仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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興福寺(長崎)・菩薩揚げの唐寺

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長崎三福寺のひとつに数えられる興福寺は、沢山のお寺が建ち並ぶ寺町の一画にあります。
壮麗な朱色の門が建っていることから、長崎の人々から「あか寺」と呼ばれて親しまれてきました。
興福寺は日本初の黄檗禅宗の唐寺で、かの有名な隠元禅師が中国から日本へ渡海された際、最初にここで居を構えたと伝えられています。
江戸初期の長崎は当代随一の国際港でしたが、なかでも中国からの来航者は圧倒的に多く、彼らの出身地別に沢山の唐寺が創建されました。
この興福寺は浙江省・江蘇省出身の信徒が集まったため、別名・南京寺とも呼ばれていたそうです。

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こちらは本堂の大雄宝殿。
寛永9年(1632)に建立されましたが、何度か焼失を繰り返し、現在の建物は明治16年(1883)に再建されました。
本尊はお釈迦様。
面白いのは脇侍が準提観音菩薩と地蔵王菩薩であることです。
あまり日本のお寺では見かけない組み合わせですが、南京周辺ではポピュラーだったのでしょうか。

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建物は中国工匠による純粋の中国建築で、資材も中国から運送されました。
こちらの複雑な細工が施された丸窓は氷裂式組子と呼ぶそうです。
大雄宝殿は中国南方建築の代表作として知られ、明治時代の寺院建築としては珍しく、国の重要文化財に指定されています。

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そして本堂の横にあるのが媽祖堂(まそどう)。

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(⇒興福寺HPより)

媽祖は中国宋代に福建省周辺で信仰されていた航海の守護神で、「菩薩」「天后聖母」とも呼ばれています。
長崎へ来航する唐船には必ず媽祖が祀られており、停泊中は船から揚げて唐寺の媽祖堂に安置していました。
これを「菩薩揚げ」といい、華やかな隊列をつくってお寺まで運んでいたそうです。

2017.2.3
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あけましておめでとうございます!

あけましておめでとうございます。
去年は例年と比べるとあまり旅行が出来なかったため、今年は積極的に仏旅をしたいと思っています。
ブログは遅れがちですが、地道に更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
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光雲寺(長崎)・渡来仏の釈迦如来

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福済寺から市街地を通って15分ほど歩くと、大祭「長崎くんち」で有名な諏訪神社が見えてきました。
その諏訪神社のすぐ近く、川沿いにマンションやビルが建ち並ぶ一画に、曹洞宗の寺院・光雲寺があります。

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光雲寺は僧・行基が創建したと伝わる古刹ですが、天正2(1574)年にキリシタン大名の大村純忠が神仏両道を禁止したため、その時に堂宇は徹底的に壊されてしまったそうです。
江戸期に入り、曹洞宗の僧・松雲宗融がお寺を現在の場所に移して再興しました。
 
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御本尊はお釈迦様で、明時代の渡来仏とのこと。
国際的な貿易港であった長崎らしい仏様ですよね。

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像高はおそらく50~60cmほどでしょうか。
穏やかな表情に、ほっそりとした体つきで、とても優美な印象を受けます。

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お寺の方のお話によると、文殊・普賢菩薩様はその像容がお釈迦様と少し異なるため、元々は別の仏像の脇侍だった可能性が高いと考えられているそうです。

2017.2.3
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福済寺(長崎)・長崎観音

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聖福寺を参拝した後、住宅地の中に続く細い路地を歩いていくと、大きな観音様が見えてきました。

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わわわ!
近づいてビックリ、なんと亀の甲羅の上に立っていらっしゃいます。
その名も長崎観音。
崇福寺、興福寺とともに「長崎三福寺」として知られる、福済寺の巨大観音です。

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福済寺は1628年(寛永5年)に建立された唐寺で、本堂等の建物は戦前に国宝指定を受けていましたが、残念なことに原子爆弾投下で焼失してしまいました。
この観音様は原爆被災者と戦没者の冥福を祈るため、1979年(昭和54年) にかつての本堂跡に造られました。

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よく見ると亀の細工も非常に凝っています。

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ん?
フーコーの振り子??
観音様の足元に不思議な看板が立ってたので、地下へ降りてみることに。

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地下にはとても大きな振り子が置いてありました。
金色に輝く、ボーリング大くらいの振り子が静かに動いています。

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説明によると、レニングラード、パリに続き、世界で三番目に大きい振り子なのだとか。
物凄いスケールの大きさですね。

2017.2.3
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聖福寺(長崎)・笑う布袋様

今年の2月上旬、長崎と佐賀のお寺巡りをしてきました。
長崎県を旅するのは実に十数年ぶり。
とても思い出深い旅となりました。
しばらくの間、その時のことを書こうと思います。

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まず最初に参拝したのは、長崎市にある聖福寺です。

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聖福寺は日本に黄檗宗を伝えた隠元の孫弟子・鉄心道胖を開山とし、1677年(延宝5年)に創建されました。
長崎三福寺である興福寺、福済寺、崇福寺と合わせて「長崎四福寺」とも呼ばれており、長崎を代表する唐寺の古刹として有名です。

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天王殿と呼ばれる門には、朗らかに笑う布袋様がいらっしゃいました。
お寺では弥勒菩薩として信仰されています。
中世以降、中国で布袋は弥勒菩薩の化身と考えられ、それが日本にもたらされたようです。

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そのすぐ近くにいらっしゃったのは韋駄天様。
布袋の姿をした弥勒菩薩と韋駄天は、有名な京都・萬福寺にも安置されているので、黄檗宗のお寺ではポピュラーな組み合わせなのかもしれません。

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そしてご本尊は金色に輝くお釈迦様でした。
脇侍は迦葉と阿難のようです。
訪れたのが平日の午前中だったせいか、境内には私以外誰もいません。
お堂に設けられた椅子に座り、異国情緒溢れる建物をゆっくりと眺めていました。

2017.2.3
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