FC2ブログ

仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

プロフィール

ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

カレンダー

06 | 2019/07 | 08
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31 - - -

検索フォーム

QRコード

QR

大徳寺(宮城)・丈六の不動明王 2019-07-27-Sat

数年ぶりに宮城県の寺社仏閣巡りをしてきました。

IMGP2145.jpg

まず最初に参拝したのは、横山不動として有名な大徳寺です。

IMGP2156.jpg

収穫を間近に控えた田んぼの奥の間を進んでいくと、立派な仁王門が建っていました。

IMGP2173.jpg IMGP2161.jpg

中にいらっしゃったのは、朱色の仁王様たちでした。
おそらく近世以降の作と思われますが、ぷっくりしたお腹、どこかユーモラスな表情などが個性的で、とても存在感があります。

IMGP2189.jpg

横山不動の名の通り、こちらのお寺には平安期の不動明王が安置されているため、事前にお願いをして拝観させていただきました。

12465.jpg 
(⇒宮城県文化財HPより)


像高はなんと275.0cm。寄木造で平安後期の作です。
東北地方で多いカツラ材を使って造られているため、当地の仏師によって造像されたと推定されています。おそらくかつては彩色が施されていたのでしょうが、何百年ものあいだ護摩の煙で燻されたため、全身が真っ黒になっていました。当時の京で流行していた定朝様の仏像にはない、荒々しさや気迫に満ちています。

IMGP2208.jpg

参拝を終え、次の目的地に向かっていると、大きな川が見えてきました。
東北最大の河川である、北上川です。
十年近く前、北上川上流の仏像を巡ったことを思い出し、感慨にふけりながら雄大な景色を眺めました。
(※なおこのときの記事はこちら ⇒ 藤里毘沙門堂  北上市立博物館

2018.9.21

スポンサーサイト



CATEGORY : 宮城 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

諏訪大社上社(長野)・信濃国の一宮(後編) 2019-07-20-Sat

DSC_2212.jpg

諏訪大社の下社を参拝した後は、上社へと向かいました。
下社と上社はどちらも諏訪湖の周辺に位置していますが、両社の間は数十km離れており、車でも約30分かかります。

DSC_2219.jpg

まず最初に参拝したのは、諏訪市にある諏訪大社上社本宮です。

DSC_2240.jpg

こちらは拝殿。本宮は幣拝殿と片拝殿のみで本殿を持たない諏訪造りという様式になっており、拝殿の後ろにある守屋山をご神体としているそうです。

DSC_2250.jpg

境内の建物の多くは江戸期に建築されたもので、国の重要文化財の指定を受けています。
それぞれの建物は、写真のような長い廊下でつながれていました。かつては大祝と呼ばれる神官のみしか渡ることができず、布が敷かれていたことから、布橋と呼ばれているそうです。

DSC_2261.jpg

こちらは神楽殿。文政10年(1827年)の建立で、やはり国の重要文化財です。

DSC_2257.jpg

中には見たことがないくらい大きな太鼓が並んでいました。説明によると、神社に置かれている太鼓としては、日本でも最大級なのだそうです。
この太鼓を打ち鳴らして演奏される神楽は、さぞ迫力があるでしょうね。

DSC_2266.jpg

そして旅の最後に参拝したのは、茅野市にある前宮です。

DSC_2271.jpg

雨が激しくなってきたこともあり、境内には私以外誰もいませんでした。

DSC_2285.jpg

こちらが拝所。夕暮れ時になって灯りが点され、幻想的な雰囲気が漂っています。

DSC_2297.jpg

境内のすぐ脇には、清らかな水が流れ出ていました。水眼(すいが)の清流と呼ばれるご神水で、古くから神事の時に大切に使われてきたそうです。

2018.7.12

CATEGORY : 長野 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

諏訪大社下社(長野)・信濃国の一宮(前編) 2019-07-15-Mon

信濃国一宮である諏訪大社は、全国に約25,000あるとされる諏訪神社の総本社です。
社殿は諏訪湖を挟んで二社四宮に分かれており、それぞれの宮の四方に山中から切り出した神木を建てるという、勇壮な御柱祭でも知られています。

DSC_2156.jpg

まず最初に、下諏訪町にある下社春宮を参拝しました。毎年2月から7月に祭神が祀られているため、春宮と呼ばれています。御影石の大鳥居は万治二年(1659)に建立され、万治の石仏と同じ石工が作ったと考えられているそうです。

DSC_2160.jpg

DSC_2182.jpg

鳥居をくぐると、神楽殿が見えてきました。天和年間(1681年~1684年)の建立で、正面には見事な注連縄が飾られています。

DSC_2162.jpg

そしてこちらが幣拝殿。幣殿と拝殿が一体となった建物で、安永9年(1780年)に建立されました。

DSC_2189.jpg

春宮を参拝した後は、車で数分ほどのところにある下社秋宮へ。毎年8月から翌年1月に祭神が祀られていることから、こう呼ばれています。

DSC_2195.jpg

鳥居をくぐると、春宮と同じように神楽殿が建っていました。こちらは天保6年(1835年)の建立ですが、やはり正面に大きな注連縄が飾られており、建物の形もよく似ています。このように春宮と秋宮の社殿は同じ形式をとっており、古くはそれぞれで宮大工の技が競われたそうです。

DSC_2197.jpg

そしてこちらが安永10年(1781年)に完成した幣拝殿。

DSC_2208.jpg

参拝を終えて再び鳥居をくぐると、どこからか音楽が聞こえてきました。音の発信源らしい時計台に近寄ってみると…

DSC_2210.jpg

ガラスケースの中には、御柱祭の様子を再現したオルゴールが置かれていました。

2018.7.12

CATEGORY : 長野 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

万治の石仏(長野)・巨石の阿弥陀仏 2019-07-07-Sun

木曽駒ヶ岳を下山した後は、車で一時間ほどのところにある諏訪神社を参拝しました。

DSC_2099.jpg

諏訪神社下社春宮の境内を通り、涼しげな清流を眺めながら歩いていくと…

DSC_2130.jpg

田圃の真ん中に、とても大きな石が見えてきました。
万治の石仏です。

DSC_2102.jpg

正面にまわりこんでみると、巨石に上品上生の印を結んだ阿弥陀仏の胴体が彫られ、ちょこんと小さな頭が乗せてありました。写真ではわかりにくいのですが、胸のあたりに逆卍が彫り込まれています。ちなみにこの「万治」という名は、石仏の胴部に刻まれた万治3年(1660年)という造像年に由来しているそうです。

DSC_2106.jpg

巨石の高さは約2.7m、奥行きはなんと約4mもあります。おそらく元々ここにあった石をそのまま阿弥陀仏に見立てたのでしょう。おおらかで力強いお姿から、この土地の人々の素朴な信仰心が伝わってきました。

DSC_2115.jpg

そしてこの阿弥陀様には、次のような不思議な伝承があります。
明暦3年(1657年)のこと。諏訪大社下社春宮の大鳥居を建立するため、石工がこの巨石にノミを入れたところ、なんと石から血が流れ出ました。驚いた石工は鳥居の建立を止め、巨石に阿弥陀仏を刻んで拝むようになったそうです。

DSC_2140.jpg

周囲には鮮やかな緑色の稲が広がっており、明るい陽射しを受けて、まるで光背のように阿弥陀様を照らしていました。

2018.7.12

CATEGORY : 長野 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

信州駒ヶ岳神社(長野)・木曽山脈の最高峰 2019-07-01-Mon

先日、日本百名山のひとつである木曽駒ヶ岳に登ってきました。

DSC_1945.jpg

早朝に駒ヶ根駅から出発する始発バスに乗り、木曽駒ケ岳のロープウェー乗り場へ。そこから約8分ほどで千畳敷駅に着きました。この千畳敷駅は標高2640mの場所にあり、日本で最も標高の高いロープウェーの駅なのだそうです。

DSC_1957.jpg

駅周辺には千畳敷カールと呼ばれる氷河地形が広がっており、7月中旬にも関わらず、まだかなり残雪がありました。

DSC_1974.jpg

厳しい冬を乗り越え、可憐な花を咲かせる高山植物たち。黄色い花はシナノキンバイといい、雪が解けたあとの湿った草原に生えるそうです。

DSC_1949.jpg

信州駒ヶ岳神社で登山の無事を祈願し、山頂目指して歩きはじめました。

DSC_1985.jpg

この日はあいにくの曇り空で、登山道にはかなり靄がかかっていました。特に靄が濃い場所になると、数十メートル先ですらはっきり見えません。

DSC_2081.jpg

少し歩いたらすぐに息が切れ始めたので、改めて標高の高さを痛感しました。
ゆっくり、ゆっくり、落ち着いて。
一歩一歩踏みしめるように登っていきます。

DSC_2010.jpg

一時間ほどで中岳山頂へ到着。すると急に雨が強くなり、辺り一帯に雷の音が響き渡りました。
どうしよう、引き返そうか。
かなり悩んだものの、せっかくここまで来たのだからと先を急ぐことに。

DSC_2023.jpg

前方にようやく駒ヶ岳の山頂が見えてきました。靄に覆われていますが、おぼろげながら山容が確認できます。

DSC_2030.jpg

着いたー!!!
登り始めてから二時間弱、ついに登頂です。残念ながら靄でほとんど景色は見えませんでした。

DSC_2032.jpg

DSC_2049.jpg

山頂には二つ社が建っていたため、不思議に思って調べたところ、山頂の西側(木曽側)にある社を木曽駒ヶ岳神社、東側(伊那側)にある社を伊那駒ヶ岳神社というそうです。あえて二つ建てられたのは何か理由があるのでしょうか。残念ながら詳しいことはわかりませんでした。

DSC_2036.jpg

近くには可愛らしい石仏のお地蔵様もいらっしゃいました。体に生えた苔が緑色の衣のようです。

DSC_2059.jpg

下山時には時々靄が晴れ、美しい山肌を見ることができました。

2018.7.12

CATEGORY : 長野 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

| ホーム |