善念寺(群馬)・玉眼の阿弥陀如来



群馬県最大の人口を抱える高崎市は、古くからの交通の要衝であり、江戸時代には高崎藩の城下町、中山道の宿場町として大いに栄えました。
現在でも市の中心である高崎駅は、新幹線などのターミナル駅として、全国有数の交通拠点となっています。



その高崎駅から歩いて10分ほどのところにあるのが善念寺です。
こちらのお寺で祀られている、本尊の阿弥陀様を拝観させていただきました。
(⇒高崎市のHPの写真はコチラ)

善念寺は天文九年(1540)に創建されたと伝わる浄土宗の寺院。
本尊の阿弥陀如来立像の造像年代はそれより古く、鎌倉初期の作と推定されています。
像高94cmで檜の寄木造。
かつては秘仏であったという、この美しい阿弥陀様は、2011年に群馬県の文化財に指定されました。
ふっくらとしたお顔には玉眼の瞳がはめられていますが、衣文の彫りは浅く、古様な印象も受けます。

本堂内には、絹笠大明神と呼ばれる、蚕を守ってくださる女神様もお祀りされていました。
養蚕が盛んな群馬に相応しい女神様ですね



参拝のあと、お寺から歩いて5分ほどのところにあるお饅頭屋さんへ。
オリタ焼きまんじゅう店は、高崎グルメとして有名なお饅頭屋さんで、焼きたてを店内でいただくこともできます。



一口食べてみて、その不思議な食感にビックリ!
お饅頭というよりは、ふわふわしたパンのような食感なのです。
濃厚な味噌ベースのタレがお饅頭に絡んでとっても美味
新鮮な感覚でした。

2012.1.28
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水澤寺(群馬)・水澤観音



群馬県のJR渋川駅からバスに乗って、温泉で有名な渋川市伊香保方面へ。



伊香保近辺は雪が積もっており、冷たい風が吹いて、ヒリヒリと顔が痛いほどでした。
途中でバスを乗り換え、水澤寺へと向かいます。



坂東三十三観音の第16番札所として有名な水澤寺は、通称・水澤観音と呼ばれ、古より篤い信仰を集めてきました。



本尊の千手観音は秘仏のため、普段は厨子の前にお前立ち像が安置されています。
真冬にも関わらず、境内は多くの参拝者でにぎわっていました。



境内の隅で石仏を見つけました。
…おやっ?



このお地蔵様(?)、どこかでお会いしたことがあるような…。



そしてこの水沢で有名なのが水沢うどん。
日本三大うどんのひとつとも言われており(諸説あるようですが…)、なんと400年以上もの歴史を持っています。
水澤寺参拝者に振舞われた食事が起源と言われているそうです。
現在、お寺近くの通りには、なんと13軒もの水沢うどんのお店があるのだとか。
もちろん私も堪能させていただきました

2012.1.28

高尾山薬王院(東京)・そば行列2012(2)



境内の手水舎には、法螺貝を吹き鳴らす修験者の像がありました。
いかにも修験道のお寺らしいですね
…おやっ?



天狗いたーーーっ!!!
気さくにも写真撮影に応じていただきました(笑)



そしていよいよ「そば行列」のイベント会場へ。
蕎麦職人の方が蕎麦を打ち始めると…。



高らかな法螺貝の音とともに、修験者たちが会場入りしました。



蕎麦を打つ職人を見つめる修験者。
その様子を固唾を飲みながら見つめる我々。



打ち上がった蕎麦を神輿に乗せて…。



そば行列の始まりです!



「プォッポ〜〜〜!プォッポ〜〜〜!」
法螺貝の音に迎えられ、行列は堂内へ。



護摩祈祷のあと、御開帳された飯縄権現様をお参りしました。
飯縄権現とは修験道の神様で、一般的に白狐の上に乗ったカラス天狗の姿で表されることが多く、薬王院の尊像もそのようなお姿をなさっています。
像高122cm、江戸時代頃の作。
護摩の煙で燻され続けたため、全身真っ黒で、見事に燃え盛る火焔光背を背っています。
周囲に大天狗・小天狗をはべらせ、威風堂々と立つ姿に、思わず見とれながら合掌しました。
今年も無事に高尾山を上れたことを権現様に感謝しつつ…。



境内で小さな祠を見つけました。



中にいらっしゃったのは飯縄権現様の石像でした。
過去に薬王院は何度も参拝しているのに、今年初めて気がついた私…(汗)
本堂の権現様もこのようなお姿をなさっているとイメージしていただければわかりやすいかと思います。



帰りはリフトに乗ってス〜イスイ♪
権現様、来年もまたお会いしに参りますね

2012.2.4

高尾山薬王院(東京)・そば行列2012(1)

高尾山薬王院の「そば行列」に今年も参加してきました。
「そば行列」とは、薬王院の修験者と参拝者たちが行列を作って境内を練り歩き、高尾山名物である蕎麦を飯縄権現様に奉納するというもの。
ここ数年、仏友たちと一緒に毎回参加しており、私的には年に一度の楽しい恒例行事となっています



まずは高尾山口駅近くの行列からスタート!
一体何のためかというと…。



こちらのお箸をゲットするためでした♪
実はこのお箸、京王線の「高尾山冬そば号」(※「そば行列」の日のみの臨時運行)に乗車すると必ず貰える、限定アイテムなのです。
毎年少しずつデザインが違うのも楽しみの一つ。



さあ、いよいよ高尾山を上って行きます。



山道には数日前に降った雪が溶けずにまだ残っていました。
同じ関東とは言え、私の住む千葉と比べるとずっと気温が低いようです。



息を切らせながらも、ロープウェーの乗り場付近まで何とか到着。



山菜蕎麦を食べて一休みです。



さらに天狗焼きを食べて二休み



急勾配の階段を上りきると…



ついに薬王院が見えてきました。

(つづく)

ハニベ巌窟院(石川)・地獄の洞窟(3)



いよいよ地獄へ突入!

おや?
こちらは随分賑やかな様子ですね…。



(緑鬼)「いや〜、参った!今日は血の池地獄の早番だったから寝不足だよ〜」
(黄鬼)「俺ら地獄の勤め人はホント体力勝負だよな!」
(白鬼)「マイホームのローンがたっぷり残ってるし、閻魔様にはもうちょっと給料を上げてもらいたいなぁ…」
(※あくまで想像)

地獄の鬼たちが宴会を開いています。
一体何を召し上がっているのかしら…?



おっと!
酒のつまみは、目玉の串刺しや耳の甘煮でした。



こちらが料理の腕をふるったコックさん。
なかなかポーズが決まってますね。



迷路のように続く洞窟をさらに進んで行きます。



青鬼の足元に夥しい数の髑髏が転がっていました。
髑髏は赤い明かりを受け、血のように妖しく光っています。



カラフルで幻想的な六地蔵ゾーンを抜けると…。



お釈迦様と十大弟子がいらっしゃいました。



薄暗い洞窟に広がる摩訶不思議な空間。
それは混沌とした人間の深層心理の表出なのかもしれません…。



洞窟を抜け、下界へ。
衝撃体験の興奮も冷めやらぬまま、敷地内にあるという巨大仏を目指し、坂道を上って行きます。



数日間降り続いていた豪雨のせいで、細い小道には川のように水が流れ、何度も足元をとられそうになりました。



途中、なんと木が倒れて道をふさいでいる箇所に遭遇!
でも負けない!!
木を跨いでさらに進んでゆくと…。



「スヤスヤ…」
辿りついた先には、巨大な涅槃像が横たわっていたのでした。
全長なんと8m。
日本一の釈迦涅槃像ということですが、真偽のほどは不明です。



そして何故かその横には巌窟王の像がありました。



敷地をぐるりとまわり、正面の出口へ。
ハニベ大仏と再会です。
あのお釈迦様の眼差しが、今度は少しだけ憂いをたたえているように見えたのは、想像を遥かに超えた別世界を体験してきたからなのかもしれません。

2011.9.20

ハニベ巌窟院(石川)・地獄の洞窟(2)



やがて阿弥陀洞が見えてきました(※阿弥陀堂ではないところがポイントと思われる)。
中に入ってみると…

 (親鸞聖人)

 (弘法大師)

 (日蓮聖人)

堂内には名だたる高僧たちが鎮座していらっしゃったのでした。



こちらが阿弥陀洞本尊の阿弥陀様。
なかなか端正な造りで見応えがありますね。

…おやっ?



「………(ショボーン)」
外へ出てみると、雨に打たれて立ち尽くす男性が一人。
何だか妙に悲壮感が漂っているような…。



さあ、いよいよメインの洞窟に入ってゆきます。
まずは勇壮な仁王様がお出迎え



何故か入って早々、休憩所がありました。
「どれどれ…」

ガッツーン!!
突然目の前が真っ暗になりました。
部屋に入ろうとして、おでこを強打してしまったのです。

どくどくと流れる血、強烈な痛み。
ふらついて真っ直ぐ歩くこともままならないほどでした。
しかし如何せん、ここは洞窟。
近くに薬局もコンビニもありません。
ひたすらティッシュで頭を押さえながら先へ進むことに



洞窟内はまさにワンダーランド。
薄暗い中、摩訶不思議な像が次々と姿を現します。
激しい痛みと目の前に広がるカオスとが渾然となり、意識が朦朧としてゆくのを感じました。



こちらのゾーンは釈迦一代記。
お釈迦様の生涯を再現しているようです。



むむっ!
釈迦苦行像ですね。
なかなかの迫力!!



官能的なインド彫刻のゾーンを進んで行くと…。



「いらっしゃ〜い♪」
ついに地獄の入口へと辿りつきました。

(つづく。次回、最終回!)