薬王寺(福島)・獅子に乗った文殊菩薩

変換~P1040946

長隆寺参拝のあと、車で数分のところにある薬王寺へ。

変換~P1040917

薬王寺は磐城三薬師のひとつで、大同年間(806〜810年)に八茎薬師の別当として、僧・徳一により創建されたと伝えられています。
往時は堂宇54坊が建ち並ぶ大寺でしたが、戊辰戦争で伽藍の大部分が焼失し、現在の本堂はその後に再建されました。

変換~P1040905

こちらのお寺には鎌倉期の文殊菩薩像が伝えられているため、事前にお願いをして拝観させていただくことに。

変換~P1040932

像高42cm、端正で美しい文殊菩薩騎獅像です。

変換~P1040923

比較的小さな像ですが、体躯は引き締まり、非常にバランスの良いお姿をなさっています。
渦巻き状の胸当て、体をたっぷりと包む衣文の彫り方などが独特で、仏師の個性を感じました。
全体的に洗練された像容であることから、中央で造られて運ばれた可能性も高いと思われます。
静かに前方を見つめる文殊菩薩様の眼差しと、その菩薩を支える獅子の躍動感あふれる眼がとても対照的でした。

変換~P1040895

参拝を終えて市街地へ向かっていると海岸線沿いに出ました。
車を停め、ほっとひと休み。
もしかしたら薬王寺の文殊菩薩様はこの海を通って運ばれてきたのかもしれません。

2015.3.7
スポンサーサイト

テーマ : 神社・仏閣巡り - ジャンル : 旅行

長隆寺(福島)・鎌倉期の地蔵菩薩

少し前のこととなりますが、福島県いわき市のお寺巡りをしてきました。

変換~P1050019

早朝の電車を乗り継ぎ、JRいわき駅へ。
改札を出ると、すぐ近くに巨大なショッピングモールがあり、たくさんの人で賑わっていました。
後で調べたところ、いわき市は福島県内でも最大面積を誇る自治体で、県の中核市に指定されているそうです。

変換~P1040847

駅近くでレンタカーを借り、市内を北上。
まず最初に、四倉というところにある長楽寺を参拝しました。

変換~P1040848

長楽寺はいわき屈指の古刹で、鎌倉時代にこの一帯を支配していた城之越長隆が創建したと伝えられています。
私が境内に入った時、お寺の方がちょうど近くにいらっしゃって、快くお堂を開けてくださいました。

変換~P1040882

お地蔵様はこちらの朱塗りのお堂に安置されていました。

変換~P1040851

厨子の中にいらっしゃったのは、等身よりやや大きい、堂々としたお姿のお地蔵様でした。
像高177.9cm、檜の寄木造。
想像以上の迫力、艶やかさに息を飲みました。

変換~P1040864

お顔はふっくらとして優しく、華やかな衣がよくお似合いです。
その衣の端は繊細に彫り込まれており、まるで風を受けてさらさらと動いているようでした。
お寺の方のお話を伺ったところ、このお地蔵様は鎌倉の円覚寺から招来されたと伝えられているとのこと。
確かにこの優れた像容を拝していると、当時一流の仏師の作であるということがよくわかります。
思いがけない美仏にお会いできた喜びに、胸が高鳴るのを抑えきれませんでした。

2015.3.7

テーマ : 神社・仏閣巡り - ジャンル : 旅行

浅草寺(東京)・淡島堂御開帳

変換~P1040775

毎年2月8日は浅草寺・淡島堂の御開帳日です。
今年はこの日がちょうど日曜日にあたるということで、久しぶりに浅草まで出かけてきました。

変換~P1040780

あいにくの雨天に関わらず、仲見世は沢山の参拝者で賑わっていました。
あちこちから英語や中国語など、様々な国の言葉が聞こえてきます。

変換~P1040787

ほとんどの参拝者は本堂を参拝して帰ってしまいますが、実は浅草寺には他にも沢山のお堂があります。

変換~P1040790

その一つがこちらの淡島堂。
本堂の向かって左方にある小さなお堂です。
通常も阿弥陀如来坐像は拝観可能ですが、2月8日の一日だけ、淡島明神なる御神像が特別に開帳されます。
堂内に入ると、御本尊の前に置かれた厨子の中に、小さな淡島明神の御神像が安置されていました。
像高はおそらく20cm前後でしょうか、平安時代の貴族の女性が着るような装束を纏っておられます。
造像年代は不明ですが、極彩色に彩られ、非常に艶やかなお姿でした。

変換~P1040791

この日はまた、淡島堂で針供養が行われる日でもあります。
お堂の前に置かれた、大きな豆腐には数百本もの針がびっしり!!
針への感謝、裁縫上達などの祈願を込め、古針や折れた針を柔らかい豆腐に刺して供養するという、大変珍しい行事です。
各地の淡島堂で行われているそうですが、実際には初めて見ました。
淡島明神は裁縫の上達に霊験あらたかな神様だとされているため、このような風習が生まれたようです。

2015.2.8

テーマ : 神社・仏閣巡り - ジャンル : 旅行