仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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橘寺(奈良)・聖倉殿特別公開

奈良市内から近鉄に乗って飛鳥駅へ。
ひさしぶりに明日香村地方の寺社仏閣巡りをしてきました。
今回の主な目的は、橘寺の収蔵庫・聖倉殿の特別公開です。

201.jpg

明日香村をレンタサイクルで巡るのはなんと高校生の時以来!
気が遠くなるくらい昔です(笑)
駅前を過ぎると緩やかな登り坂が続き、強い日差しもあって、暑さと苦しさで額に汗が滲みました。
たまらず自転車を降り、ゆっくり押して進みます。

IMGP1950.jpg

15分ほど経ったところで、橘寺が見えてきました。

IMGP1948.jpg

橘寺は聖徳太子が創建したと伝わる、日本屈指の古刹です。
『日本書紀』によると、垂仁天皇の勅命により不老長寿の薬を探しに行った田道間守が、大陸から持ち帰った種をこの地で蒔いたところ、橘の木に成長しました。そこに用明天皇が橘の宮という別宮を建て、皇子である聖徳太子が後にお寺へと改めたのが、橘寺の始まりとされています。

nichira.jpg (※パンフレットより)

橘寺は過去にも参拝したことがありますが、聖倉殿の特別公開を拝観するのは初めて。
中でも最も心を惹かれたのは、伝・日羅立像です。
像高144.6cm、平安初期の作。
日羅像(聖徳太子が師事したとされる百済の高僧)と伝えられていますが、その像容から、もともとは地蔵菩薩として造られた可能性が高いと推定されています。
重厚な体躯、彫りの深い翻波式の衣文などに貞観様式の特徴がよく出ており、特に左肩に垂れる衣の複雑な流れに目を奪われました。

209.jpg

そして橘寺で特に有名なのがこちらの二面石。
高さ1mほどで、本堂の脇にひっそりと置かれています。
左右に善相と悪相が彫られており、人の心の二面性を表しているのだとか。
古代の人々の世界観が伝わってくるようで、とても興味深いですよね。

IMGP1942.jpg

2016.5.1
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Comment

No title 

去年の5月に、僕も明日香を自転車で回りました。自転車で明日香から桜井まで出て、安倍文珠院と聖林寺も訪ねました。

僕も明日香では橘寺を訪ねて、特別公開中だった聖倉殿で仏像を拝観しました。
聖倉殿では、地蔵菩薩立像だったと思われる伝日羅像も好感が持てますが、もう一躰の地蔵菩薩立像も、お姿を拝んでなかなかよかった仏様だと思いました。
仏像を見分ける知識が乏しいとはいえ、伝日羅像はやはり、錫杖を持たない古式の地蔵菩薩像に思えますね。

『日本のヤヌス』と言える二面石は、僕も見ていて興味深かったです。
  • posted by 大ドラ 
  • URL 
  • 2017.03/26 23:14分 
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Re: No title 

大ドラ様

明日香から聖林寺まで自転車とは凄いですね!
聖林寺の十一面観音様は私が最も大好きな仏像のひとつです。
明日香は二面石のほかにも、ユニークな巨石が沢山あって面白いですよね。
久しぶりに亀石を見に行ったら、前回の時にはなかったお土産屋さんが横に出来ていて驚きました(笑)
  • posted by ちー 
  • URL 
  • 2017.03/29 22:49分 
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