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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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本光寺(新潟)・平安期の聖観音 2019-03-30-Sat

妙宣寺を参拝した後は、金井地区泉にある本光寺へ。

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本光寺は正和3年(1314)に日性上人によって創建された日蓮宗の古刹で、鎌倉時代に佐渡国守護代であった泉本間氏の庇護を受けて栄えました。

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こちらは国宝殿。
承久3年(1221年)に承久の乱を引き起こし、佐渡島へ配流となった順徳上皇ゆかりの仏像が安置されています。

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この聖観音様は、順徳上皇が黒木御所で礼拝した4霊像の1体と伝えられ、上皇の崩御後に日性上人がお守りすることになったそうです。
像高約1mで、檜の寄木造。
平安後期の作ですが、体全体に彩色が比較的よく残っています。

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彫りが浅く整った衣文、すらりとしてバランス良い体躯など、非常に洗練された像容で、上皇の念持仏であったという伝承もなるほどと頷けます。

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拝観を終え、次の目的地まで向かっていると、ごつごつした岩が並ぶ海岸が見えてきました。

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その中でも一際大きな岩には注連縄が飾られ、赤い鳥居が置かれていました。
巨岩の突起はロウソクのようにも、五輪塔のようにも見えます。
自然の作り出した不思議な形が、周辺に住む人々にとって神聖なものに感じられたのでしょうね。

2018.5.18

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妙宣寺(新潟)・江戸期の五重塔 2019-03-17-Sun

日蓮宗の開祖である日蓮は、鎌倉幕府や他宗派を批判したという名目で、1271年(文永8年) に佐渡島へ流罪にされました。
彼は約三年の滞在中にも熱心に布教活動をしたため、島には上人ゆかりの寺が多く建てられたそうです。

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佐渡国分寺から程近い妙宣寺もそのうちのひとつで、日蓮上人の弟子となった日得上人が、自宅を道場として開いた阿仏寺をその前身としています。

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仁王門にはがっしりとした体格の仁王様たちがいらっしゃいました。
こちらの仁王門は1677年(延宝5年)に建立されているので、ほぼ同じ時期に造られた像でしょうか。

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本堂は1863年(文久3年)の建立で、佐渡島で最も大きいお堂なのだそうです。

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そして妙宣寺で最も有名なのが、こちらの五重塔。
島内の大工・長坂茂三右衛門と金蔵の親子二代を棟梁とし、文政8年(1825)に建立されました。
全高約24メートルもありますが、資金難のため、細部は未完成のままなのだとか。
新潟県内に現存する唯一の五重塔で、国の重要文化財に指定されています。

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2018.5.18

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佐渡国分寺(新潟)・平安期の薬師如来 2019-03-09-Sat

一年近く前になりますが、新潟県の寺社仏閣巡りをしてきました。
実はこれで全都道府県の仏像を巡ったことになります(新潟県は過去に山登り等で行ったことがあるものの仏像旅は初めて)
本格的に地方仏巡りを初めてから十数年。
一区切りついた記念として、かねてから興味があった佐渡島へ行くことにしました。

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2018年5月中旬、朝一番に新潟港を出発するジェットフォイルで佐渡島へ。
小雨がずっと降り続いていましたが、予定時刻に船は出発し、約1時間で佐渡島の両津港へ到着しました。

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港のすぐ近くでレンタカーを借り、まず最初に佐渡国分寺へ向かいました。
長年ずっと憧れていたお寺なので、期待で胸が高鳴ります。

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茅葺き屋根の仁王門にいらっしゃったのは、ユーモラスで躍動感のある仁王様たちです。
詳しい造像年代はわかりませんでしたが、おそらく享禄2年(1529年)に伽藍が焼失した後の作ではないかと思います。

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741年の聖武天皇の詔によって全国に建てられた国分寺と国分尼寺。
佐渡国分寺もそのうちのひとつで、天平宝字8年(764年)頃に創建され、佐渡島最古のお寺と考えられています。
写真は瑠璃堂で、寛文6年(1666年)に建立されました。
ご本尊の薬師如来様は、かつてはこちらのお堂にいらっしゃったそうです。

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そのご本尊は現在、コンクリート製の収蔵庫に安置されています。
像高1.36m、平安前期の作。
頭と体を一木で造り、膝や両手首などは別材で取り付けられています。

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この薬師如来坐像は、私が地方仏を巡り始めた頃からずっと憧れていた尊像なので、実際に拝観できた時はとても感動しました。
堂々とした体躯、深くはっきりと刻まれた衣文など、貞観仏らしい力強さ、存在感を持った仏様です。
新潟だけでなく、日本を代表する仏像のひとつだと思います。

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特に印象的だったのは、太い腕と大きな足です。
体に対して、これほど大きな足の裏を持つ仏像は、かなり珍しいのではないでしょうか。

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薬師様は享禄年間(1528〜1531)の争乱で伽藍が焼失した際、人々によってお堂から搬出され、戦火を逃れたと伝えられています。
戦や天災、厳しい冬の寒さなど、数多の困難を乗り越え、千年以上もの間この薬師様が守り伝えられてきたのは、人々の篤い信仰心があったからに他なりません。

2018.5.18

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安房神社(千葉)・安房国の一宮 2019-03-03-Sun

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安房国一宮として有名な、館山市の安房神社を参拝しました。

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こちらは拝殿。
この奥に本殿があり、主祭神の天太玉命がお祀りされています。
社伝によると、安房神宮の創建は皇紀元年(西暦紀元前660年)に遡り、天富命という神様が、阿波国(現在の徳島県)に住む忌部氏を引き連れて房総の地に上陸されたことに始まります。
主祭神である天太玉命は、この天富命の御先祖なのだそうです。

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本宮の横にある下の宮には、忌部一族を引き連れてきた天富命がお祀りされています。

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特に印象的だったのは、境内の一画に厳島社の分社があったこと。
巨大な岩を厳島に見立ているようです。
もともとこの場所にあった岩を使っているのだとしたら、とても面白い発想ですよね。

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安房神社のすぐそばには、雄大な海が広がっていました。
神話に登場する天富命と忌部一族は、この海岸から舟で上陸したのかもしれません。

2018.3.4

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