安来清水寺(島根)・平安仏の宝庫

出雲大社を参拝した後は、安来市へ向かいました。
古来、この地では大陸から最先端の技術が取り入れられ、古墳時代には製鉄所なども造られたことから、大和と並ぶ有力豪族が台頭しました。

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安来清水寺はその安来きっての古刹で、用明天皇2年(587年)に尊隆上人によって創建されたと伝えられています。

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清水寺の名にふさわしく、境内には清らかな湧水が流れていました。

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広大な境内には、まるでお城のような石垣が組まれており、お寺の格式の高さがよくわかります。

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こちらは根本堂。
明徳4年(1393年)の建立で、国の重要文化財に指定されています。

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そして私の一番のお目当ては、こちらの収蔵庫に安置されている平安期の仏像群です。
事前にお願いをして拝観させていただきました。

収蔵庫に入るなり驚いたのは、中央に安置されている巨大な阿弥陀如来坐像です。
像高はなんと284cm。
一般的な丈六仏よりも大分大きい像です。
いわゆる定朝様の阿弥陀如来像ですが、お顔はきりりとして、凛とした美しさがあります。

f00045f4b0f3c630cff3.gif (⇒安来清水寺のHPより)

収蔵庫内には他にも平安期の阿弥陀三尊や十一面観音立像など、島根県を代表する平安期の古仏が安置されていました。

r00044r4b0f3a098bc06.gif (⇒安来清水寺のHPより)

なかでも複雑な衣文を刻む十一面観音立像の存在感は格別で、菩薩像のなかでも十一面観音様が特に好きな私にとって、非常に印象的でした。

2014.9.24
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出雲大社(島根)・神様の集う場所

出雲は八百万の神々が集うという神聖な土地です。
毎年10月になると全国の神々が出雲に集結し、一年のことを話し合うことから、10月のことを一般に神無月、出雲では神在月と呼ぶのだとも言われています。

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そしてその中心となるのが出雲市の出雲大社。
出雲国の一宮であると同時に、明治期の社格制度下において唯一「大社」を名乗る神社であった、日本屈指の格式の高さを誇る神社です。
奈良時代の歴史書『古事記』には、大国主神は国譲りの条件として、出雲の地に自らを祀る太い柱と千木がそびえる神殿を建てることを主張し、天之御舎を造ってそこに住んだと記されています。

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平成26年9月下旬のこの日、出雲地方は間近に控えた高円宮家典子様お輿入れのお祝いモード一色で、平日にもかかわらず多くの参拝者で賑わっていました。

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本殿は国宝に指定されていますが、直接拝することはできないため、前に設けられた参拝場所からお参りをします。
一般に神社の参拝作法は二拝二拍手一拝とされていますが(※例外あり)、こちらの出雲大社では二拝四拍手一拝でお参りすることとなっています。
恥ずかしながら実際に参拝するまでこの作法を知らなかったため、周囲からパチパチパチパチと沢山の音が響いているのを聞き、非常に驚きました。

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こちらは神楽殿。
とにかく注連縄が大きい!
長さは13m、そして重さはなんと5tもあるそうです。
おそらく過去に見た注連縄の中でも最大だと思います。

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参拝のあとは参道をぶらりと散策。
参道には沢山の食堂や土産屋が軒を連ねていました。

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せっかくなのでテイクアウトの冷やしぜんざいをいただきました。

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あのスターバックスコーヒーも和風な造りで、とってもお洒落です。
歴史ある街並に違和感なく溶け込んでいますよね。

2014.9.24

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大寺薬師(島根)・平安仏の古刹

山陰旅行の三日目は、出雲市の大寺薬師からスタートしました。

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大寺薬師は推古天皇2年(594)に智春上人が創建したと伝わる古利で、往時は七重塔などが建ち並ぶ大寺であったそうです。
1650年の大洪水により伽藍や仏像の多くが破壊されたため、現在地である万福寺の境内へと移されました。

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こちらのお寺には島根県屈指の古仏が多数伝えられており、事前にお願いをして拝観させていただきました。
重厚な収蔵庫の扉が開けられると…

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中央に薬師如来坐像と脇侍の日光・月光菩薩立像、さらにその隣には観音菩薩立像が安置されていました。

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中尊の薬師様の像高は134cm。
トチノキの一木造です。
お顔はやや厳しく、翻波の衣文が見られるものの、体躯にまるみがあること、螺髪の粒が細かいことなどから、平安初期から藤原期にかけての造像と推定されています。
特に印象的だったのは、左胸に彫られた渦巻き状の衣文でした。
これは前日に拝した仏谷寺の薬師如来坐像と全く同じ形をしており、驚きながらお寺の方にお話したところ、やはり島根県の一部の仏像に見られる様式で、過去に専門家の調査を受けたこともあるそうです。
平安初期にこの地方で流行していた様式なのか、同じ流れをくむ仏師の作なのか、あれこれ想像してみると興味は尽きません。

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脇侍の日光・月光菩薩は、いずれも像高160cmほど。
一木造で、造像は中尊と同じころと推定されています。
両手に日輪・月輪を握っておられるお姿がとても可憐です。

変換~P1010663 (広目天)

変換~P1010649 (持国天)

収蔵庫には他にも四天王立像などが安置されていました。
いずれも平安期から鎌倉期にかけて造像された、貴重な尊像ばかりです。

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片隅には、摩耗が進んで尊名がわからない像などもあり、御仏たちが過ごした長い時の重みをしみじみと感じました。
これらの尊像が大伽藍の堂宇のひとつひとつに並んでいた様はさぞかし壮麗だったことでしょう。

お寺の方には色々と親切にしていただき、とても良い参拝となりました。
素晴らしき仏縁に心から感謝申し上げます。

2014.9.24

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妖怪神社(鳥取)・ゲゲゲの鬼太郎の街

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鳥取県境港市は古くから日本海側の海運の要衝として栄えてきた街です。
三方を中海と日本海、これらを繋ぐ境水道とに囲まれ、その独特な地形が風光明媚な景観を作り出しています。
港のすぐ近くにはJR境港駅があり、多くの観光客で賑わっていました。
その境港駅から伸びる大通りを歩いて行くと…

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おやっ?
なんだか怪しげな一画に辿りつきました。
入口に建っているのは、枯れ木を組んだかのような、おどろおどろしい緑色の鳥居です。

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実はこちら、妖怪神社という不思議な神社で、水木しげるさんの名作漫画「ゲゲゲの鬼太郎」をテーマにして造られているのです。
つり下げられた絵馬は一反木綿や目玉おやじの形をしています。
とっても可愛いですね。

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ここ境港市は水木しげるさんの故郷で、市のあちこちで水木さんの漫画のキャラクターを使った町おこしが行われています。
なかでも一番人気はやはり「ゲゲゲの鬼太郎」。
境港駅前の通りは水木しげるロードとも呼ばれ、鬼太郎グッズを扱うお店や妖怪オブジェが数多く並んでいるため、特に人気を集めています。

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こちらは砂かけ婆。

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ぬりかべ。
おなじみのキャラクターを見つけると嬉しくなります。

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郵便ポストにも鬼太郎がいました。

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散策の後は、おやつに妖怪パン。
可愛いだけでなく本格的な味で、とても美味でした♪

2014.9.23

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