仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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那谷寺(石川)・奇岩の庭園 2011-12-28-Wed

温泉寺を出発し、小松市の那谷寺(なたでら)へ向かいました。



白山信仰の寺である那谷寺は、養老元年(717年)に泰澄神融禅師が創建したと伝えられている古刹です。
後の986年に花山法皇がこの地に御幸した折、西国三十三所霊場の一番・那智山と三十三番・谷汲山の各一字をとって、寺の名を那谷寺と改めました。



そしてこの那谷寺で特に有名なのが、奇岩遊仙境と呼ばれる庭園です。
太古の噴火の跡が長年の風雨にさらされた結果、現在のような不思議な形状の岩肌が出来あがったと言われています。



こちらは本殿。
舞台造の建物で、国の重要文化財に指定されています。



さらに進むと三重塔が見えてきました。
扉や壁に獅子や菊花などの美しい彫刻が施されています。
中には堂々とした胎蔵界の大日如来様がいらっしゃいました。



高台に立って周辺を眺めると奇岩の庭園が見えました。
なかなかの絶景です

2011.9.20

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温泉寺(石川)・温泉の街の観音像 2011-12-24-Sat

北陸で最大規模の温泉街のひとつである山代温泉。



数多くの観光旅館が建ち並ぶこの温泉街の歴史は、奈良時代に行基菩薩が白山へ向かう途中、霊鳥の指授により温泉を発見したのが始まりと伝えられています。



薬王院温泉寺は、山代温泉守護のために行基菩薩が創建したという伝説が残る古刹で、平安時代には明覚上人により七堂伽藍が建立され、長きにわたって温泉街の中核として繁栄を極めてきました。



私が温泉寺を訪ねたのは、このお寺に古くから伝わる、美しい十一面観音様にお会いするためでした。



像高167.2cmで平安期の作。欅の一木造りです。
元は大聖寺の神明宮・白山宮両社(現在の加賀神明宮)別当であった慈光院にお祀りされていましたが、後に有縁の薬王院へ移されました。
十一面観音は白山信仰の本地仏であるため、南加賀における白山信仰の遺品としても、非常に高い歴史的価値があるそうです。



一木造の重厚感あるお体は、むっちりとしていて、優美で官能的な魅力に溢れています。
キュッと小さく結ばれた唇、僅かにふせた眼差しは、いかにも本地仏らしい神秘的な雰囲気を漂わせていました。



観音様をお参りした後は、ゆっくりと温泉街を散策し、温泉卵をゲット!
とっても濃厚で美味でした

2011.9.20

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日石寺(富山)・岩壁の不動明王 2011-12-20-Tue

立山を中心とする立山連峰の一帯は、古より山岳信仰の霊場として繁栄してきました。
日石寺はその立山連峰の中の剱岳山麓に位置しており、行基が巨岩に不動明王を刻んで開いたと伝えられている、富山屈指の古刹です。



常楽寺から田園地帯を通り抜け、日石寺へと向かいました。



豊かに実った稲穂が頭を垂れています。
今年は豊作のようですね



お寺に到着したのが夕方間際になってしまったため、大急ぎで本堂へ。
拝観のお願いをしたところ、
「お堂の電気は消しているけれど、お参りはできますのでどうぞ」
と仰っていただきました。
本堂の扉をゆっくりと開けると…。



真っ暗なお堂の奥、灯明の光にぼうっと照らされて、巨大な不動明王が岩壁に浮かび上がっていたのでした。(⇒お寺のHPの写真はコチラ)
歯をむき出し、忿怒の表情で前方を睨みつける不動明王。
その凄まじいまでの迫力は拝する者を圧倒して止みません。
明王の像高は3.2mほどで、二童子とともに平安中期の作と推定されています。

日石寺が位置する剱岳は氷河に削り取られた氷食尖峰であり、その山容は峻険なことで知られています。
この山は古より立山修験と呼ばれる山岳信仰の聖地とされてきた為、かつては立山連峰の他の頂きから参拝するのみで、直接登ることは決して許されなかったそうです。
厳しくも雄大な岩壁の不動明王を拝すると、この霊山の頂に重ね合わせて尊像を彫り出した、仏師の信仰心や情熱が伝わって来るようでした。

2011.9.19

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常楽寺(富山)・二体の観音像 2011-12-16-Fri

高岡を出発し、富山市の常楽寺を訪ねました。



この常楽寺には富山県で最古級の観音像が祀られているため、事前にお願いをして拝観させていただくことに。



中にいらっしゃったのは、見事な一木造の観音様たちでした。



こちらは本尊の十一面観音様。
像高185cm、藤原前期の作です。



愛くるしいお顔、ぽっこりと出たお腹は、どことなく小さな子供を思わせます。
杉の一木から彫り出されているためか、太い年輪がはっきりと出ていて、それがこの観音様に不思議な魅力と存在感を与えていました。



こちらは聖観音様。
像高173cm、栴檀の一木造です。
造像は十一面観音よりも古く、10世紀頃の作と推定されています。
大きな蓮の蕾を握っており、眼差しは涼しげで、とても神秘的なお顔立ちです。
元は山田村の宿坊というところで祀られていましたが、観音様が村民の夢枕に立ち、常楽寺に自分を祀って欲しいと告げたため、こちらへ移されたのだと言い伝えられています。

対象的な二体の観音様は、どちらも地方仏らしい個性に溢れていて、この地の仏教文化の奥深さを強く感じさせてくれました。

2011.9.19

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瑞龍寺(富山)・トイレの仏様 2011-12-12-Mon

高岡大仏を出発し、同じ高岡市内の瑞龍寺へ。



瑞龍寺は、江戸時代に加賀藩主・前田利常によって創建された、曹洞宗の名刹です。



山門、仏殿、法堂が一直線に並び、左右に僧堂と大庫裏を置いて回廊をめぐらすという伽藍配置は、中国のお寺にならったものだそう。
入口の看板の説明がかなりユニークですね(笑)



そしてその山門、仏殿、法堂は、1997年に富山県初の国宝に指定されました。



境内の芝は緑鮮やかで、綺麗に刈り込まれており、重厚感あるお堂と美しく調和しています。



本尊は釈迦如来ですが、このお寺で特に有名なのは、こちらの法堂に安置されている烏枢沙摩(うすさま)明王です。(写真はコチラ)

瑞龍寺の烏枢沙摩明王は、左足を大きく曲げてその先を左手で握るという、非常に珍しいお姿をなさっていて、足元には猪の頭をした小さな人物が跪いています。
忿怒の表情は勇壮そのもので、衣は風でなびき、躍動感にあふれていました。
烏枢沙摩明王の造像例は全国的にも少なく、この瑞龍寺ほど大きくて古い像を拝するのは初めてでした。

烏枢沙摩明王は烈火で不浄を清めるため、日常生活の清めにも功徳があるとされており、お寺のトイレで祀られることがあります。
トイレにも仏様がいらっしゃるだなんて、なんだか面白いですよね。

2011.9.19

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「中房総の古社寺」展 2011-12-08-Thu

千葉県立中央博物館大多喜城分館で行われた、「中房総の古社寺」展に行ってきました。



私が住む千葉市内から大多喜までは、電車だと2時間程かかるため、ちょっとしたプチ旅行の気分です。
まずはJR外房線に乗ること1時間強、大原駅で「いすみ鉄道」に乗り換えました。



券売機が食券を買う機械みたいでユニークですね



一両編成の電車に乗って、いざ大多喜へ!



車内はクリスマス仕様に飾り付けられており、ほんわか気分になります



大多喜駅からは歩いて大多喜城へ。



紅葉を眺めながら坂道を上ることしばし…。



おやっ?
方向を示す矢印が逆を向いています(汗)
一体どちらへ進めば良いのでしょう???⇒正解は右でした(笑)



大多喜城が見えてきました。
昭和に入ってから再建された現在の建物は、県立博物館として利用されています。



貴重な展示品の中でも特に印象的だったのは、何と言ってもやはり、いすみ市・清水寺の十一面観音立像でした。(⇒写真はコチラ)
像高は1mくらいでしょうか。
洗練された作風から、鎌倉時代の慶派仏師の作と推定されています。
体躯は非常にバランスが良く、小ぶりで美しい目鼻立ちが、華やかな気品を漂わせていました。
四臂の十一面観音像は一般的には珍しいものの、過去にも観明寺など、房総のいくつかのお寺で四臂の観音像を拝したことがあるため、この地域では流行していた様式なのかもしれません。

会場は小規模ながらも、房総の仏教美術の特色がよくわかる展示がなされており、とても興味深い内容でした。



夕方に大多喜駅へ向かったところ、駅がライトアップされていました。



ホームにも綺麗なイルミネーションが並んでおり、電車の待ち時間も楽しませてくれます。
手作り感溢れる、アットホームな雰囲気にグッとハートを掴まれ、すっかり「いすみ鉄道ファン」になりました

2011.12.4

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大佛寺(富山)・高岡大仏 2011-12-04-Sun

少し前のことになりますが、9月に北陸のお寺を巡ってきました。



台風が本州へ接近しつつある不穏な空の下、小松空港に降り立ち、レンタカーで富山方面へ。



旅のスタートに、高岡市の大佛寺をお参りしました。



まず目に飛び込んできたのは、高岡大仏と呼ばれる、巨大な阿弥陀様。
なんと像高7m43cm。台座も含めると、全体の大きさは15m85cmにもなります。
奈良の大仏、鎌倉の大仏と並んで、日本三大仏と呼ばれているとのことで(諸説あるようですが…)、実に堂々としたお姿です。



台座の中は回廊になっていました。



こちらの大きな仏頭は、1900年の大火で焼失した大仏のものだそうです。
鎌倉時代の造像以来、高岡大仏は何度も火災に遭い、焼失と復興を繰り返してきました。
現在の像は高岡銅器の技術を用いて造られており、高岡市の文化財に指定されています。



外へ出て近くから眺めてみると、とても凛々しいお顔立ち。
かの有名な与謝野晶子がこの大仏様を見た時、「鎌倉大仏より美男」と言ったと伝えられていますが、それもなるほどと頷けますね。

2011.9.19

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