仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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高尾山のそば行列(3)

緊張の瞬間。
護摩壇の奥に、飯縄権現様はいらっしゃいました。
もともと彩色があったかどうかは不明ですが、護摩の煙に燻され、全身真っ黒な木肌です。

カラス天狗と言われるそのお姿は、一般的にイメージする鼻が長い天狗とは違い、口元が鳥の口ばしのような形になっています。
右手に宝剣、左手に羂索を握り、火焔光背を背負っているのは、いわゆる不動明王と同じスタイルです。
手持ちの資料によれば、飯縄権現とは、大日如来が大天狗の姿に身を変えた神仏習合の神とのこと。
山岳信仰と不動明王信仰の影響を強く受けて、篤く信仰されてきた神なのです。
 
権現様の後ろには立派な厨子があり、そちらに秘仏の本尊、薬師如来が安置されているとのことでした。
周囲には菩薩像や高僧像などが並び、四隅を四天王が守っています。
修験道の濃密な世界が凝縮されているようで、思わずクラクラしてしまいました。
 
お堂の外へ出ると、地元の商店街の方(?)から、塗り箸のプレゼントをいただきました。
この箸を使って高尾山内の蕎麦屋で蕎麦を食べよう、というキャンペーンの一環のようです。
う〜む、やっぱりお蕎麦は振舞われなかったのね…。



「そば行列」というのは、修験者がお蕎麦を飯縄権現様に奉納する、その行列に私たちも参加させていただくという、とてもありがたい法事だったのでした。
 
何はともあれ、憧れの権現様にお会いできて大満足
高尾山と修験道の奥深さに感嘆した一日でした。

2010.2.6
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Comment

ありがとうございます! 

やっさん様

コメントをくださって本当にありがとうございます!
高尾山は最近では観光スポットとして人気ですが、元々修験道の霊場で、とても興味深い場所です。
日本には沢山の仏様や神様がいらっしゃるので、色々想像してみると面白いですよね。
是非またブログに遊びにいらしてくださいね☆
  • posted by ちー 
  • URL 
  • 2011.06/06 22:48分 
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はじめまして! 

最近初めて拝見しました。とてもおもしろいので最初からちょっとずつ読んでいます。
カラス天狗がご本尊とは驚きました。日本にはいろんな神様がおられるものですねぇ。
不動明王と持物が共通なのは、ひょっとして元来カルラ天として造像されたのかも・・・などと想像して楽しんでいます。
  • posted by やっさん 
  • URL 
  • 2011.06/06 15:59分 
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