仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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興福院(神奈川)・二体の菩薩像 2012-10-28-Sun



沢山の観光客で賑わう箱根の芦ノ湖畔に、興福院という古刹があります。



こちらのお寺に伝えられている仏像群を拝観させていただきました。



元々は別のお堂で祀られていた像が一か所に集められたのでしょうか。
堂内には沢山の仏様たちがずらりと並んでいました。



そしてこちらがお目当ての菩薩様たち。



向かって左側が普賢菩薩様。
鎌倉期の作で、像高は40〜50cmほど。
端正なお顔立ちが実に美しく、衣文の彫りも流麗で、相当な力量を持った仏師の作であることがわかります。
像底の銘によると、元は箱根権現の脇社である能善権現の本地仏であった旨が記されているそうです。



そしてその横に安置されている菩薩様。
破損が激しく、現在はお顔の一部を残すのみとなっています。
お寺の方によると、二体の菩薩様たちは明治期の廃仏毀釈の被害を免れるため、元々お祀りされていた場所から興福院へと移されたそうです。
もしかしたらこの菩薩様もその時に壊されてしまったのかもしれません。
お顔の右半分以外がほとんど失われているものの、眼差しは優しく、穏やかで、それがかえってこの菩薩様の歩まれた時の重みを感じさせ、儚い美しさを強調しているかのようでした。



2012.5.26

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箱根神社(神奈川)・一木の上人像 2012-10-22-Mon

元箱根で石仏巡りをした後、芦ノ湖畔へと向かいました。



湖の奥に赤い鳥居が小さく見えているあたりが、次に向かう箱根神社です。



箱根神社は古くから山岳信仰の霊場として知られ、奈良時代に万巻上人が箱根三所権現を奉ったことで、仏教や修験道との習合を遂げました。
後に箱根が東海道の要所となり宿や関所が設けられると、庶民信仰の聖地として大いに栄えたそうです。
先日、こちらのご神像が国の重要文化財の新規指定を受け、東京国立博物館で特別公開されたため、私もお姿を拝する機会に恵まれました。



そして今回の箱根神社参拝の最大のお目当てが万巻上人坐像。
敷地内の宝物館に安置されています。
(⇒箱根神社HPの写真)

お姿を拝してまず驚いたのは、その高い鼻です。
眉を寄せ、小さく口を閉じた表情は厳しく、神秘的で、高僧像というより神像に近い印象を受けました。
像高90cmで、榧の一木造。
体躯はどっしりとしており、飜波式の衣文が刻まれていることなどから、平安初期の作と推定されています。
関東でこれほどまでに古様な像にお会いすることはほとんどないため、お姿を拝した時は感動で鳥肌が立ちました。



こちらは芦ノ湖畔の一画。
沢山のお地蔵様が並んでいらっしゃいます。
元は別々の場所に置かれていた石仏が集められたのでしょうか。
元箱根の石仏群をはじめとして、この辺り一帯がいかに地蔵信仰の栄えた地であったかがよく伝わってきます。

2012.5.26

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元箱根石仏群(神奈川)・お地蔵様の街道(2) 2012-10-16-Tue



精進湖の横に伸びる小道を進んでゆくと…



路傍に石のお地蔵様がいらっしゃいました。
おそらく元々そこにあった岩を削って彫られたのでしょう。
素朴で可愛らしいですね。



緑のトンネルを抜け、ふっと視界が開けた瞬間、前方に巨大な岩山が見えました。



おおっ!
近づいてみると、沢山のお地蔵様たちがゴツゴツとした岩に彫り込まれていることがわかります。



これらは二十五菩薩と呼ばれる石仏群で、国道1号線をはさみ、東側に3体、西側に23体が岩壁に彫られています。
つまり実際には二十六体のお地蔵様が彫られているわけですが、来迎する阿弥陀如来に従う二十五菩薩になぞらえて、こう呼ばれるようになったようです。
1293年頃から造像されたと推定されており、関東屈指の歴史を持つ磨崖仏群として、国の重要文化財に指定されています。



抜けるような青空とお地蔵様たち。
色鮮やかな光景に思わず息を飲みました。

小道を辿って駐車場まで戻り、後ろを振り返ってみると…



精進湖を望む小高い丘の上に六道地蔵のお堂が見えました。
お地蔵様は何百年もの間、この美しい光景をじっと見守ってこられたのでしょうね。

2012.5.26

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長野県へ行ってきました 2012-10-10-Wed



平成24年10月6日〜7日の2日間、長野県のお寺巡りをしてきました。
参拝したお寺は次の通りです。

10月6日
無量寺→大法寺→中禅寺→安楽寺

10月7日
善光寺→世尊院→清水寺(保科)→清水寺(松代)→智識寺→牛伏寺

ご親切に対応してくださったお寺や地元の皆様、本当にお世話になりました。
仏縁に心から感謝いたします。

いずれ必ずブログにアップする予定ですので、よろしければお付き合いくださいね

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元箱根石仏群(神奈川)・お地蔵様の街道(1) 2012-10-04-Thu

神奈川県足柄下郡箱根町。
古より東海道の要衝として栄え、温泉や芦ノ湖などの景勝地で今なお高い人気を誇る、関東屈指の観光地です。



現在の国道一号線は旧東海道をほぼ踏襲しており、その道路沿いにある精進湖一帯は、厳しい気候と火山性の荒涼とした景観のため、かつては地獄信仰の霊場として知られていたそうです。
そして周辺には元箱根石仏群と呼ばれる磨崖仏や石仏が点在しており、国の史跡・重要文化財の指定を受けています。



精進湖の向かい側の丘に、小さなお堂が建っていました。



中にいらっしゃったのは大きな石のお地蔵様。
像高はなんと3.2m。
1299年に彫られたという銘が残っているそうです。



一見すると丸彫り像のようですが、背後の岩壁から掘り出された磨崖仏なのだそうです。
地蔵菩薩は地獄における救済の仏とされているため、地獄信仰の霊場であったこの地で篤い信仰を集めたのでしょう。



お堂を横から見ると、建物が岩壁を覆うようにして建てられていることがよくわかります。



すぐ近くには小さなお地蔵様たちが沢山並んでいらっしゃいました。

(つづく)

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