2014年06月28日 [土]
観音寺(和歌山)・二体の観音像
慈光円福院から歩いて15分ほどのところにある観音寺を参拝しました。

観音寺には平安時代の観音像が二体伝えられていると聞いていましたが、お寺の周辺はショッピングモールや飲食店が並ぶ繁華街で、現地に行って少し驚きました。

境内に一歩足を踏み入れると、空気はがらりと一変。
古刹らしい、落ち着いた雰囲気が漂っています。
事前に拝観のお願いをして、堂内に入れていただきました。

こちらは十一面観音坐像。
像高83.7cmで寄木造、南北朝時代の作と推定されています。
面長なお顔に涼しげな眼差しをなさっており、やや男性的な印象を受けました。
複雑な襞を刻む分厚い衣に宋風の影響が感じられます。

そしてこちらが聖観音坐像。
像高87.2cmで、ヒノキの一木割矧造、藤原時代の作と推定されています。
藤原仏らしい柔和なお顔立ちをなさっており、こちらは女性的な印象が強い観音様です。
一目尊像を拝するなり、その気品あるお姿に引き込まれました。
かつては蓮を左手に握っておられたのでしょうか。
わずかに上げられた右手の指先に、美しい蓮の蕾が見えるようでした。
2014.1.17

観音寺には平安時代の観音像が二体伝えられていると聞いていましたが、お寺の周辺はショッピングモールや飲食店が並ぶ繁華街で、現地に行って少し驚きました。

境内に一歩足を踏み入れると、空気はがらりと一変。
古刹らしい、落ち着いた雰囲気が漂っています。
事前に拝観のお願いをして、堂内に入れていただきました。

こちらは十一面観音坐像。
像高83.7cmで寄木造、南北朝時代の作と推定されています。
面長なお顔に涼しげな眼差しをなさっており、やや男性的な印象を受けました。
複雑な襞を刻む分厚い衣に宋風の影響が感じられます。

そしてこちらが聖観音坐像。
像高87.2cmで、ヒノキの一木割矧造、藤原時代の作と推定されています。
藤原仏らしい柔和なお顔立ちをなさっており、こちらは女性的な印象が強い観音様です。
一目尊像を拝するなり、その気品あるお姿に引き込まれました。
かつては蓮を左手に握っておられたのでしょうか。
わずかに上げられた右手の指先に、美しい蓮の蕾が見えるようでした。
2014.1.17
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