珪素神宮(千葉)・不思議なお魚の神社

千葉県銚子市にとてもユニークな神社があると聞き、はるばる犬吠埼まで行ってきました。

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犬吠埼灯台から程近い、小高い丘を車でうねうねと登って行くと、やがて鬱蒼と茂る木々の間に赤い鳥居が見えてきました。

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車を停め、歩いて奥へと進むと…

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巨大なお魚が鳥居の上にっ!!

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なんと鳥居の笠木や貫が、サンマやイワシ、鯛になっているではありませんか。
日本有数の漁獲高を誇る漁港がある、銚子ならではの神社と言えましょう。
しかも瞳がめちゃラブリー
ちょうどこの日は晴天、鮮やかな赤い鳥居と青空のコントラストが美しく、非常にフォトジェニックな光景でした。

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少し離れた場所には黄金の鳥居が建っており、陽の光を受けてキラキラ輝いています。
記憶にある限りでは、黄金の鳥居を見たのは初めてかも?

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高台にある神社からは、雄大な太平洋が一望できました。

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珪素神宮の珪素とはシリコンのことのようなのですが、なぜこの名前がついたのか、はっきりした理由はわかりませんでした。
境内にあった看板によると、この神社は地元の名士によって建てられたもので、現在も増築を続けているようです。
なんと日本のサグラダ・ファミリアを目指しているとのこと。
今後も目が離せません。

2016.6.26
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鹿島神宮(茨城)・常陸国の一宮

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常陸国一宮として名高い、鹿島神宮を参拝しました。

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社伝によると鹿島神宮は神武天皇元年に創建された古社で、奈良時代の地誌にもその名が記載されているそうです。
古くから朝廷の崇敬を受けましたが、祭神が武甕槌大神という武神であるため、中世以降は武家からも篤く信仰されました。

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鹿島神宮の名のとおり、神社では鹿が神の使いとして大切にされ、今も境内には鹿園があります。
奈良の春日大社が創建される際、御祭神が鹿島の鹿たちに乗り、一年かけて奈良へ遷られたという言い伝えがあることから、奈良公園に生息する鹿たちの起源とされています。

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広大な境内は緑にあふれ、「鹿島神宮樹叢」として茨城県の天然記念物に指定されているそうです。

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こちらは要石と呼ばれる霊石で、地震を起こす鯰の頭を抑えていると伝えられています。
面白い伝承ですよね。

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そして要石から10分ほど歩いたところにあるのが御手洗池です。
なんと1日に40万リットル以上の水が湧くとのこと。
そこへ樹齢数百年はあろうかという巨木が、ほぼ水平に、池に覆いかぶさるようにして生えており、何本もの木で支えられています。
偶然幹が横に伸び始めたのか、意図的にそのように育てられたのか、詳細はよくわかりませんでしたが、その迫力ある、不思議な光景に息をのみました。

2016.6.26

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長勝寺(茨城)・鎌倉期の阿弥陀三尊

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二本松寺を参拝した後は、同じ潮来市にある長勝寺へ。
紫陽花の時期に御本尊の御開帳があることを知り、またとない機会なので参拝してきました。

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長勝寺は1185年に創建されたと伝わる臨済宗の古刹で、江戸時代に水戸徳川家によって再興され、繁栄を極めました。

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本堂は茅葺屋根の重厚な建物で、茨城県の文化財にも指定されています。

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中央の厨子には阿弥陀三尊、その両脇に毘沙門天立像と大迦葉立像が安置されていました。
堂内は薄暗く、尊像まで距離があったため、詳細はわかりませんでしたが、中尊は上品上生の印を結んでおられるようです。
中尊の像高は89.4cm、観音菩薩が107.5cm、勢至菩薩が106.3cm、いずれも鎌倉前期の作で檜の寄木造です。
向かって左側に安置されている大迦葉立像は、ほぼ等身大で室町期の作。
本尊と比べるとかなり大きいため、もともとは別のお堂に安置されていたのかもしれません。
関東でこれほどの大きさの十大弟子像は珍しいのではないでしょうか。

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2016.6.26

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「平成29年 新指定 国宝・重要文化財」展に行ってきました。

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東京国立博物館で開催されていた「平成29年 新指定 国宝・重要文化財」展に行ってきました。
通常は拝観できない秘仏なども公開されるため、毎年楽しみにしている企画展です。
今回は大阪・金剛寺の三尊と東京・深大寺の銅造釈迦如来倚像が国宝指定されたことで話題となりました。

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釈迦如来倚像 東京・深大寺蔵(⇒深大寺HPより)

金剛寺の三尊はさすがに大きすぎるためか展示されていませんでしたが、深大寺のお釈迦様は彫刻コーナーの入り口正面にいらっしゃいました。名実ともに関東を代表する仏様です。
過去に何度もお寺や特別展で拝観しましたが、その親しみやすく、朗らかなお顔に癒されます。

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千手観音坐像 宮城・お薬師様文化財保存会蔵(⇒宮城県HPより)

個人的に一番印象深かったのは、お薬師様文化財保存会蔵の千手観音坐像です。
珍しいのは化仏が髪の毛にめり込みように据えられており、頂上仏に光背(?)があるということ。
記憶にある限り、このような像容の仏像を拝するのは初めてです。
それから仏像を保存している「お薬師様文化財保存会」という名称も何だか気になります。
地元の方たちが共同で守っていらっしゃるのでしょうか。
ネットで調べてもあまり情報が出てこなかったのですが、もし現地で拝観が可能なら、ぜひお参りしたいです。

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阿弥陀如来及両脇侍像 京都・廬山寺 (⇒廬山寺HPより)

そして京都・廬山寺の阿弥陀三尊も見事でした。
脇侍の観音・勢至菩薩の衣が風をうけてたなびいているように表現されており、まさに来迎の瞬間を目の当たりにしているようなスピード感があります。

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併せて、平成館で開催されている「茶の湯」展にも行ってきました。
目玉は何といっても静嘉堂文庫美術館蔵の国宝・稲葉天目ですが、そのほかにも名だたる武将たちが愛でた茶器などが沢山紹介されています。
こちらは6月4日まで開催されていますので、興味がおありでしたら是非足を運んでみてください。

2017.4.23

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「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」展に行ってきました。

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奈良国立博物館で開催中の「快慶 日本人を魅了した仏のかたち」展に行ってきました。

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京都・醍醐寺 弥勒菩薩坐像 (⇒特別展HPより)

会場に入り、まずいらっしゃったのは醍醐寺・弥勒菩薩坐像です。
像高111.0cm、建久3年(1192)の作。
快慶初期の傑作で、金泥塗りが用いられた最も古い仏像のひとつだそうです。
お寺だと尊像まで少し距離があるため、今回間近に拝観して、その細部の美しさに驚きました。

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奈良・東大寺 僧形八幡神坐像 (⇒特別展HPより)

こちらは国宝・僧形八幡神坐像。
像高85.7cm、建仁元年(1201)の作。
通常は10月5日の転害会の時にのみ特別公開されるという秘仏であるため、鮮やかな彩色がよく残っています。

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京都・遣迎院 阿弥陀如来立像 (⇒特別展HPより)

今回の特別展で印象的だったのは、京都・遣迎院の阿弥陀如来立像です。
像高98.9cm、建久5年(1194)頃の作。
いわゆる安阿弥様の三尺阿弥陀で、特に目を奪われたのは切金の美しさでした。
上半身の衣には信じられないほど繊細な花模様の切金が施されており、その煌びやかな様子が、尊像の崇高さをより一層高めています。
これほどまでに美しい切金を見るのは初めてかもしれません。
中指と親指で印を結んでいらっしゃるのも、他の三尺阿弥陀と比べて珍しい点です。

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広島・耕三寺 阿弥陀如来坐像 (⇒特別展HPより)

実際にお寺で拝観した仏像も多く、境内の様子や、お寺の方との会話が思い出されました。
秋に開催が予定されている、東京国立博物館の運慶展も非常に楽しみです。

2017.4.29

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「木×仏像(きとぶつぞう) 飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年」展に行ってきました

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ゴールデンウィーク前半に、大阪市立美術館で開催されている「木×仏像(きとぶつぞう) 飛鳥仏から円空へ 日本の木彫仏1000年」展に行ってきました。
その名の通り、木彫仏の変遷に焦点をあてた特別展で、仏教が伝来した飛鳥時代から江戸時代まで、多種多様な仏像が紹介されています。

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菩薩立像 飛鳥時代(7世紀) 東京国立博物館 (⇒大阪市立美術館HPより)

こちらは飛鳥時代(7世紀)の希少な木彫仏で、クスノキ材の一木造。
恥ずかしながら初めて知ったのですが、現存作例と文献資料による限り、飛鳥時代の木彫仏はすべてクスノキで造られていることが判明しているそうです。
確かに有名な百済観音もクスノキの一木から彫られていることを思い出しました。
クスノキは硬材であるため、当時の日本では手に入りにくかった南方産の硬い檀木の代用品として用いられたと考えられているようです。

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薬師如来立像 奈良時代(8世紀) 唐招提寺 (⇒大阪市立美術館HPより)

やはり開催場所が大阪市ということもあり、主に関西地方の優れた木彫仏が多数展示されていました。

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宝誌和尚立像 平安時代(11世紀) 西往寺 (⇒大阪市立美術館HPより)

中でも一番インパクトがあるのは、何と言っても西往寺の宝誌和尚立像でしょう。
なんと顔の中から顔が現れるという、仏像史上、最もアバンギャルドな造形として知られる像で、まず圧倒されるのはそのお顔ですが、立襟の衣、複雑な流れを描く衣文など、他にはない、非常に個性的な像容です。
宝誌和尚は中国の伝説的な僧で、日本では『宇治拾遺物語』などで十一面観音の化身として紹介され、崇敬を受けました。
割れた顔の中から現れている顔には化仏が彫られていることから、十一面観音であることがわかります。
特に後ろ側はほとんど彫りが施されておらず、まるで一本の丸太そのものから尊像が徐々に姿を現している、その瞬間を目の当たりにしているかのような印象を受けました。

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面白いのが美術館の一画にあった木材の紹介コーナーです。

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ヒノキ、クスノキなど、仏像に使われる木のサンプルが置かれ、実際に手にとり、その触感や香りを確かめることができます。
特別展は6月4日(日)まで。
興味のある方はぜひ足を運んでみてください。

2017.4.29

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二本松寺(茨城)・南北朝期の薬師三尊

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西蓮寺参拝の後は、霞ヶ浦のほとりに位置する、潮来市の二本松寺へ。

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二本松寺は平安時代に慈覚大師が創建したと伝わる古刹で、最盛期には末寺25ヶ寺を統轄する大寺でした。
今回この二本松寺の御本尊が特別開帳されると聞き、期待に胸を膨らませて茨城までやってきたのです。
境内にはテントが張られ、地元の名産品や食べ物が売られており、沢山の参拝客で活気づいていました。

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本堂の中央に置かれた厨子のなかには、金色に輝く薬師三尊が安置されていました。
中尊は像高66.1cmで寄木造。
脇侍と共に、鎌倉時代から南北朝時代の作と推定されています。
三尊の脇には十二神将が安置されており、比較的新しい造像と思われますが、ずらりと並ぶ様は迫力がありました。
特に印象的だったのは、本堂の脇に安置されていた角大師の木彫仏です。
像高は30~40cmくらいでしょうか。
おそらく近世以降の作と思われますが、角大師の木彫を拝したのは初めてだったため、非常に驚きました。

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境内には大きな椎の木が生えていました。
なんと樹齢600年で、樹高は15mもあるそうです。

2016.6.26

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