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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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三弓堂(宮崎)・平安期の薬師如来

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本庄石仏から車で数分ほどのところにある三弓堂へ。
車を停めて歩いていると、真夏の強い日差しが容赦なく照りつけてきました。

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三弓堂という一風変わった名前には、次のような言い伝えがあります。
昔、山幸彦という男性が狩りをしていた時のこと。
山幸彦が昼食をとっていると、突然猟犬が狂ったように吠え立てたので、彼は怒って犬を射殺してしまいました。
そのとき背後に大きな熊が飛びかかっているのに気づき、山幸彦はすばやく熊をしとめます。
犬が吠えたのは主人に危険を知らせるためだと悟った山幸彦は、犬を殺したことを深く後悔し、弓矢を三つに折り、犬と熊を手厚く弔いました。
そのことからそのお堂を三弓堂、山号を犬熊山と呼ぶようになったそうです。

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不思議な伝承の残る三弓堂には、平安期の薬師如来坐像が伝えられています。

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薬師如来坐像を中心に、向かって右に不動明王、左に毘沙門天が安置されていました。
中尊の像高は120cm。
ヒノキの寄木造で、平安後期の作と推定されています。
左手に握る薬壺は昭和期の修理の際に補完されたそうです。

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尊像までは距離があり、詳しい像容はわかりませんでしたが、いわゆる定朝様の穏やかな作風であるようです。

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少し離れたところに、もう一つお堂があり、そこには聖観音坐像が安置されていました。
像高はおそらく100cm前後でしょうか。
ヒノキの一木造で、南北朝時代の作と推定されています。

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珍しい坐像の聖観音像で、体躯は引き締まり、整ったお顔立ちをなさっています。
非常に優れた像容であることから、中央の仏師によって造られ、この地に運ばれた可能性が高いと考えられているそうです。

2016.7.29
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