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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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妙義神社(群馬)・山岳信仰の聖地 2018-08-19-Sun

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赤城山、榛名山と共に、上毛三山のひとつに数えられる妙義山。
不思議な形状の岩が点在していることから日本三大奇景のひとつとしても知られ、国の名勝に指定されています。

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妙義神社はその妙義山の麓に位置する古社で、創建は宣化天皇2年(537年)と伝えられており、山岳信仰の聖地として篤い信仰を集めてきました。

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鳥居をくぐると、まるで妙義山の懐に入っていくように、長くて急な石段が続きます。
ちょうど紅葉の時期だけあって、境内は沢山の参拝者や登山者で賑わっていました。

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やがて朱色の門が見えてきました。

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中にいらっしゃったのは、真っ赤な仁王様たちでした。
おそらくかつての神仏習合の名残りなのでしょう。

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奥へ進むにしたがって石段はより急勾配になり、想像以上のきつさに息が上がりました。

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やっとのことで階段を上りきったところには、極彩色の壮麗な社殿が建っていました。

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こちらは18世紀に建てられた本殿で、国の重要文化財に指定されています。

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随所に精緻な彫刻が施されており、まるで日光東照宮の社殿のようです。
これらの建物は江戸から招かれた大工や彫物師によって、当時最高峰の技術の粋を集めて造立され、宝暦六年(1756)に完成しました。

2017.11.5

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大悲山の石仏(福島)・平安期の磨崖仏群(2) 2018-08-12-Sun

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薬師堂から数分歩いたところに、阿弥陀堂と呼ばれる小さなお堂が建っています。

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中を覗いてみると、苔むした岸壁に仏像が彫りこまれた跡がかすかに確認できました。
おそらく阿弥陀仏が彫られているのでしょうが、はっきりとした像容はわかりません。

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観音堂石仏は、そこから更に車で数分行ったところにあります。

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東日本大震災でかつての覆屋が倒壊してしまったため、新たに立派な建物が建てられていました。

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想像をはるかに上回る迫力に思わず声をあげそうになりました。
近づくと自動的に点灯する仕組みになっており、薄暗い岸壁から巨大な像が浮かび上がったのです。
肩より下の部分は浸食が激しいものの、いくつもの手が放射線状に並んでいるため、千手観音像であることがわかります。
像高は約9mで、平安期の作。
頭上に化仏を捧げ持つ姿が、京都・清水寺の本尊である千手観音像と共通することから、「清水型」と呼ばれているそうです。

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観音像の両脇にはずらりと御仏たちが刻まれており、朱色の彩色が残っていました。

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柵に貼ってあった、造像当時の想像図です。
珍しい坐像の千手観音像の周りを、沢山の化仏が囲んでいたことがわかります。
石仏群のある場所は大悲山と呼ばれているため(※ 大悲は観世音菩薩の別名)、おそらくこの観音様がお寺の御本尊だったのでしょう。

2019.10.8

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大悲山の石仏(福島)・平安期の磨崖仏群(1) 2018-08-04-Sat

先日、以前から気になっていた南相馬市の大悲山石仏を拝観してきました。

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安達太良山方面から南相馬市へレンタカーで向かっていると、パトカーと頻繁にすれ違うようになりました。
道路脇の至るところに「帰宅困難地域につき通行止め」と書かれた看板が立っています。
おそらく原発事故の影響なのでしょう。
あたりに人の気配は全くありません。
スーパーや本屋、飲食店等、ほとんどの店が閉まっており、街は奇妙な静けさに包まれていました。

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長い間大切に守られてきた田んぼには雑草が生い茂り、その光景を眺めていると胸が締め付けられました。

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大悲山の石仏は、大悲山大蛇物語公園のすぐ近くに位置しています。
この不思議な公園の名前は、大悲山薬師堂に伝わる琵琶法師と大蛇の昔話にちなんでいるそうです。

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琵琶法師がこもって琵琶をひいていたという薬師堂がこちら。

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中に入ると、ガラス戸の奥に数体の磨崖仏が並んでいるのが見えました。
どうやら建物は磨崖仏のある岸壁に張り付くようにして建てられているようです。

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間口15m、高さが5.5mある凝灰質砂岩の岸壁に、4体の如来像と2体の菩薩像が彫られていますが、摩耗が激しいため、正確な尊名はわかりません。
平安前期の作と推定されており、東日本で最も古い磨崖仏の一つです。

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如来像の像高はおそらく2m前後で、むっちりとした体躯が岸壁から盛り上がっています。
よく見ると周囲に光背や飛天が線刻で彫られており、その繊細さに驚きました。

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これだけの磨崖仏群が彫られているということは、相当な大寺院があったのでしょう。
誰がいつ、どのような理由で造ったのかなど、詳しい歴史的背景はわかっていないようです。

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私の貧弱なカメラでは、その素晴らしさを到底伝えることができず残念です。
所々に彩色のあとらしきものが確認できるため、かつて磨崖仏は美しい極彩色に輝き、さぞ煌びやかであったに違いありません。

2017.10.8

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