 神と仏、自然への祈り」展 2011-04-19-Tue

世田谷美術館で行われている「白洲正子 神と仏、自然への祈り」展に行ってきました。



白洲正子さんは、かの有名な白洲次郎さんの妻であり、能に造詣が深く、日本美術に関する随筆や紀行文を数多く書いた方として知られています。
そして彼女は仏像を巡る旅を何度もなさっていて、特に十一面観音を愛していたそうです。
この展覧会では、正子さんが愛した仏像や日本美術の名品が、彼女の文章と併せて展示されていました。

恥ずかしながら、正子さんの書いた本を一冊も読んだことがないまま出かけた私…。
けれども実際に展示を見てみると、彼女に共感する部分がとても多いことに気付きました。
中でも、古来日本人は豊かな自然のあちこちに神や仏を見出してきたのだとういう彼女の考察は、私が長年仏像を巡り続けて強く感じるようになったことと全く同じで、とても嬉しく思いました。

展覧会には正子さんが愛した仏像が多く展示されていましたが、特に印象的だったのは、三重・観菩提寺の十一面観音立像です。
(世田谷美術館のHPはこちら)
通常は三十三年に一度にしか開帳されないこの観音様。
十一面観音としては珍しく六本の腕を持っており、大きな顔と神秘的な表情が、この尊像の威厳を際立たせています。
一本の霊木の生命そのものが像全体から漂っているような、圧倒的な存在感でした。

展示の一つ一つには正子さんの文章が添えられており、彼女の博学さ、天性の勘の良さを十二分に感じることができます。
時としてその考察は奇想天外ですらあるのですが、類まれな感性に触れた感動は、とても得難いものでした。

2011.4.2

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徳大寺(東京)・商店街の上にある寺 2011-04-15-Fri

台東区にあるアメヤ横丁は、上野−御徒町間に約400mにも渡って伸びる、日本一有名な商店街です。

そのアメ横にお寺がある…。
それを知ったのは、ごくごく最近のことでした。



日曜の夕方、アメ横は多くの買い物客で賑わっており、前に進むのも一苦労です。

通りを何度も往復するも、なかなかお寺らしき建物は見つかりません。
途方にくれて商店街の方に道を伺ったところ、なんと次のようにおっしゃったのです。
「ああ、二木の菓子の向いの二階にあるよ」

二階…???
不思議に思いながらも、二木の菓子へ。



あったー!!

なんと商店街の上にお寺があるではないですか。
一階部分は果物や魚が売られている立派な店舗です。

今までアメ横には何回も行っているのに、全く気が付きませんでした。
(単に私がぼんやりしているだけかもしれませんが(汗))

商店街の上にお寺。
今まで数多くのお寺を参拝してきましたが、初めての体験です。



階段を登って本堂へ。
ご本尊は秘仏の摩利支天です。



可愛らしい観音様(?)もいらっしゃいました。



境内からは二木の菓子の看板が見えます。
いかにも都心のお寺らしい、斬新な構造です。



この境内をご覧になったら、さぞかし日蓮上人もビックリなさるでしょうね。

2011.2.20

CATEGORY : 東京 Trackback 0 Comment 2 △Page Top

浄心寺(東京)・スケールが大きい寺 2011-04-12-Tue

文京区にある浄心寺を参拝してきました。
江戸三十三観音の10番札所であり、創建を1612年まで遡るという古刹です。

この日、都内では珍しい雪が降っていました。



巨大な布袋様です。
すごい迫力!



拝観のお願いをして堂内へ。
(お堂の様子はコチラ)

「わっ!」
突然視界に飛び込んできた巨体。



木魚です。
しかもとてつもなく大きい。

どの位大きいかと言うと…。



このくらい大きい(笑)

木魚を叩く棒(名前は不明)は想像以上に重く、女性の力では全く持ちあがりません。
おそらく十数キロはあろうかと思われます。

一体、いつ誰がどうやって使うのだろう…?
謎は深まるばかりなのでした。

2011.2.11

CATEGORY : 東京 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

光源寺(東京)・駒込大観音 2011-04-09-Sat

東京の駒込に、巨大な黄金の観音像が祀られているのをご存知でしょうか?

その名も駒込大観音。
文京区にある光源寺の尊像です。



東京では珍しい雪が降りしきる中、光源寺へ。



噂の観音様はこちらのお堂にいらっしゃいます。



像高6m。金色に輝く見事な十一面観音です。
かつてこの光源寺には、奈良の長谷観音を写した身の丈8mの観音像が祀られていましたが、東京大空襲の際に焼失してしまいました。
現在の像は、平成5年に再興されたそうです。



光源寺へは過去に何回も参拝したことがありますが、観音様にお会いする度に、その堂々とした迫力に圧倒されます。
煌びやかな黄金の肌、美しい群青の髪。
端正な光背も見事です。



境内の片隅には、珍しい石仏の千手観音様。
脇手がまるで羽のようで、なんだかとってもラブリーですね。

2011.2.11

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赤城神社(東京)・ファッショナブルな神社 2011-04-05-Tue

先日、久しぶりに新宿区の神楽坂へ行ってきました。
かつて花街であったこの界隈には、多くの寺社仏閣が点在しています。



大通りから少し脇へ。
赤城神社が見えてきました。



なんともファッショナブルな拝殿!
前面はガラス張りです。



おかっぱ頭っぽい狛犬。
かわいい



驚くべきはこれだけではありません。
敷地内にはオシャレなデザイナーズマンション(?)まであります。



しかもマンションの一階にはカフェが。
その名もあかぎカフェ。
東京の神社も多角化が進んでいるのですね。



せっかくなのでケーキをいただいてきました☆

2011.1.22

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ブログ一周年 2011-04-03-Sun

仏像ブログを始めて今日でちょうど一年になります。

半年間は続けることを当初の目的にしていましたが、その倍まで何とか辿りつきました。
ブログを始めたばかりの時は、仏像について文章にするということが想像していた以上に難しく、いつも四苦八苦しながら書く日々でした(今もまだ試行錯誤の連続ですが(汗))。

以前は京都や奈良の仏像にばかり関心が向いていた私。
ところが数年前、自分の故郷にも古くから守られてきた仏像がたくさんあるということを知ったのです。
それは衝撃的な出会いでした。

名も知れぬ小さなお寺、もはや無住寺となり地元の方々によって守られているお堂、そして路傍の石仏まで、ありとあらゆるところに仏様はいらっしゃいました。
そしてそれは、野にも山にも川にも海にも、豊かな自然のあちこちに神様や仏様はいらっしゃるのだという、古くからの日本的な信仰にも重ね合わせられる気がします。

そのことに気付いた時、お寺に向かう途中の景色までもが、色鮮やかなものに感じられて来たのです。

まだまだお会いしたことのない沢山の仏様たち。
何十年かけても、その全てを拝することは不可能に近いでしょう。
それでもずっと旅を続けてゆきます。

ブログも出来る限り更新したいと思っていますので、よろしければ是非お付き合いくださいね♪

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