地蔵茶屋を過ぎると、そこからは古道が整備されていない区間になるため、しばらく林道を歩きます。
…が、これがなかなかキツイ!
アスファルトの登り坂が続き、数百メートル進んではザックを下ろして座りこみ、またよろよろと歩きだすのです。
やっとの思いで林道を抜け、再び古道へと入ります。
地蔵茶屋から1時間ほど歩き、舟見峠へ到着。
ここでコース全体の3分の2くらいまで歩いたことになります。
那智高原休憩所へ辿りついたところで公道に出ました。
看板が指し示す那智の滝方面へと進んでいきますが、なかなかそれらしき場所が見えてきません。
2kmほど歩いたところで、道を間違えたことに気が付きました。
往復で4kmのロスです。
ここで精神的に参ってしまい、その場に座りこんでしまいました。
でも最終バスまでには絶対に那智へ辿りつかなくてはならないため、くよくよなんかできません。
那智高原休憩所まで戻り、改めて地図を確認したところ、なんと熊野古道は那智高原公園の敷地内を通っていたのです。
さきほどは私有地で入ることはできないと思い込んでいたため、ろくに確かめもしませんでした。
公園のすべり台やアスレチックを眺めながら、公園内を横切ってゆきます。
やがて再び古道らしい階段が出てきました。
あともう少し!
疲労で膝はがくがく震えていましたが、早く辿りつきたい一心で、階段を駆け下りました。
そしてついに…
那智の滝だーーー!!!
ついに熊野那智大社へ辿りつきました。
スタートから約8時間。
前日からの疲れで何度も座りこんでしまったこと、途中でルートを誤ってしまったことなどで、標準タイムより約1時間ほど遅い到着となました。
何はともあれ、到着できて本当に良かった!
滝を眺めながら、しばらくの間放心状態で立ち尽くしていました。
こちらが熊野那智大社拝殿です。
現在の建物は江戸時代の建立で、国の重要文化財に指定されています。
無事に到着できた感謝の気持ちを熊野の神様へと伝えました。
その後、青岸渡寺、那智の滝をめぐったあと、バスで那智駅へ。
次の電車まで時間があったので、駅に隣接する温泉施設でゆっくり休みました。
なお二日間で歩いたルートはこちら。
2014.12.27
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