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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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中禅寺(栃木)・湖のほとりの立木観音

日光から路線バスを使って中禅寺へ。
道が渋滞していたため、一時間ほどかかって中禅寺湖へ着き、そこからさらにバスを乗り換えて中禅寺へ向かいました。



湖の向こうに堂々とそびえるのは男体山。
山頂を雲が覆っていますが、それでも雄大な美しさが十分伝わります。



やがて中禅寺の山門が見えてきました。
中禅寺の創建は平安時代まで遡り、元々は二荒山神社の神宮寺として繁栄を極めていたそうです。
坂東三十三観音霊場の第18番札所でもあり、本尊の千手観音は、立木観音と呼ばれて名を馳せています。



立木観音。
その言葉を知って以来、ずっとその不思議な響きに魅せられてきました。
立木観音とは、根を張った立木に彫って造られた観音像、もしくはそのような伝承をもつ観音像のことです。
立木に彫ることで、木の霊性がよりいっそう像に宿ると信じられていたのでしょう。

高まる期待に胸を膨らませて堂内に足を踏み入れると…。

大きな大きな千手観音様がそこにはいらっしゃいました。
(坂東三十三観音HPに写真が載っています)
像高535cmで藤原時代の作。
お顔はおっとりとして、体躯には抑揚がなく、まさに一本の巨木がここで根を下ろしているかのようです。
自然そのもののような大らかさを持つ観音様。
しばらくの間ぼうっと佇みながら、この素晴らしい尊像と同じ空間にいられる喜びをじっくり味わっていました。



数百年前は今よりもっと山深く、住む人もまばらであったろうこの土地に、霊験あらたかな観音像が祀られ、篤い信仰を集めてきた…。
そのことがひしひしと感じられ、なんとも言えない思いに包まれました。
男体山の雄大な美しさにも重ね合わせられるような立木観音。
この観音様を拝すると、木や自然というものに、昔の人々がいかに深い崇敬の念を抱いていたかが実感できます。



境内にあった可愛らしい灯籠。
鬼が灯りを一生懸命支えています。
見ていると微笑ましくなりました。

2010.8.22
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