仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

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読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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安養寺(奈良)・快慶の阿弥陀如来 2016-03-26-Sat

変換~P1070191

宮古薬師堂から自転車を走らせること約10分。
田原本町にある安養寺を参拝しました。

変換~P1070195

安養寺は鎌倉時代の名仏師・快慶の阿弥陀如来像が伝えられていることで有名なお寺です。
事前にお願いをして収蔵庫を拝観させていただきました。

変換~P1070183 (※看板より)

像高81.1cmで一般的な三尺阿弥陀よりやや小さめですが、理知的で整った顔立ち、流麗な衣文などに快慶仏らしい特色がよく出ています。
お寺の方のお話によると、現存する快慶作の仏像の中では、比較的若い頃の作品と推定されているそうです。

安養寺は寛永10年(1633)に源蓮社宝誉上人が創建したと伝えられているため、尊像はそれよりずっと古い時代の作ということになります。
そのため、寺川を挟んで安養寺の東側にあった、浄国寺というお寺から移されたとも言われています。

変換~P1070198

境内にいらっしゃったお地蔵様たち。
お揃いの白の胸当てが可愛らしいですね。

2015.6.20

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宮古薬師堂(奈良)・一木の薬師如来 2016-03-20-Sun

王寺駅から近鉄に乗り換え、西田原本駅へ。
駅近くにある田原本町観光協会でレンタサイクルを借り、宮古薬師堂に向かいました。

変換~P1070071

駅周辺の商店街や住宅地を抜けると、やがて田園地帯に入ってゆきます。
駅から自転車で10分ほど走ったところでしょうか、宮古という集落の一画にある、小さな建物が見えてきました。

変換~P1070136

こちらが宮古薬師堂。
集落の集会所も兼ねており、通常は建物の中へ入ることはできませんが、格子の隙間から中を覗けるようになっています。

変換~P1070147

内部はきれいに整頓され、左端に本尊である薬師如来、その脇に小さな御厨子がいくつか安置されていました。

変換~P1070145

像高95.2cm、檜の一木造。
平安前期、9世紀頃の作と推定されています。
全身に黒い漆が塗られていますが、かつては金箔に覆われていたのかもしれません。
深く刻まれた衣文、左足に垂れる衣の端の表現などが個性的で、非常に存在感があります。
かなりの力量を持った仏師の作であることは間違いありません。

変換~P1070131

宮古集落の周辺には、寺垣内、寺西、寺東、大門などの小字名があるため、かつてはこの付近一帯が大寺院の寺領であった可能性が高いそうです。
これだけ素晴らしい仏像が安置されていたのですから、相当な寺院であったのでしょう。
このお薬師様は「まめ薬師」と呼ばれ、耳の病気を治す仏様として篤い信仰を集めてきました。

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さきほどまで空を覆っていた曇が少しずつ流れてゆき、強烈な日差しが差し込んできました。
建物の日陰で休んでいると、すぐ近くにある畑で、地元の方が農作業をなさっているのが見えます。
千年以上もの間、お薬師様が眺めてこられた集落の風景は、長閑で美しく、ほんの短い時間であれ、私もその場所に座っていることに、じんわりと喜びを感じていました。

2015.6.20

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達磨寺(奈良)・聖徳太子ゆかりの寺 2016-03-13-Sun

レンタサイクルで法隆寺駅へ戻り、再びJRに乗って王寺駅へ。
王寺町にある達磨寺を参拝しました。

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駅を下りると、聖徳太子のパネルが置いてありました。
太子の隣には可愛らしい白い犬がいて、「雪丸は聖徳太子の愛犬です」と書かれています。
雪丸?

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しばらく歩いていると、駅の周りのあちこちで犬の足跡らしきものを見つけました。
もしや、例の雪丸の足跡なのかしら?

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町中には等身大(?)の雪丸もいました。
可愛い♡
後で調べたところ、なんと2014年のゆるキャラグランプリでは全国第11位にもなった、かなりの人気者らしいです。

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道路脇には雪丸の幟が並び、町をあげて雪丸を推しているのが伝わってきます。

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こちらがその雪丸の伝承が残る達磨寺。
雪丸は聖徳太子が飼っていたとされる犬で、雪のように白かったことから、こう名付けられたと言われています。
非常に賢い犬だっため、なんと人の言葉を理解し、お経も唱えることができたのだとか。

変換~senjukannon

本堂には本尊・千手観音坐像、重文の聖徳太子坐像および達磨坐像が安置されていました。
(⇒王寺町HPはこちら)

taisi.jpg 聖徳太子坐像

darumazazou.jpg 達磨坐像

記憶にある限りでは、このような組み合わせで三尊が祀られているお寺を他に知りません。
聖徳太子信仰が達磨信仰と結びつき、独自の発展を遂げたのでしょうか。
この日は堂内でイベントが行われており、残念ながら尊像を間近に拝することはできませんでしたが、色々と興味は尽きませんでした。

2015.6.20

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融念寺(奈良)・二体の平安仏 2016-03-06-Sun

少し前のことになりますが、約半年ぶりに奈良へ行ってきました。

変換~P1070034

しかも諸事情あって、なんと今回は日帰り旅行。
まずは法隆寺駅でレンタサイクルを借り、斑鳩町の融念寺へ向かいます。

変換~P1070031

融念寺には二体の平安仏が伝えられており、事前にお願いをして拝観をさせていただきました。

変換~jizo (※パンフレットより)

こちらは地蔵菩薩立像です。
像高156.1cm、9世紀頃の作。
頭部から蓮肉まで、両腕を含めて檜の一木から彫られています。
まず目を引いたのは、右手で衣を軽くつまんでいらっしゃる点です。
記憶にある限りでは、これまでにこのような地蔵菩薩像を拝したことがないため、全国的にも非常に珍しいのではないでしょうか。
写真ではわかりにくいのですが、左肩から腕にかけて二重に垂れる、衣の表現なども個性的でした。
このように通常の地蔵菩薩像とは異なる点が多いことから、もともとは神像として造られた可能性も指摘されています。

変換~bosatsu (※パンフレットより)

そしてその隣に安置されているのは聖観音立像です。
像高151.7cmでハリギリの一木造。
恥ずかしながら私は仏像の学術的な知識が乏しいのですが、ハリギリという木で彫られた仏像を他に聞いたことがありません。
特別なご神木から彫られたのでしょうか。
こちらの尊像は、墨書銘から延久元年(1069)年に行進という僧によって造られたことがわかっています。

変換~P1070015

拝観のあと、斑鳩の田園地帯を走り抜けてゆくと、小さな川が見えてきました。
橋に書かれた文字を見ると「たつたかわ」とあります。
たつたかわ…?
百人一首の竜田川かしら。
疑問に思って調べたところ、やはりあの百人一首に詠まれた竜田川に間違いないようです。

千早ぶる 神代もきかず 龍田川 からくれなゐに 水くくるとは

高校生の時に授業で苦労して暗記した、在原業平の歌が思い出されます。
意外なところで昔の記憶が訳に立つこともあるんですね。
想像していたよりこじんまりした川でしたが、歌に詠まれたように、秋には紅葉の名所として大いに賑わうようです。

2015.6.20

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