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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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覚園寺(神奈川)・四万六千日詣

先日、鎌倉市へ四万六千日詣に行ってきました。
四万六千日詣とは、日本のお寺における大切な縁日のことで、この日に参詣すると四万六千日参詣したほどの功徳があるとされる、とても有り難い日です。
8月10日、鎌倉市内のいくつかのお寺でこの四万六千日詣が行われ、私は覚園寺、杉本寺、長谷寺を参拝してきました。



まずは覚園寺。
深夜の12時少し前にお寺へ着くと、すでに沢山の参拝者で長蛇の列ができていました。



山門が開くと、境内へ参拝客がゆっくりと流れてゆきます。
まずは黒地蔵と呼ばれる地蔵堂のご本尊にお参りです。
像高170.5cm、鎌倉時代の作。
護摩の煙で燻されたのでしょうか、その名の通り真っ黒なお姿をなさっており、男性的な力強さを感じさせるお地蔵様でした。

さらに奥へ進むと、百八やぐらが見えてきました。
やぐらとは、鎌倉特有の洞窟墳墓のことで、その数は鎌倉全体で数千にも及ぶと言われています。
覚園寺の百八やぐらでは、岸壁をくり抜いた穴に石仏が安置されていました。
目の前でゆらめく沢山の蝋燭の炎。
岸壁に鳴り響く読経の声に包まれていると、とても神秘的な気分になりました。

最後に薬師堂へ。
こちらには覚園寺の本尊である薬師如来が安置されています。
お堂の中に足を踏み入れてみると、正面に息を呑むほど見事な薬師如来、月光・日光菩薩がいらっしゃるのが見えました。
そしてその周囲を凛々しい十二神将が取り囲んでいます。

本尊の薬師如来は像高181cm、日光・月光菩薩は150cmほど。
宋風の装飾的な作風で、いずれも室町時代の作とされています。
十二神将は一体一体が個性に富み、そのどれもが気迫に満ちていました。
これらの尊像は、室町時代に朝祐という仏師によって造られたのだそうです。
圧倒的な存在感の尊像が並ぶお堂にいると、自分が別次元の空間に立っているような錯覚さえ起こってきました。



深夜の境内では、暗闇に浮かぶ明りが非常に美しく見えます。
まるで夢の中をふわふわ歩いているようでした。



2010.8.10
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