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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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恵福寺(京都)・丈六の地蔵菩薩 2017-11-25-Sat

善願寺から歩いて15分ほどのところに、同じく丈六の地蔵菩薩が安置されている恵福寺があります。

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善願寺は鎌倉時代後期に天台宗の寺院として創建された古刹で、慶長3年(1598)に浄土宗へと改宗されました。

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境内には見事な枝垂桜の大木がありました。
地元では桜の名所として有名らしく、春には多くの人で賑わうそうです。

恵福寺 丈六地蔵(京都市) 
(⇒朝日新聞HPより)

こちらが丈六のお地蔵様。
この写真ではわかりませんが、善願寺のお地蔵様と同じく、お腹に腹帯をしておられます。
唇は朱色に塗られ、体の所々に白っぽい色が残っているため、もともとは全体に彩色が施されていたのかもしれません。
丸いお顔に、やや小ぶりな目鼻だちをなさった、おっとりした雰囲気のあるお地蔵様です。

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境内にはとっても可愛らしいワンコもいました。

2017.1.7

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善願寺(京都)・丈六の地蔵菩薩 2017-11-11-Sat

関西旅行の二日目は、京都市のお寺巡りをしました。

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地下鉄東西線の醍醐駅で下車し、住宅街の中を歩くこと約15分。

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最初の目的地である善願寺が見えてきました。
善願寺は通称・腹帯地蔵として親しまれている古刹で、奈良時代の僧・行基を開基とし、長保年間(999~1004)に恵心僧都によって再興されたと伝えられています。

無題 
(⇒通称寺の会HPより)

こちらがその腹帯地蔵様。
像高268.2cmで檜の寄木造、平安後期の作。
お腹に腹帯を巻いておられることから、腹帯地蔵と呼ばれるようになったそうです。
彫りの浅い流麗な衣文、穏やかな表情等に、藤原仏らしい特色がよく出ています。

善願寺 生木不動(西村公朝作) 
(⇒朝日新聞HPより)

そして非常に驚いたのが、こちらのお不動様。
なんと境内に生えている生木に直接彫りこまれています。
昭和から平成にかけて活躍した仏師・西村公朝さんの作で、お寺の方のお話によると、西村さんがこちらのお地蔵様の修復を手掛けた際、ご住職から依頼を受けて造像したのだそうです。
以前読んだ西村さんの著作で、生木に仏像を彫ったことがあると書いてあった為、思いがけないところで尊像にお会いできて感動しました。

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2017.1.7

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西方寺(奈良)・平安期の阿弥陀如来 2017-11-03-Fri

関西旅行一日目の最後は、JR奈良駅から歩いて15分ほどのところにある西方寺を参拝しました。

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西方寺は奈良時代の創建と伝わる古刹で、かつては多聞山(現在の若草中学校の近く)に位置していましたが、室町時代に現在地へと移されました。

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事前にお願いをして、ご本尊の阿弥陀様を拝観させていただきました。

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像高87.6cm、平安後期の作。
上品上生の印を結び、瞼は閉じられ、静かに瞑想なさっているかのようです。
体つきやお顔立ちに藤原仏らしい優美さが漂っています。

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そして西方寺でもうひとつ有名なのが、こちらの祐全上人像です。
像高79cmで寄木造。
像内の墨書銘から、宿院仏師の源次、その子である源四郎・源五郎によって、室町時代に造像されたことが判明しています。
宿院仏師は16世紀頃に奈良を中心として活躍した仏師集団で、宿院というところに住んでいたことから、こう呼ばれているそうです。
彼らはもともと大工集団の出身で、仏師の下請けをしているうちに独立した、いわば俗人の仏師たちでした。
宿院仏師の肖像彫刻は少なく、この尊像は在銘の作として非常に貴重なのだそうです。

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境内には見事な巨木が生えており、上を仰ぐと、建物が木を避けるようにして建てられていました。

2017.1.6

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運慶展に行ってきました 2017-11-01-Wed

東京国立博物館で開催されている運慶展に行ってきました。

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訪れた10月21日は台風が近づいていたこともあり、きっと空いているだろうと思っていたのですが、想像以上の賑わいでとても驚きました。

大日如来
大日如来坐像(奈良・円成寺)
(⇒特別展HPより)

会場に入ってすぐのところに安置されていたのは、奈良・円成寺の大日如来坐像です。
言わずと知れた運慶のデビュー作で、過去に何度か拝観したことがありますが、その若々しい美しさにはいつも圧倒されます。
一番最初に展示されているため、像の周りには何重にも人が並んでいて、近くで拝観できるまでにかなりの時間がかかりました。

浄楽寺 
阿弥陀如来坐像および両脇侍立像(神奈川・浄楽寺)
(⇒特別展HPより)

今回展示されている運慶作のほとんどは、過去にお寺で拝観したことがあり、尊像の前に立っていると、その時の思い出が蘇ってきました。
こちらの浄楽寺の阿弥陀三尊も、バスに揺られて御開帳へ出かけた、非常に思い出深い仏像です。
鎌倉幕府の御家人であった和田義盛とその夫人の発願により、運慶が造像しました。

毘沙門天
毘沙門天立像(静岡・願成就院)
(⇒特別展HPより)

こちらは国宝・毘沙門天立像です。
文治2年(1186)に北条時政の発願により、運慶が造像したという銘が像内から発見されました。

無著世親
無著菩薩立像・世親菩薩立像(奈良・興福寺)
(⇒特別展HPより)

そして私が運慶の仏像で一番好きなのが、無著・世親像です。
私がこの尊像を北円堂で初めて拝観したのは、もうかなり昔のことになりますが、その時の感動は今でもはっきりと覚えています。
堂々とした体躯、思慮深い眼差しに、単なる写実を超えた、高僧の高潔な人柄が溢れ出ているように感じました。

滝山寺
聖観音菩薩立像(愛知・瀧山寺)
(⇒特別展HPより)

今回展示されていた運慶作の仏像のなかで、唯一お寺で拝観したことがなかった像がこちらの聖観音菩薩立像です。
建久10年(1199)に亡くなった源頼朝の供養のため、頼朝の従兄弟にあたる僧・寛伝が造像を依頼しました。
運慶とその子・湛慶の共作とされています。
後補の彩色が鮮やかですが、不思議とあまり違和感はありませんでした。
脇侍の梵天・帝釈天も一緒に、いつか三尊をお寺で拝観したいものです。

運慶展は11月26日まで。
展示されている仏像の中には秘仏も含まれているため、非常に貴重な特別展だと思います。
ぜひ会場まで足を運んでみてください。

2017.10.21

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