仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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飯尾寺(千葉)・漁師たちの不動明王

千葉県長柄町にある飯尾寺は、地元の漁師たちの篤い信仰を集めてきた古刹です。
年に一度、3月20日に本尊の不動明王が開帳されることを知り、お寺を参拝してきました。



お堂へ着くと、地元の方が十数人集まっていて、ちょうど法要が始まるところでした。
不動明王は右奥の厨子に祀られており、法要が終わったあとに近くで拝観させていただきました。

不動明王の像高は83cm、檜の寄木造で鎌倉後期の作。
お顔は上品でお腹がふっくらと脹らんでおり、全体的にとても優美な印象を受けました。
この山間の地で、これほどまでに洗練された像に出会うとは。
非常に驚きです。



山門近くにあった看板には、次のような説明が書かれていました。
“飯尾寺の不動明王の羂索(ロープのようなもの)は、水難にあった者を救うという特殊な信仰があり、九十九里の漁師たちの深い尊崇を受けた”

一般的には、人間を煩悩から救い上げてくれるとされている不動明王の羂索。
この九十九里では、漁師たちを救ってくれる命綱なのですね。

不動明王信仰がこの地で独自の発展をとげ、しっかりと根付いていたことが実感でき、とても感慨深い気持ちになりました。

2010.3.20
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