久遠寺(山梨)・久遠の桜(2)

本堂の参拝を終えたあとは、この旅のもう一つの目的である身延山登頂を目指しました。
ほぼ山頂に近いところまでロープウェイも通っていますが、今回は徒歩で登ることに。
登山道へ入ると、本堂付近と雰囲気がガラリと変わり、ほとんど参拝者はいませんでした。

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山頂までの登山道は西コースと東コースがありますが、今回は時間の制約があったため、比較的時間の短い東コースを取りました。
しばらくは舗装された道が続きます。

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入口から20分ほど歩いたところで、丈六堂と呼ばれるお堂が見えてきました。
実は東コースをとったのにはもう一つ理由があり、それはこちらのお堂に安置されている阿弥陀様を拝するためでした。
丈六と呼ばれるからには、大きな仏様がいらっしゃるに違いない。
わくわくしながら格子をのぞいてみると…

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わわっ!
中にいらっしゃったのは、想像をはるかに上回る大きさの阿弥陀様でした。
てっきり坐像の丈六仏だと思い込んでいたため、金色に輝く阿弥陀如来立像を拝し、とても驚きました。
像高は4~5mくらいでしょうか。
おそらく現代の作ですが、この山奥にこれだけの巨像を運んできた、その途方もない労力を考えると、思わず胸が熱くなります。

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こちらは大光坊と呼ばれる塔頭です。

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さらに奥へ進んでゆくと坂道はかなりの急こう配となり、照りつける強い日差しもあって、苦しさで息が上がりました。

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路傍にいらっしゃったお地蔵様。
立派な厨子に入っておられ、大切にされていることが伝わってきます。

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登り始めて約2時間30分、ついに奥ノ院の山門が見えてきました。

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見渡す限りに広がる南アルプスの山々。
遠くに見える高峰の頂に白い雪がかかっているのがわかります。
この美しくて雄大な風景を、日蓮上人は幾度もご覧になったに違いありません。
上人は身延山を特別な地と考え、「いづくにて死に候とも墓をば身延の沢にせさせ候べく候」との遺言を残されたと伝えられています。

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電車の都合もあり、下りはロープウェイを使うことにしました。
当たり前ですが、やはり乗り物だとあっという間に下山できます(笑)

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境内に辿りつき、再び仰ぎ見た久遠の桜はやはりとてつもない美しさで、登山の疲れも忘れて見入っていました。

2015.3.28
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久遠寺(山梨)・久遠の桜(1)

少し前のことになりますが、三月下旬、花見も兼ねて山梨県の久遠寺を参拝してきました。

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早朝の電車を乗り継ぎ、JR身延駅へ。
花見の時期ということもあり、身延線の車内は大混雑していました。
ザックを背負った人でギュウギュウ詰めの車内は、立っていることもままならぬほど。
まるで都内のラッシュ時のようです。
身延線には過去に何度か乗ったことがありますが、こんなことは初めてで、とても驚きました。

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一時間ほどで満員電車から解放され、ほっと一安心。
そこからは徒歩で久遠寺へと向かいます。
お寺のある身延山は桜の名所として知られており、あちこちで美しい花が咲き誇っていました。
民家の並ぶ集落を抜けると道は急こう配となり、息を切らせて登りながら、徐々に身延山の懐へと入ってゆくのを感じました。

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駅から40~50分ほど歩いたところでしょうか。
やっと久遠寺の境内へと辿りつきました。

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身延山久遠寺は、鎌倉時代に日蓮上人が開創した日蓮宗の総本山です。
文永11年(1274年)、地元の有力者であった南部六郎実長が日蓮を招き、この地に草庵を構えさせたのが、お寺の始まりであると伝えられています。

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そしてこの久遠寺で特に有名なのがしだれ桜です。
写真では何度か見たことがあったものの、実際に目の当たりにしたときは、その絢爛豪華さに息を飲みました。
特に古い木は樹齢400年を超えると言われています。

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境内の周辺には塔頭や民家などが建ち並び、点在する桜が満開の花を咲かせていました。
山全体が薄紅色の霞に包まれている、そんな夢を見るような、美しい風景でした。

(つづく)

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中山寺(兵庫)・不思議な観音霊場

兵庫旅行、旅の最後に宝塚市の中山寺を参拝しました。

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中山寺は西国三十三所の第24番札所として知られる古刹で、歴代の皇室や武士たちの篤い帰依を受けてきました。
かの豊臣秀吉がこの寺に祈願して子息・秀頼を授かったことから、後に秀頼によって建物の多くが再建され、現在に至っています。

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山門をくぐると、中央に石段が見えてきました。
…んっ?

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境内にエスカレーターがっ!!
記憶にある限りでは、ビルの中にあるお寺を除き、エスカレーターが設置されているお寺を参拝するのは初めてだと思います。
さすが西国札所はスケールが違いますね。

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本尊は秘仏ですが、境内には沢山のお堂があり、普段から拝観可能な場所も沢山あります。

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こちらは五百羅漢堂。
写真ではわかりにくいのですが、中にはびっしりと羅漢さんたちが並んでいて、非常に壮観でした。

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中国風の煌びやかなお堂には…

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「コラーッ!」
閻魔様がいらっしゃいました。

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境内には小さなお堂が点在しており、それぞれに仏像が安置されています。
お堂の中を覗いては楽しそうに喋る参拝者の声が、あちこちから聞こえてきました。
中山寺に参拝者が絶えないのは、西国の札所であるのみならず、こういう親しみやすさにもあるのかもしれません。

2014.11.9

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