仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

Archive [2011年08月 ] 記事一覧

浄真寺(東京)・お面かぶり

世田谷区の浄真寺は、私が都内で特に好きなお寺の一つです。9体の阿弥陀如来像が安置されていることから、九品仏と呼ばれており、最寄り駅である東急大井町線の九品仏駅の由来にもなっています。その浄真寺で3年に1度行われる、「お面かぶり」と呼ばれる仏教行事を見に行ってきました。「お面かぶり」は正式名称を「二十五菩薩来迎会」といい、都の無形文化財にも指定されている、伝統ある仏事です。菩薩面をかぶった人々が、本...

天念寺(大分)・川中不動

この日のラストは豊後高田市の天念寺。他の六郷満山の寺院と同じく、718年に仁聞菩薩によって創建されたと伝えられる古刹です。川沿いにお堂があり、その中にいらっしゃったのは…。素朴で優しげな御仏たちでした。お堂は綺麗に整理されていて、今も地元の方に大切に守られているということがよく伝わってきます。堂内に入ると自動的にテープレコーダーが動き出す仕組みになっており、お寺や仏像の説明を聞きながら、しばらく座りこ...

富貴寺(大分)・国東の浄土世界

奈多宮を参拝していたあたりから、ずっと降り続いていた雨が小降りになってきました。うまく行けば晴れるかもしれない。そう期待しながら、車で国東半島の山間部へ。瑠璃光寺を参拝し終えた頃、雨は完全に止んでいました。「やった!」目指すは豊後高田市の富貴寺。実はこの前日にも富貴寺を訪れていたのですが、雨が降り(※阿弥陀堂内部は雨天時参拝休止)、阿弥陀堂の参拝はかなわなかったのです。泣く泣く諦めていた為、思いが...

奈多宮(大分)・海辺の神様

大分県の奈多海岸は伊予灘に面して南北約2kmにわたる白浜で、日本の白砂青松100選にも選ばれている、風光明媚な場所です。その奈多海岸のほぼ中央に位置する、八幡奈多宮を参拝してきました。奈多宮は神亀6年(729年)の創建と伝わる由緒ある神社であり、宇佐神宮の旧神体とされる三体の神像をお祀りしています。お願いをして収蔵庫に入れていただくことに。正面にいらっしゃったのは、僧形八幡神と二体の女神でした。いずれも一木...

龍岩寺(大分)・岩窟の丈六仏

宇佐神宮を出発し、同じ宇佐市の龍岩寺へ。お寺の周囲には長閑な田園風景が広がっていました。龍岩寺は宇佐屈指の古刹ですが、天正年間にキリシタン大名大友宗麟による焼討ちに遭い、その伽藍の多くを焼失したと伝えられています。その難を逃れて現在も残っているのが、奥の院とその本尊です。奥の院までは急な坂道を上ってゆきます。巨大な岩にくり抜かれたトンネル。彫るのにどれほど時間をかかったことでしょう。奥の院が見えて...

大楽寺(大分)・藤原期の弥勒三尊

宇佐神宮から数分ほど歩くと、大楽寺が見えてきます。1333年に宇佐神宮大宮司の菩提寺として創建され、その翌年、後醍醐天皇により勅願寺に定められたという、格式高き古刹です。宮司の菩提寺として創建されたことからも、この地で神仏習合の信仰がいかに発展していたかがわかりますよね。本尊を中心とする重文の仏像群は、こちらの収蔵庫に安置されています。目の前に広がっていたのは、息を飲むほどに荘厳な光景でした。中尊は珍...

宇佐神宮(大分)・八幡宮の総本宮

大分県宇佐市の宇佐神宮は、全国に四万四千社あるとされる八幡宮の総本宮です。古より皇室と深いつながりを持ち、奈良時代の僧・道鏡が陰謀を企てた末に失脚した、有名な宇佐八幡宮神託事件の舞台にもなりました。総本宮にふさわしい、大きな鳥居です。主祭神は八幡三神と呼ばれ、応神天皇、比売大神、神功皇后が上宮・下宮に祀られています。こちらは上宮。奥の本殿は第一殿から第三殿までの3棟で構成されており、建物は国宝に指...

願成寺(福島)・会津大仏

福島県・会津地方北部に位置する喜多方市。蔵のまちとして知られ、路地裏や郊外の集落にいたるまで、街のあちこちに四千棟余ともいわれる蔵が点在しています。その喜多方市にある願成寺を参拝してきました。鎌倉時代に法然上人の高弟が創建したと伝えられる、浄土宗の古刹です。境内の奥へ進むと大仏殿が見えてきました。中にいらっしゃったのは見事な阿弥陀三尊像。いずれも鎌倉時代の作で、国の重要文化財の指定を受けています。...

上宇内薬師堂(福島)・高寺山の薬師如来

福島県会津坂下町と喜多方市の境にある高寺山一帯には、かつて高寺という古刹があったそうです。上宇内薬師堂はその高寺の堂宇の一つで、高寺荒廃後、平安時代の名僧・徳一により再建されたと伝えられています。その後、災害等により堂宇は再び荒廃。元禄時代、道安庵主によって、この地へ移されました。現在は無住寺となっている為、地元の方にお願いしてお堂に入れていただきました。中に入ると、まず菩薩像、十二神将像が並んで...

勝常寺(福島)・徳一の薬師如来

奈良時代から平安時代前期にかけて活躍した法相宗の僧に、徳一という人がいます。初め東大寺で法相教学を学びましたが、20歳頃に東国へ下り、福島県会津地方に住しました。彼は空海との交流を持つ一方、最澄との間でも仏教論争を繰り広げ、都でも名を知られる学僧でした。徳一は長年にわたって会津地方で布教を続け、この地に5つの薬師堂を開いたとされています。そのうちの一つと伝えられるのが、河沼郡湯川村の勝常寺。東北地方...

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