仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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立花毘沙門堂(岩手)・鉈彫りの毘沙門天(2)

お約束の時間になったので、毘沙門堂へ戻りました。
立花毘沙門堂は、北上川と和賀川の合流地点から程近い、国見山の山裾に位置しています。



お堂の前には鳥居がありました。



現在、仏像は本堂ではなく、こちらのコンクリート製の収蔵庫に安置されています。
「重要文化財に指定されたら、文化財保護ということで、本堂ではお祀りできなくなったんですよ」
収蔵庫を開けてくださったお寺の方がおっしゃいました。



本尊である鉈彫りの毘沙門天は、重要文化財で平安後期の作。
像高102cmとあまり大きな像ではありませんが、凛々しいお姿で、威厳に満ち溢れています。

そしてこのお堂で特に有名なのが、二天像です。
中央仏師の作と思われる洗練された作風が特徴で、やはり重要文化財の指定を受けています。
同じく平安後期の作ですが、像高は160.5cmと本尊よりも大きな像です。

このあたりにはかつて極楽寺というお寺があって、たくさんの堂宇が建ち並んでいました。
収蔵庫の仏様たちは、元は別々のお堂で祀られていた可能性が高いのだそうです。



お寺の方が次のようなお話をしてくださいました。

「私は二天に踏まれている邪鬼が好きなんです。
踏まれてるからって卑屈になったり、恨めしそうにしたりしてないでしょ。
顔にユーモアがあるし、髪がカールしていて、オシャレなんですよ」

確かに邪鬼の髪はクルンとカールしていて、とても可愛らしく見えます。
仏師のこだわりや優しさが感じられるようでした。

私も大好きな仏像の話をたくさんさせていただきました。
私の故郷の近くにも鉈彫りの毘沙門天が祀られていること、仏像が大好きで色々な土地を旅していること…。

話はどんどん弾み、ふと気がつけば、外は夕暮れ時になっていました。

2010.7.9
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Comment

Unknown 

ぐりぐり様

岩手の仏さまは本当に個性的で、とても感動しました。
帰ってきたら今度は日本海側の東北に行ってみたくなりました。
キリがない…(笑)。
  • posted by ちー 
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  • 2010.07/28 18:34分 
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みちのくの仏様 

みちのくの主要なお寺と仏像、一気にほとんど回っていかれたのですね!
とても中身の濃い1泊2日の旅だったことでしょう。

立花毘沙門堂、お堂も収蔵庫も、いい雰囲気出てますね~。
  • posted by ぐりぐり 
  • URL 
  • 2010.07/28 17:42分 
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Unknown 

Hazuki様

岩手のお寺の方は親切な方ばかりで、色々なお話を伺うことができました。
すごく良い思い出になっています。
博物館もいいけれど、やはり私はお寺で仏さまにお会いするのが一番好きです♪
  • posted by ちー 
  • URL 
  • 2010.07/27 00:00分 
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Unknown 

中尊寺、毛越寺、黒石寺は行ったんですけど、こちらのお堂は初めて聞きました。ちーさん、さすがです★
お寺の方と仏像の話ができるなんて、素敵ですね:*:・(*´ー`*)・:*:・
素敵な仏さまたちと出会えることも魅力ですが、こんなふうに心をつなぐことができると、その場所がより思い出深い場所になりますよね~。
  • posted by Hazuki 
  • URL 
  • 2010.07/26 19:59分 
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