FC2ブログ

仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

プロフィール

ちー

Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

カレンダー

05 | 2019/06 | 07
- - - - - - 1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28 29
30 - - - - - -

検索フォーム

QRコード

QR

西福寺開山堂(新潟)・石川雲蝶の彫刻 2019-05-19-Sun

乗蓮寺を参拝した後は、米どころとして有名な魚沼市へ向かいました。

IMGP1680.jpg

西福寺は1534年(天文3年)に創建された曹洞宗の古刹です。
こちらは赤門と呼ばれる第一山門で、中にはユーモラスな石の仁王様たちがいらっしゃいました。
詳しい造像年代はわかりませんでしたが、おそらく近世の作でしょうか。

IMGP1693.jpg

さらに進んでいくと、白門と呼ばれる第二山門が見えてきます。

IMGP1701.jpg IMGP1698.jpg

白門にいらっしゃったのは、淡い色で彩色された、近代的な仁王様たちでした。
緑色の仁王様、とても珍しいですよね。
山本桃楓さんという長岡市在住の仏師が造像したそうです。

IMGP1711.jpg

IMGP1718.jpg

そして西福寺で特に有名なのが、こちらの開山堂。
お寺を創建した芳室祖春大和尚、曹洞宗の開祖である道元禅師を祀るため、第23世住職の蟠谷大龍により建立されました。
江戸時代の名工・石川雲蝶の彫刻が堂内外に施され、その絢爛豪華さから「越後日光開山堂」と呼ばれているそうです。

y3_20120118164302_78142300_1326872582.jpg
(⇒雪国観光圏HPより)

堂内には緻密な彫刻がぎっしり!
特に天井一面に広がる色鮮やかな「道元禅師猛虎調伏の図」は圧巻でした。
石川雲蝶は約6年かけてこの作品を彫ったとのこと。
その優れた彫技から、江戸末期の彫刻としては珍しく、県の指定有形文化財にも指定されています。

2018.5.19

CATEGORY : 新潟 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

乗蓮寺(新潟)・鎌倉期の阿弥陀如来 2019-05-12-Sun

IMGP1650.jpg

新潟旅行の二日目は、まず最初に三条市の乗蓮寺を参拝しました。

IMGP1660_201805260041438e1.jpg

乗蓮寺は、徳治2年(1307)に蓮阿上人が創建したという時宗の古刹です。
こちらのお寺に伝わる、鎌倉期の阿弥陀如来立像を拝観しました。

IMGP1664.jpg

本尊の像高は77.9m。
その作風から、宋風様式の影響を強く受けた鎌倉末期の作と推定されています。

IMGP1670.jpg

特に印象的だったのは、すらりとした体躯を覆う衣です。
一見しただけでその美しさに惹きつけられましたが、横から尊像を写した写真を見せていただき、腕から垂れる衣の複雑な彫りに驚きました。
乗蓮寺は過去に何度か火災に遭ったものの、ご本尊は信者たちの力によって救い出されてきたそうです。
残念ながら脇侍の観音・勢至菩薩様たちは焼失してしまったため、現在の像は後の時代に造られたようですが、三尊並んでいる様子に違和感はありません。
阿弥陀様は仏師春日の作と伝えられており、三条市の彫刻で唯一、国の重要文化財に指定されています。

2018.5.19

CATEGORY : 新潟 Trackback 0 Comment 2 △Page Top

正覚寺(新潟)・平安期の聖観音 2019-05-06-Mon

正覚寺のご住職のご厚意により、平安時代の作と伝わる聖観音様を拝観させていただきました。

IMGP1628.jpg

正覚寺は享徳元(1452)年に創建された古刹で、佐渡西国三十三観音霊場の第六十九番札所でもあります。

IMGP1616.jpg

現在のご本尊は、智拳印を結ぶ大日如来様。
明治元年に京都から請来されたそうです。

IMGP1601.jpg

そしてご本尊の向かって右隣りにいらっしゃるのが、かつてのご本尊であった聖観音様です。
像高はおそらく1m前後でしょうか。

IMGP1603.jpg

目鼻立ちは小ぶりで可愛らしく、清楚な雰囲気を漂わせた観音様です。
シンプルな彫りが、木目の美しさを際立たせています。

IMGP1613.jpg

ご本尊の向かって反対側には、同じく平安期の作と伝わるお不動様がいらっしゃいました。
こちらはどことなくユーモラスな表情をなさっていて、親しみやすさを感じます。

DSC_1736.jpg

この日の参拝を終え、再び両津港へ向かっていると、昼頃から降り出していた雨がどんどん激しくなってきました。
最初は折りたたみ傘をさしていたものの、強烈な風で大破してしまったため、途中からはずぶ濡れになりながら歩くことに。
ごうごうと音を立てる風雨に耐え、ようやく港付近まで近づくと、荒狂う波がすぐそばまで迫っていました。

2018.5.18

CATEGORY : 新潟 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

四国八十八箇所霊場を歩いてきました 2019-05-01-Wed

DSC_0025_20190501115833b2c.jpg

2019年4月26~29日の四日間で、四国八十八箇所霊場の1番~17番(それと18番に向かう道程の3分の2くらい)を歩いて参拝してきました。
強い日差しや強風、急勾配の山道など、様々な困難がありましたが、何百年も続く信仰の道を体感できたことは、このうえ無い喜びでした。
まだまだ全体の10分の1ほどの距離に過ぎませんが、今後も少しずつ歩き、必ず満願したいと思っています。
いずれブログにもアップする予定ですので、どうぞよろしくお願いいたします。

CATEGORY : 日記 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」展に行ってきました 2019-04-21-Sun

DSC_0316.jpg

東京国立博物館で開催中の「国宝 東寺―空海と仏像曼荼羅」展に行ってきました。
東寺は私が京都で最も好きなお寺のひとつです。
これまでに何度も参拝したことがあるため、寺宝の多くを拝観したつもりでしたが、やはり今回もその質と量に圧倒されました。

jizo.jpg 
(⇒東寺HPより)

個人的に一番惹きつけられたのは、かつて京都に存在した西寺伝来とされる地蔵菩薩立像です。
ほぼ等身大の大きさで、むっちりとした太腿、深く彫られた複雑な衣文など、貞観仏らしい特色がよく出ています。
体に重厚感があるのに対し、お顔は小さく、優しげな表情をなさっており、独特な美しさがありました。

それから国宝の武内宿禰坐像も印象的でした。
頭に被っている烏帽子は木彫なのですが、なぜか体は裸のため、実際の衣服を着せてお祀りしていたようです。
武内宿禰は記紀に記述がある伝承上の人物で、景行天皇から仁徳天皇までの5代にわたって仕えたとされています。
あまり彫刻の作例がないため、もしかしたら元々は神像として造られたのかもしれません。

bishamon.jpg
兜跋毘沙門天立像(⇒特別展HPより)

kokuzo.jpg
五大虚空蔵菩薩坐像 (⇒東寺HPより)

兜跋毘沙門天立像や五大虚空蔵菩薩坐像は、過去にもお寺の特別公開で拝観したことがありますが、やはり博物館で様々な方向から拝観できるのは貴重な機会でした。
虚空蔵菩薩様たちが乗っている獅子や象などの生き物はとても可愛らしく、魅力的で、実際にその姿を見たことのない仏師が、ここまで生き生きとした動物を造りあげたことに驚きます。

DSC_0320_20190421224953e43.jpg

そして今回の特別展で一番の目玉は、なんといっても国宝・帝釈天騎象像が撮影可だということでしょう。

DSC_0387.jpg

仏像界屈指のイケメン仏として有名なこの仏様、やはり女性ファンが多く、尊像の周りには沢山の女性がカメラを持って集まっていました。

DSC_0328.jpg

DSC_0373.jpg

どの角度からでも完璧な格好良さ!
これまでに何度もお寺や博物館で拝観していますが、毎回ウットリします。
個人的にはこれ以上のイケメン仏を他に知りません。

**********

そして毎年ゴールデンウィーク前後に本館で開催される「新指定 国宝・重要文化財」展にも併せて行ってきました。

anshoji.jpg
(⇒文化庁HPより)

とりわけ感動したのは、新規に国宝指定された安祥寺(京都)の五智如来坐像です。
実物は写真よりはるかに美しく、存在感があり、展示室の入口から遠目にお姿を拝しただけで鳥肌が立ちました。
9世紀頃の作と推定されており、神秘的なお顔立ちなどに密教仏らしさが強く感じられます。
今回公開されたのは五尊のうち、大日如来坐像、阿弥陀如来坐像、不空成就如来坐像の三尊だけだったので、いつかすべてそろったお姿を拝観したいものです。
ちなみにこの五智如来坐像は現在、京都国立博物館に寄託されているそうなので、もしかしたらそちらで拝観できる機会があるかもしれません。

2019.4.20

CATEGORY : 美術館・博物館 Trackback 0 Comment 0 △Page Top

« 前のページ | ホーム | 次のページ »