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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展に行ってきました 2018-10-27-Sat

東京国立博物館で開催中の「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展に行ってきました。

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今期のトーハクは平成館の展示スペースを半分ずつ使い、「マルセル・デュシャンと日本美術」展と「京都 大報恩寺 快慶・定慶のみほとけ」展の二展同時開催でした。
今後はこのような展示が増えていくかもしれませんね。

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釈迦如来坐像
(⇒トーハクHPより)

大法恩寺は千本釈迦堂とも呼ばれる古刹で、私が京都で最も好きなお寺のひとつです。
過去に何度か参拝したことがありますが、本尊のお釈迦様は秘仏のため、今回の特別展で初めて拝観しました。
快慶の高弟であった行快によって造像され、13世紀の作。
キリリとした眼差し、張りのある体躯など、鎌倉仏らしい躍動感に満ちています。

10deshi.jpg
十大弟子立像
(⇒トーハクHPより)

そしてこちらが快慶工房で造像された十大弟子立像。
普段からお寺で公開されていますが、博物館で様々な角度から拝観できるのは貴重な機会でした。
顔つきや衣文の表現などが一体ずつ異なっており、それぞれに担当仏師がいたであろうことが推測できます。
十体のうち、目犍連像および優婆離像の像内に「巧匠法眼快慶」の銘があり、少なくともこの二体は快慶が造像にあたったと確定されているようです。

6kannon.jpg
六観音菩薩像
(⇒トーハクHPより)

私が大報恩寺で特に好きなのが、六観音菩薩像です。
運慶一門の仏師、肥後定慶が貞応3年(1224)に造像しました。
これらの観音像もおそらく工房で造像されたものですが、准胝観音(※写真の右から二番目)の像内に定慶自筆の銘があることから、少なくともこの像は彼が直接造像にあたったと考えられます。

肥後定慶は私が最も敬愛する仏師で、現存する仏像は全て拝観しています(オタク自慢)。
鞍馬寺(京都)の聖観音立像や、横蔵寺(岐阜) 金剛力士立像などが有名です。
男性的で力強い仏像が多い慶派にあって、女性的で繊細な仏像を造り、独自の作風を確立しました。
私が肥後定慶を知ったのは、大昔、大報恩寺でこの六観音菩薩像を拝観したことがきっかけだったので、とりわけ強い思い入れがあります。

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今回の特別展でユニークだったのは、このうちの聖観音立像だけは写真撮影OKだったこと。
重文クラスの文化財を特別展で撮影できる機会は滅多にありません。

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ほっそりした体躯を覆う流麗な衣文は、美しい観音様の一瞬の動きを見事にとらえています。

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複数方向からのライトを受けた光背が、朱色の壁面に複雑な模様を描き、幻想的な雰囲気を作り出していました。
特別展は2018年12月9日(日)まで。
お時間のある方は是非足を運んでみてください。

2018.10.20

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高麗神社(埼玉)・高句麗王族の神社 2018-10-21-Sun

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飯能市から次の目的地である毛呂山町へ車を走らせていると、道路沿いに「高麗神社」という標識があるのを偶然見つけました。
高麗神社といえば、天皇・皇后両陛下が2017年に参拝なさったことで話題になった神社です。

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境内はちょうど紅葉の盛りで、鮮やかな朱色の葉をつけた枝が、まるでトンネルを作るように参道を覆っていました。

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高麗(こま)神社は7世紀の豪族・高麗若光を祀っている神社です。
高麗若光は高句麗王族の出身であったとされ、霊亀2年(716年)に武蔵国へ1799人の高句麗人が移住した際、彼らの首長としてこの地へやってきたと考えられています。

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こちらは本殿。
ちょうど紅葉の時期ということもあり、ひっきりなしに参拝者がお参りをしていました。

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本殿の脇には絵馬がかけられており、そこには不思議な絵が描かれていました。
近寄ってみると、「天下大将軍」「地下女大将軍」と書いてあります。

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不思議に思っていると、駐車場の近くに大きな石の碑を見つけました。
さきほど絵馬に書かれていた絵とそっくり!
後で調べたところ、これらは「将軍標」と呼ばれるもので、朝鮮半島で信仰されている魔除けのための境界標なのだそうです。

2017.11.11

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鳥居観音(埼玉)・壮大すぎる仏ワールド(2) 2018-10-05-Fri

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ここまで来たら、救世大観音像まではあと少し。
朱色の落ち葉が敷きつめられた山道をぐいぐい登っていきます。

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着いたーーーっ!!!
山門から歩くこと約40分、ついに観音像へ辿り着きました。
こちらの救世大観音像、像高はなんと23mもあるそうです。

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下から見上げると、宝冠や装飾具等がとても緻密に造られていることがわかります。
これだけの規模の伽藍や仏像を、たった一代で作り上げた平沼彌太郎氏の苦労は、並々ならぬものだったに違いありません。

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中には極彩色のお不動様、両脇に二童子が安置されていました。

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その向かいにいらっしゃったのは吉祥天様。
おそらく有名な奈良・浄瑠璃寺の尊像がモデルになっているのでしょう。
お寺の方のお話によると、これらの仏像は平沼彌太郎氏が自ら造像にあたったとのこと。
見事な腕前ですね。

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下山時は少し近道をして、アスファルトで舗装されたルートを通りました。
こちらも見事な紅葉でしたが、個人的にはやはり、色々なお堂や仏像を拝観できる山道でのルートがおススメです。

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参拝時間を含め、往復で約1時間半。
想像以上に盛りだくさんで、思い出深い参拝となりました。

2017.11.18

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