陽泉寺(福島)・室町期の釈迦如来

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宮城県をレンタカーで南下し、福島県へと入りました。

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まず最初に訪れたのは福島市の陽泉寺。
室町時代の釈迦如来坐像が伝えられている古刹です。

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お釈迦様の像高は88cmで、檜の寄木造。
目には玉眼をはめており、端正で理知的なお顔をなさっています。
像には仏師・乗円が1357年に造像したという銘が残っているそうです。
乗円は古殿町の西光寺など、福島県内に数体の仏像を残しており、鎌倉などの中央から当地へと招かれて造像に携わった仏師ではないかと考えられています。

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ご住職から境内の丘に国の史跡があるというお話を伺い、行ってみることにしました。

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林の中に小さな覆屋が建っています。

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中には高さ170cmほどの板碑がありました。
彫られているのは阿弥陀三尊で、願文には1258年に平氏の女性が母の供養のために建てたという記載があるそうです。
長年の風雨にさらされながらも、今も綺麗に彫り今も綺麗に彫りが残っているのは、石碑が倒れて土面にふせっていたからなのだとか。
美しい阿弥陀三尊の姿を拝していると、何百年もの時を経て、古の人々の思いが今に伝わってくるようです。

2013.5.13
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保昌寺(宮城)・丈六の阿弥陀如来

高蔵寺参拝のあと、蔵王町の保昌寺へ。

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この旅で二度目となる、丈六の阿弥陀様にお会いしに来ました。

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立派な収蔵庫の中には…

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上品上生の印を結ぶ、可愛らしい阿弥陀様がいらっしゃいました。

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像高288cmで欅の寄木造。
頭部と胸部が藤原時代、残りの部分は江戸時代の後補と考えられています。
お顔は少し下膨れで、瞳は大きく、ホッとするような親しみやすさを感じさせてくれます。
かつては平沢村の丈六というところにあった阿弥陀堂の本尊だったそうです。

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何百年もの間、東北地方の厳しい風雪に耐えてこられたのでしょう。
体中に木を寄せて修復した跡が残っています。
参拝者は他に誰もいなかったため、仏前に座りこみ、その優しいお顔をずっと眺めていました。

2013.5.13

広島へ行ってきました

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平成25年9月12日~14日の3日間、広島旅行に行ってきました。

*平成25年9月12日
御調八幡宮→三原リージョンプラザ→安芸国分寺→平和記念公園

*平成25年9月13日
古保利薬師堂→明光寺→厳島神社→大願寺→大聖院→弥山→再び大聖院(万燈会)

*平成25年9月13日
耕三寺→向上寺→千光寺→報恩寺

長年の憧れだった古保利薬師堂はじめ、広島の素晴らしい古刹を巡ってきました。
特に印象的だったのは美しい瀬戸内海です。
いずれブログにアップしますので、よろしければご覧になってくださいね♪

高蔵寺(宮城)・藤原期の阿弥陀如来

福島県と宮城県を流れる阿武隈川。
全長はなんと239kmにもおよび、東北で北上川に次ぐ大河として知られています。

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その阿武隈川の支流のすぐそば、高蔵という集落に入ってゆくと、長閑な田園地帯が見えてきました。

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樹齢数百年を数えるであろう杉林の先に…

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茅葺き屋根のお堂が建っていました。
高蔵寺の阿弥陀堂です。
治承元年(1177)の建立と伝えられ、宮城県最古の建築物として、国の重要文化財に指定されています。

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中にいらっしゃったのは重厚なお堂に相応しい、見事な阿弥陀様でした。
像高2.7mで檜の寄木造。
背後の飛雲光背を合わせると、なんと全高は5.18mにも達するそうです。
造像は阿弥陀堂建立とほぼ同じ頃、平安末期と推定されています。

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特に印象的だったのは、その男性的な力強さです。
眼差しは涼やかで、体躯はむっちりと張り、藤原期に大流行した定朝様の優美さとは異なった印象を受けました。
東北一帯に台頭してきた武士・奥州藤原氏の気風を反映しているのかもしれません。

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参拝のあと、周辺を散策することに。
おそらく往時は一帯に大伽藍が広がっていたのでしょうが、現在、お堂のすぐ横は公園となっていました。
あちこちから楽しそうな声が聞こえてきます。

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今を盛りに美しい藤の花が咲き誇っており、私もベンチに座りながら、のんびり気分で眺めてました。

2013.5.13