廣智寺(大阪)・多臂の観音像

少し前のこととなりますが、平成27年8月6日~8月8日の三日間、大阪、奈良、和歌山の三府県を旅してきました。
しばらくの間、この時の旅行記を書こうと思いますので、よろしければお付き合いくださいね。

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初日の8月6日は大阪府へ。
まず最初に参拝したのは、高槻市の廣智寺です。
JR高槻駅の周辺はショッピングビルやマンションなどが建ち並んでおり、沢山の人で賑わっていました。
ここからは徒歩でお寺へと向かいます。
ちょうど夏の盛り、ほんの少し道を歩いただけで、全身から汗が吹き出しました。

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地図を見ながら15分ほど歩いてゆくと、左手に長い階段があり、その奥に中国風の門が見えました。

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廣智寺は聖徳太子の創建と伝えられている古刹ですが、戦国時代に伽藍が焼失したため、1661年(寛文元年)に高槻城城主・永井直清によって黄檗宗のお寺として再興されました。

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お堂には巨大な魚の形をした木魚が釣り下がっていました。
黄檗宗大本山である萬福寺の木魚を彷彿とさせます(⇒拙ブログ記事はこちら)

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こちらが御本尊の観音様。
十一面観音立像と伝えられていますが、調査によりかつては腕が8本あったことが判明した為、不空羂索観音として造像された可能性が高いそうです。

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像高167.8cm、カヤの一木造。
眼差しはやや鋭く、唇はきゅっと結ばれています。
体躯はふっくらしていますが、腰の位置が非常に高く、とてもスタイルの良い観音様です。
戦国時代にキリシタン大名・高山右近が堂宇を焼き払った際、この観音様は村人たちによって運び出されて難を逃れたと言われています。

2015.8.6
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智満寺(静岡)・千手観音御開帳

昨年の7月下旬、島田市にある智満寺の本尊・千手観立像の御開帳に行ってきました。
かねてからずっと拝観したいと思い続けていましたが、基本的には60年に一度の開帳だと聞き、半ば諦めかけていました。
ところが特別開帳があることを偶然ネットで知って大興奮。
期待に胸を膨らませて島田市まで行ってきました。

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新宿から高速バスで静岡駅へ。
そこからは静岡在住のお友達の車に乗せていただき、お寺へと向かいました。
千葉山の麓から登っていくと、次第に道は細くなり、車が行き交うことができないほどでした。

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やがて道は突然開け、智満寺の階段が目の前に現れました。

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智満寺は奈良時代に廣智菩薩が創建したと伝えられる、天台宗の古刹です。

変換~Scan0004 (※お寺パンフレットより)

本尊の千手観音様は中央の厨子に安置されていました。
像高184.5cmで寄木造。
平安後期の作と推定されています。
柔和なお顔立ちながらも、どこか神秘的な雰囲気を漂わせているのは、山岳信仰の仏として信仰されてきたからなのかもしれません。
珍しいのは合掌手から衣が垂れており、お腹の下の方で定印を結ぶ腕が隠れている点です。
わずかに見える指がとても印象的でした。
厨子の両脇には二十八部衆、向かって左側に元三大師像が安置されており、諸尊が並ぶ様はかなりの迫力があります。

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拝観の後は境内を散策。
国の天然記念物にも指定されているという十本杉(現存するのは7本)が見事でした。

2015.7.25

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神宮寺感応院(大阪)・平安期の十一面観音

日帰り弾丸関西旅行、最後は大阪市の八尾市へ。

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近鉄の恩智駅から東へ向かって歩いて行くと、道路に立派な大鳥居が建っていました。
現在、道沿いには住宅が並んでいますが、かつてこの一帯は大きな神社の敷地内であったようです。

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駅から15分ほど歩いたところでしょうか、長い石段が見えてきました。
初夏の陽気もあり、登っていると額から汗が噴き出してきます。

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苦労して階段を登ると、河内二宮と伝わる恩智神社の社殿が建っていました。
恩智神社はの歴史は古く、雄略天皇の時代(470年頃)に香取神宮(現・千葉県)から天児屋根命を勧請したのが始まりと伝えられています。

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そしてその恩智神社から石段を少し下ったところにあるのが、神宮寺感応院です。
その名の通り、かつては恩智神社の神宮寺として栄え、明治期の神仏分離令までは神社の境内に位置していました。

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こちらのお寺には、平安期の十一面観音立像が伝えられているため、事前にお願いをして拝観させていただきました。

8.jpg (⇒八尾市HPはこちら)

像高108cmで桧の一木造。
目鼻立ちはこぶりで、華奢なお体をなさっており、非常に可憐な印象を受けます。
お寺のある恩智地域が母木(おものぎ) の里という名であったことから、この観音様は母木観音と呼ばれて親しまれているそうです。

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高台にある境内からは、その母木の里が一望できました。

2015.6.20

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