東照寺(徳島)・鎌倉期の地蔵菩薩



徳島県を横断するように流れる一級河川・吉野川。
この吉野川が海へと注ぎ込む河口近く、徳島市の福島というところに東照寺があります。



東照寺は寛永2年(1625年)に創建された古刹ですが、こちらのお寺にはそれより古い、鎌倉後期の作と推定される地蔵菩薩像が安置されています。



像高84.2cmで桧の寄木造。
堂々とした体躯には厚めの布がたっぷりとかけられており、宋風美術の影響が強く感じられます。
桃のような装飾(蓮?)が付けられた光背も見事です。



玉眼の瞳、写実的な作風などから、慶派仏師の作と考えられているようですが、このお寺に伝えられた経緯も含め、詳しいところはわかっていないようです。
想像以上の美仏にお会いできた感動の余韻に浸りながら、お寺をあとにしました。

2012.9.13
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飛騨高山・白川郷に行ってきました



1月19日〜20日、岐阜県の飛騨高山・白川郷に行ってきました。

雪の降る飛騨高山へ行きたい。
それは数年来の夢でした。

千葉から電車やバスを乗り継ぎ、約7時間かけてやっと辿りついた飛騨高山。
飛騨国分寺では、平安期の素晴らしい仏像群を拝観することができました。
お寺の方から伺った貴重なお話も忘れられません。

そして白川郷では、運よく冬季限定のライトアップを堪能することができ、その美しさに心が震えるほど感動しました。

今回はお寺巡りはあまり出来ませんでしたが、旅行記をいずれブログにアップさせていただきますので、よろしければお付き合いくださいね♪

丈六寺(徳島)・丈六の聖観音



四国旅行、二日目は徳島市の丈六寺からスタートです。

丈六寺は創建が飛鳥時代にまで遡ると伝えられる古刹で、室町時代に戦国大名・細川氏により曹洞宗へと改宗、その後も歴代武将の庇護を受けて繁栄を極めてきました。



こちらは重要文化財の三門。
室町末期に建立され、徳島県で最も古い建築文化財なのだそうです。

 本堂(江戸時代)

 経蔵(室町時代)

本堂、経蔵ともに国の重要文化財に指定されています。
このように丈六寺には優れた文化財がとても多いことから、阿波の法隆寺とも呼ばれているそうです。



そしてこちらが観音堂。
堂内には丈六の聖観音様が祀られており、丈六寺というお寺の名前は、この観音様に由来しています。
(⇒写真はコチラ)

桧の寄木造で、像高はなんと310.6cm。
丈六サイズの藤原仏、しかも坐像という、とても珍しい聖観音像です。
薄暗いお堂いっぱいに大きなお体が広がっている様は厳かで、実に堂々としていますが、お顔立ちはいかにも藤原仏らしい、優美で洗練された気品に溢れていました。

2012.9.14

志度寺(香川)・海辺の仁王像



屋島寺を出発し、瀬戸内海を眺めながら車を走らせること約40分、さぬき市の志度寺へと辿り着きました。
お寺は海岸線からほんの数十メートルのところに位置しており、境内を歩いていると、あたりに潮の香りが漂っているのがわかります。



志度寺は625年に凡薗子尼が創建したと伝えられる古刹で、四国八十八箇所霊場の第八十六番札所として、歴代の大名や武将から篤い信仰を集めてきました。
そして、このお寺で一番楽しみにしていたのがこちらの仁王門です。

 

中には見事な仁王様がいらっしゃいました。
像高は阿形が304cm、吽形は325cm。
桧材の寄木造で鎌倉時代の作。
躍動感溢れる体躯、流麗な衣文など、とても洗練された作風であることから、おそらく中央仏師の手によるものと思われます。



お堂の前には沢山のお遍路さんたちがいました。
境内に般若心経の読経の声が響き渡ります。



こちらは可愛らしい石仏のお不動様。
ニットの帽子、赤い胸あてが、まるでお地蔵様みたいです。
いつもは怖い顔をしたお不動様も、この暖かい服装を喜んでいらっしゃるようですね。

2012.9.13

屋島寺(香川)・平家物語の舞台

根香寺参拝のあと、同じ高松市内の屋島寺へ。
有料道路の屋島ドライブウェイを通って、屋島山を上ってゆきます。



途中ふと右側を見ると、美しい瀬戸内海が広がっていました。



思わぬ絶景に車を下りたところ、源平屋島古戦場の道案内を見つけました。
その時になって初めて、ここが平家物語で有名な屋島の合戦の舞台であることに気が付いたのでした。

約800年前、この地で歴史を決定づける重要な合戦が行われ、数多くの物語が生まれました。
かの有名な那須与一の扇のエピソードも、ここ屋島が舞台となっています。
かつては数百の船がせめぎあい、血で真っ赤に染まったであろう海も、今は穏やかな、美しい波を立てるばかりです。
感慨深い思いに浸りながら、眼前に広がる海をしばし眺めていました。



さらに車を走らせてゆくと、やがて四国八十八箇所霊場の第八十四番札所である屋島寺が見えてきました。



屋島寺は天平年間に鑑真和上が開創したと伝えられている、四国屈指の古刹です。
後の天暦年間に明達律師が訪ねて四天王を祀ったことで、山岳仏教の霊場として隆盛を極めました。
現在の本尊である千手観音坐像はこの頃に造られたと考えられているそうです。



そしてそのご本尊は、こちらの宝物館に安置されています。
(⇒高松市のHPはコチラ)

像高94.3cmでカヤの一木造。
まず圧倒されるのはその豊満な体躯です。
脇手はむちむちとして肉感的で、前方にせり出しており、あたかも周辺の空間全体を包み込むかのようです。
わずかに微笑みながらも唇はしっかりと結ばれ、山岳信仰の御仏らしい、男性的な力強さに満ち溢れていました。



鳥居の前にお稲荷さん?と思いきや、なんと大狸です。
その名も屋島の禿狸。
屋島寺の守護神であるこの大狸は、妖術を自由自在に操ったことから、四国の狸の総大将の位にまで上り詰めたと言われています。
ちょっとゆるキャラっぽくて可愛いですね(笑)

2012.9.13

明けましておめでとうございます

明けましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします

昨年も日本全国を飛び回り、のべ14都道府県の寺社仏閣を参拝しました。
なかでも数年来の憧れだった四国のお寺を参拝できたのが特に印象に残っています。

今年の目標は何と言っても、中国地方のお寺巡りを実現させること。
期待に胸が高まります

少しずつではありますが、ブログも地道に更新してゆきますので、よろしければお付き合いくださいね♪