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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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峰定寺(京都)・大悲山の秘仏(2)



大悲山峰定寺。
山号の大悲山は、寺が位置している山の地名にもなっています。
「大悲」は大いなる慈悲の心。つまりこの名は、観音の大いなる慈悲の山、という意味を持っているのです。



木々の間を流れる清流には優しげな光が差し込み、水面が輝いています。
大いなる慈悲の山と呼ぶにふさわしい、心が震えるほど美しい光景が広がっていました。



寺務所で入山の手続きを行い、注意事項をいくつか受けました。

・貴重品以外は全て預けなければならない。
・石段が急なため、寺の杖を使って登ること。
・途中にある梵鐘を3回撞いてから先に進むこと。
・本堂へ辿りついたら、履物を脱いで廊下だけを廻ること。

「いいですね」
そう念を押されたあと、貴重品を入れる紫の布袋を渡されました。



緊張しながら仁王門をくぐると、苔むした石段が奥へと続いていました。
小川の水がさやさやと流れる音、木々が風にゆらぐ音。境内は心地よい音色に満ちていました。
ここ峰定寺は修験道の山岳寺院。山を信仰し、自然に深い崇敬の念を抱いてきた、日本人の聖域なのです。
私も杖を握りしめ、杉林の間をただひたすら一歩一歩登って行きます。石段は不揃いに並んでおり、注意して足を運ばないとバランスを崩してしまいそうでした。
やがて梵鐘のあるところへ辿り着いたため、寺務所で教えていただいた通り、3回ゆっくりと鐘を撞きました。静寂の中で鐘の音が響きわたり、そしてその余韻が、木々の間にじんわりと染みこんでいくようです。
ふと前方を見上げると、立派な懸造の本堂が建っていました。

(つづく)
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