仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」展と「禅―心をかたちに―」展に行ってきました。 2016-10-30-Sun

東京国立博物館で開催中の「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」展と「禅―心をかたちに―」展に行ってきました。

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まずは本館で開催されている「平安の秘仏―滋賀・櫟野寺の大観音とみほとけたち」展から。
櫟野寺は滋賀県甲賀市にある天台宗の古刹で、湖南地方屈指の仏像群が伝えられていることで知られています。
(⇒櫟野寺の記事はこちら)

uid000067_2016072714400657aed151.jpg (⇒特別展HPはこちら)

今回の特別展の目玉は、なんといっても秘仏である本尊・十一面観音坐像でしょう。
5年ほど前にお寺を参拝したときは拝観できなかったため、今回の特別展をとても楽しみにしていました。
身の丈は驚愕の312cm!!
数字としては大きさを把握していたものの、実際に御姿を拝したときは、その圧倒的な迫力に息をのみました。
造像時期は10世紀頃と推定されています。
寄木造が確立される前の時代であるため、頭と体は一本の巨木から彫りだされているそうです。
近くでみると、体を覆う衣の部分には色彩が残り、かつては極彩色で輝いていたことがわかります。
それにしてもこれだけの大きさの仏像をどうやって滋賀県から運んだのかしら…?

uid000067_2016072714410783ddb053.jpg uid000067_20160727144123ed01fb95.jpg (⇒特別展HPはこちら)

特別展ではこの他にも、重要文化財に指定されている20体もの平安彫刻が並んでいます。
これらの仏像の多くは、かつて七坊あったという櫟野寺の末寺で祀られていましたが、それらが廃寺となった際、櫟野寺に安置されるようになったそうです。

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そして次は、平成館で開催されている「禅―心をかたちに―」展へ。
もともと禅文化には疎く、今回も櫟野寺展のついでにくらいの感じで行ったのですが、これが想像以上に素晴らしい内容でした。

uid000067_201608291424481ef4dcbc.jpg (⇒特別展HPはこちら)
蘭渓道隆坐像(神奈川・建長寺)

やはり禅の特別展だけあって、各お寺の頂相(禅僧の肖像画、または肖像彫刻)が多く展示されていました。
正直、これまで頂相にはさほど興味がなかったのですが、ずらりと並ぶ高僧たちを拝していると、表情や体つきに、威厳やそれぞれの個性が感じられます。
まるで名だたるスターたちにお会いしているような気分になり、かなりテンションが上がりました(笑)

uid000067_20160829161938a853fae1.jpg (⇒特別展HPはこちら)
宝冠釈迦如来坐像(静岡・方広寺)

もちろん頂相以外の仏像も展示されています。
印象的だったのが、こちら静岡・方広寺の宝冠釈迦如来坐像。
宋風様式の顕著な尊像で、1352年に院吉・院広・院遵ら院派仏師によって造られました。
 
uid000067_20160829142503aacce731.jpg (⇒特別展HPはこちら)
羅怙羅尊者坐像(京都・萬福寺)

そして仏像ファンにはお馴染み(?)、京都・萬福寺の羅怙羅尊者坐像もお出ましに。
(⇒萬福寺の記事はこちら)
お腹から顔が??
過去に何度からお寺で拝したことがありますが、やはり強烈なインパクトです。
お釈迦様の実子である羅怙羅尊者は顔が醜かったものの、自分の心には仏が宿っていることを胸を開いてみせた、そういう伝承があることから、この像が造られたようです。
とても面白いですよね。

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そして平成館の休憩所には羅怙羅尊者坐像の顔はめパネルがあり、なんと尊者の胸に入ることができます(笑)
憧れの仏像と記念撮影?
忘れられない記念になりますので、よろしければ是非♪

2016.10.23

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功山寺(山口)・国宝の仏殿 2016-10-23-Sun

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山口旅行の最後に参拝したのは、下関市の功山寺です。
功山寺は嘉暦2年(1327年)に北条時仲が創建した古刹で、歴代の天皇や有力武士たちの篤い帰依を受けて繁栄してきました。

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そしてお寺で特に有名なのがこちらの仏殿。
鎌倉期における禅宗様の貴重な建築物として、国宝に指定されています。
柱の墨書により、元応2年(1320年)に建立されたことが判明しているそうです。

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ちょうど私が参拝したとき、境内の一画にある長府毛利家墓所が特別公開されており、市の職員の方から詳しく解説していただきました。

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参拝を終え、門前の通りをぶらりと散策。

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下関の名物でもあるクジラを使ったコロッケをいただきました♪

2015.11.14

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瑠璃光寺(山口)・国宝 五重塔 2016-10-16-Sun

山口旅行、二日目は山口市の瑠璃光寺からスタートです。

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かつての広大な境内は公園として整備されており、ちょうど紅葉の盛りを迎えていました。

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瑠璃光寺は戦国大名・大内義弘が創建した香積寺を前身とする古刹で、数々の貴重な文化財が伝えられています。

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こちらは国宝・五重塔。
嘉吉2年(1442年)頃に落慶し、大内文化の象徴として名を馳せてきました。
全国に現存する五重塔のうちで10番目に古く、日本三名塔の一つに数えられることもあるのだとか。
すっきりとした立ち姿は、それも頷ける美しさです。

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境内を歩いていると、石の羅漢さんたちがずらりと並んだ、細くて急な上り坂がありました。

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皆さん、可愛らしいニット帽をかぶっておられます。
ついつい引き込まれながら、奥へ奥へと上っていくと…

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小高い丘の中腹に出ると、一気に視界は開け、周辺の景色が一望できました。

2015.11.14

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西長寺(山口)・日見の大仏 2016-10-14-Fri

阿弥陀寺参拝の後は東へ向かい、瀬戸内海に浮かぶ島・周防大島へ。

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島へは柳井市から周防大橋が伸びており、車で往来が出来るようになっています。

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そしてお目当てがこちらの西長寺。
日見の大仏と呼ばれる阿弥陀様がいらっしゃることで有名なお寺です。

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阿弥陀様はこちらのお堂に安置されており、事前にお願いをすれば拝観することができます。

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(⇒周防大島町のHPはこちら)

お堂に入ると、想像以上の大きさに息を飲みました。
像高284cm、檜の寄木造。
浅い衣文、膝の張りに対して厚みがないことなどから、平安後期の作と推定されています。
光背、台座も造像当時のものだそうです。
おそらく京都や奈良などの中央で造られ、船で運ばれてきたのでしょう。
この小さな島に、これだけの素晴らしい尊像が伝えられていることを知り、驚きと深い感動を覚えずにはいられませんでした。

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夕方になると雨が降り出し、強風が吹き付け、立っていられないほどの悪天候になりました。
仕方がないので、雨がおさまるのを車の中で待つことに。
嵐が過ぎ、海が穏やかさを取り戻すとともに、島は夜の帳に包まれてゆき、昼とは違った美しさを見せてくれました。

2015.11.13

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