仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

Archive [2011年10月 ] 記事一覧

金剛輪寺 ・ お地蔵様の坂道 / 湖東編(2)

西明寺を参拝した後、湖東三山のちょうど真ん中に位置する、金剛輪寺を訪ねました。金剛輪寺(愛荘町)天平13年(741年)聖武天皇の勅願により行基が創建し、平安前期に円仁が天台の道場として再興したと伝えられる古刹です。往時は繁栄を極め大伽藍が広がっていましたが、他の湖東三山のお寺と同じく、信長の兵火によって堂宇の多くを焼失しました。本堂へと続く長い長い坂道。道の両脇には千体地蔵と呼ばれるお地蔵様が隙間なく...

西明寺 ・ 清凉寺式の釈迦如来 / 湖東編(1)

琵琶湖の東側、鈴鹿山脈の山裾に沿って、湖東三山と呼ばれる古刹があります。これは西明寺、金剛輪寺、百済寺の三寺を指し、いずれも天台の寺として隆盛を極めていましたが、織田信長の焼き討ちに遭うなど幾度も荒廃、その後復興を遂げてきました。湖東の旅、まずは湖東三山の最も北側に位置する西明寺からスタートです。西明寺(甲良町)836年に仁明天皇の勅願により、三修上人が創建したと伝わる古刹です。鎌倉時代に最盛期を迎...

MIHO MUSEUM ・ 神仏います近江〜天台仏教への道〜 / 湖南編(6)

2日目最後の目的地は、甲賀市のMIHO MUSEUMです。このMIHO MUSEUMは三館連携の特別展「神仏います近江」の信楽会場で、他の大津会場、瀬田会場と巡ったあと、私はこちらの会場を最後に訪れました。(⇒三館連携の特別展HPはコチラ)MIHO MUSEUM(甲賀市)この信楽会場では「神仏います展近江 天台仏教への道〜永遠の釈迦を求めて〜」というテーマのもと、近江伝来の仏像・仏画・神像などが中心に展示され、最澄、円仁、円珍らに...

常楽寺 ・ 鎌倉期の二十八部衆 / 湖南編(5)

善水寺、長寿寺のあと、湖南三山最後の一つである常楽寺を参拝しました。常楽寺(湖南市)【本堂】(南北朝時代。国宝)常楽寺は、和同年間に元明天皇の勅命により良弁が開創したと伝わる古刹で、東寺(長寿寺)とともに西寺と呼ばれ、紫香楽宮の鬼門鎮護にあたっていました。その後火災により堂宇は焼失、現在の本堂は南北朝時代の建物で、国宝に指定されています。そして本尊の千手観音(秘仏)を守る二十八部衆(重文)は、その...

長寿寺 (東寺)・ 丈六の阿弥陀如来 / 湖南編(4)

お昼ご飯を食べ、再び湖南市へ。湖南三山の一つに数えられる、長寿寺へ向かいました。長寿寺(湖南市)聖武天皇の勅命を受けて良弁が建立した古刹で、聖武天皇の皇女の長寿を願い、長寿寺と名づけられと伝えられています。別名・東寺と呼ばれており、紫香楽遷宮の際、西寺と呼ばれる常楽寺とともに、鬼門鎮護の役割を担いました。一時は七堂伽藍を備える大寺院でしたが、現在は本堂と弁天堂のみが残されています。【本堂】(平安末...

善水寺 ・ 五穀豊穣の仏 / 湖南編(3)

櫟野寺を出発し、湖南市の善水寺へ。常楽寺、長寿寺とともに湖南三山のひとつに数えられる、湖南屈指の古刹です。善水寺(湖南市)【本堂】(1366年築。国宝)京の都で桓武天皇が病気の際、最澄がこの寺の池の水を薬師如来の仏前で祈祷し献上したところ、天皇の病はたちまち平癒した、その縁で「善水寺」の寺号を賜ったと伝えられています。こちらがその伝説が残る百伝池。現在は弁天堂が建てられています。ご本尊の薬師如来は秘仏...

櫟野寺 ・ いちいの観音 / 湖南編(2)

近江旅行の2日目は、甲賀を中心とした湖南地方のお寺や博物館をレンタカーで巡りました。まず最初に参拝したのは甲賀市の櫟野寺(らくやじ)です。櫟野寺(甲賀市)櫟野寺の創建は、最澄が櫟(くぬぎ)の十一面観音像をこの地に安置したのが始まりであるとされ、後に坂上田村麻呂が七堂伽藍を建立し、相撲を奉納したと伝えられています。奉納相撲は現在も行われており、境内には立派な土俵がありました。櫟野寺は湖南屈指の仏像群...

滋賀県立近代美術館 ・ 神仏います近江〜祈りの国、近江の仏像〜 / 大津編(5)

この日最後の目的地、大津市瀬田の滋賀県立近代美術館へ。滋賀県立近代美術館(大津市)こちらの美術館で9月17日(土)〜11月20日(日)まで行われている、「神仏います近江・祈りの国、近江の仏像〜古代から中世へ〜」の展示を見に行ってきました。(⇒三館連携特別展のHPはコチラ)この瀬田会場では、古代から中世にかけての近江の仏像が展示されており、近江の仏教美術の変遷を見ることができます。展示会場にずらりと...

石山寺 ・ 多宝塔修復事業 / 大津編(4)

園城寺を参拝した後、同じく大津屈指の古刹である石山寺へ向かいました。石山寺(大津市)【東大門】 (1190年築。重文)石山寺の創建は、東大寺大仏建立のための黄金不足を愁えた聖武天皇が、良弁僧正に命じてこの地に如意輪観観音をお祀りしたことにはじまると伝えられています。それ以降、石山寺は観音霊場として篤い信仰を集め、紫式部がこのお寺で『源氏物語』の執筆を始めたという伝説もあるそうです。 東大門には勇壮な仁...

園城寺 ・ 霊泉が湧く井戸 / 大津編(3)

初日の午後からは、他の仏女ブロガーの皆さんと一緒に大津市内のお寺や博物館を巡りました。まず最初に参拝したのは、大津きっての古刹、園城寺(おんじょうじ)です。園城寺(大津市)【金堂】 (1599年築。国宝) 通称・三井寺と呼ばれる園城寺の創建は古く、弘文天皇の皇子・大友与多王が建立した氏寺が、天武天皇により「園城」の勅額を賜ったことにはじまると伝えられています。その後859年に唐から帰国した僧・円珍がお...

大津市歴史博物館 ・ 神仏います近江〜日吉の神と祭〜 / 大津編(2)

穴太駅から10分ほど電車に乗って別所駅へ。そこから大津市歴史博物館へ徒歩で向かいました。大津市歴史博物館(大津市)お目当ては10月8日(土)〜11月23日(水)まで開催されている特別展、「神仏います近江〜日吉の神と祭〜」展。実はこの「神仏います近江」展、大津市歴史博物館と滋賀県立近代美術館、MIHOミュージアムの3館で、それぞれのテーマごとに同時開催されているという、大企画展なのです(⇒特別展HPは...

盛安寺 ・ 四臂の十一面観音 / 大津編(1)

日本最大の湖、琵琶湖。古より水路の要衝として栄え、都から近い淡水の海として、近淡海(ちかつあわうみ)と呼ばれてきました。そしてその湖の名は、琵琶湖一帯に広がる令制国の一つ、近江国の由来にもなっています。7世紀後半、天智天皇がこの地に大津宮を築いたことにより、近江国は古代日本の中心となりました。数年ほどで都は別の地に移されたものの、その後も近江には紫香楽宮や保良宮が築かれ、古代日本史において重要な役...

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