FC2ブログ

仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

プロフィール

ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

カレンダー

02 | 2018/03 | 04
- - - - 1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30 31

検索フォーム

QRコード

QR

永寿寺(佐賀)・藤原期の不動明王 2018-03-18-Sun

IMGP6820.jpg

九州旅行の最後に、嬉野市にある永寿寺を参拝しました。

IMGP6823.jpg

永寿寺は慶弔9年(1614年)に創建された曹洞宗のお寺で、平安時代の不動明王坐像が伝えられています。

IMGP6884.jpg

収蔵庫に安置されていたのは、真っ赤な火焔光背を背負った不動明王と二童子です。
三尊ともに藤原期の作。
お寺の創建よりも造像が古いのは、廃寺となった別のお寺から移されたためと考えられています。

IMGP6840.jpg

中尊の像高は87cm。
むっちりとした体躯で、ジロリと前方を睨み、非常に貫禄があります。

IMGP6873.jpg

こちらは制多迦童子。
真っ白な歯をのぞかせ、やんちゃな雰囲気です。

IMGP6857.jpg

そしてこちらが矜羯羅童子。
あどけない表情で、従順な性格が伝わってきます。
童子たちの像高はいずれも100cm前後。
それぞれに個性がよく表現されており、仏師の力量を感じます。

IMGP6815.jpg

参拝を終えた後は、長閑な田園地帯を眺めながら、ゆっくりと散策しました。

2017.2.4

スポンサーサイト

CATEGORY : 佐賀 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

蓮厳院(佐賀)・三体の如来像 2018-03-10-Sat

IMGP6769.jpg

鹿島市にある蓮厳院は、奈良時代の創建と伝わる真言宗の古刹です。
こちらのお寺に三体の如来像が安置されているため、事前にお願いをして拝観させていただきました。

IMGP6801.jpg

中央と、向かって左側の尊像が阿弥陀如来坐像で、一番右は薬師如来坐像。
同じ尊名の像が二体あること、いずれも非常に立派な像容であることから、おそらくかつては、それぞれ別のお堂の本尊だったと思われます。
仏様たちは桧の寄木造で、平安後期の作。体部には内刳りが施されています。

IMGP6777.jpg

中央の阿弥陀様は、像高140.3cm。
上品下生の来迎印を結び、力強い、キリリとした眼差しです。

IMGP6780.jpg

そしてこちらはもう一体の阿弥陀様。
像高85.1 ㎝で、上品上生の定印を結んでおられます。
中尊と比べると、ややほっそりとしていて、柔和な雰囲気を漂わせていました。

IMGP6784.jpg

向かって右隣りの薬師様は、像高84.8 ㎝。
興味深いのは、中央の阿弥陀如来像と同じく、お腹のところで腹帯のような紐が結ばれており、衣のかかり方もよく似ている点です。
同じ流れを組む仏師の作なのか、もしくは、どちらかの像を参考にして造られたのかもしれません。

2017.2.4

CATEGORY : 佐賀 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」展に行ってきました。 2018-03-03-Sat

東京国立博物館で開催されている「仁和寺と御室派のみほとけ ― 天平と真言密教の名宝 ―」展に行ってきました。

DSC_1107 (1)

一番のお目当ては何と言っても、仁和寺の国宝・薬師如来坐像。
かねてからずっと憧れていましたが、厳重な秘仏のため、拝観を半ば諦めていたのです。

yakushi_20180227232745692.jpg 
薬師如来坐像(仁和寺) (⇒特別展HPより)

会場へ入ってすぐのところに、憧れの薬師様はいらっしゃいました。
円派(平安時代中期から鎌倉時代にかけて活躍した京都の仏師集団)の円勢・長円によって彫られた、檀像の傑作です。
康和5年(1103)の作で、像高はわずか十数センチ。
本来、白檀や栴檀などの香木から造られる檀像は、材料となる木が非常に高価なため、他の木で代用することが多いのですが、この尊像は実際に白檀材を使って彫られています。
緻密に彫りこまれた尊像の木肌には、美しい截金細工が施され、当時最高峰の技巧と贅がふんだんに尽くされています。

amida_201802272326071dd.jpg 
阿弥陀如来坐像(仁和寺) (⇒特別展HPより)

こちらは国宝・阿弥陀如来坐像。
平安前期を代表する阿弥陀如来像として知られ、過去に何度かお寺の特別公開の時に拝観したことがあります。
仁和4年(888)の作で、定印を結ぶ阿弥陀如来像としては、最古の像なのだそうです。

senjyu.jpg 
千手観音菩薩坐像(葛井寺) (⇒特別展HPより)

そして特別展の中で一番人が多く集まっていたのは、葛井寺の千手観音菩薩坐像でした。
千手観音の脇手は省略されて造られることがほとんどですが、こちらの観音様には実際に千本の腕があります。
脇手は体から放射線状に伸び、まるで光背のようです。
普段は厨子に入っていますが、こちらの特別展では360度どちらの方向からも拝観することができます。

unpenji.jpg 
千手観音菩薩坐像(雲辺寺) (⇒特別展HPより)

こちらは雲辺寺の千手観音菩薩坐像。
ふっくらした丸いお顔に、穏やかな表情をなさっている、藤原仏らしい優美な仏様です。

nyoirin_20180227232738523.jpg
如意輪観音菩薩坐像(神呪寺) (⇒特別展HPより)

兵庫県の古刹・神呪寺の如意輪観音菩薩坐像は、年に一日だけ御開帳があるのですが、なかなか都合がつかなかったため、今回の特別展でお会いできて感激しました。
思索的な表情と、ぐいと体を捻った独特の姿勢で、密教仏らしい神秘的な雰囲気を漂わせています。

DSC_1118.jpg

ユニークなのは、特別展の中に撮影可能なコーナーがあったこと。
こちらは仁和寺の観音堂の内部を再現しており、壁画等は複製ですが、仏像は実際のお堂に安置されているものです。
仏像は近世の作のようですが、特別展で実物を撮影できる機会は滅多にありません。
仁和寺展は2018年3月11日まで。
会期は残りわずかですので、興味のある方はぜひ足を運んでみてくださいね。

2018.2.23

CATEGORY : 美術館・博物館 Trackback 0 Comment 4 △Page Top

| ホーム |