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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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龍華寺(神奈川)・関東の脱活乾漆像

昨年、日本中を賑わせた興福寺の阿修羅像は、脱活乾漆造という方法で造られています。
麻布を漆で塗り固めて像を造る技法ですが、手間や費用がかかりすぎるため、奈良時代の一時期に流行したのち、やがて用いられなくなりました。

その脱活乾漆造で造られた仏像が、神奈川県横浜市のお寺に残されていることを知ったのは、つい1〜2年ほど前のこと。
関東ではとても珍しい脱活乾漆像をかねてより是非拝してみたいと思っていたところ、今月特別開帳されるということを偶然知り、本日、駆け込みで参拝してきました。



龍華寺までは金沢八景駅から歩いて10分ほど。
菩薩像は本堂手前の建物で公開されていました。



まず第一の印象は、体躯に量感があり、よく引き締まっているということです。
そのため実際の像高よりも大きく、堂々として見えました。
平成10年に発見された時は破損が激しかったため、像を補修したたところ、かなりの部分で近世の後補が確認されたそうです。
ただしお姿はバランスがとれており、素人の私が一見しただけではほとんど違和感はありません。
かつて全身を覆っていたであろう金箔は剥げ落ち、漆の部分があらわになって、艶やかに黒く光っています。
お顔立ちは端正で鼻筋が通っており、どことなく同じ脱活乾漆造である葛井寺の千手観音像のお顔を彷彿とさせました。

そのほとんどが天平時代にしか造られなった脱活乾漆造の像が何故この横浜の地にあるのか、詳しいことはわかっていないものの、鎌倉時代以降に西日本から請来されたのではないかと考えられているようです。
数百年前に遠く離れた土地からはるばる運ばれきたことを考えると、とても感慨深くなりますね。



境内には美しい牡丹が咲いており、しばし立ち止まって見惚れていました。


2010.4.25
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*Comment

お疲れ様です! 

今日はありがとうございました。
本当に龍華寺の菩薩像は、端正で見応えがありました。
最近では運慶仏も発見されましたし、まだまだどこかに素晴らしい像が隠されているかもしれませんね。
そう考えるとわくわくします(笑)。
  • posted by ちー 
  • URL 
  • 2010.04/25 23:13分 
  • [Edit]

お邪魔します~ 

こんばんわー、ぐりぐりです。
今日は楽しく散策させていただきました。秘仏あり花あり大仏ありと、充実した一日でしたね。

龍華寺の菩薩像、予想よりずっときれいでかわいらしく、素敵でした。ずっと見ていても飽きなかったです。
横浜に天平時代の脱活乾漆像がおられるなんて、不思議です。よく蔵から発見してくれたとなぁ思いました。
  • posted by ぐりぐり 
  • URL 
  • 2010.04/25 22:45分 
  • [Edit]

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