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仏像ファン的古寺巡礼

仏像への愛を書き綴った、仏像ブログです。

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熊野古道・中辺路を歩く~二日目(後編)~

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栗栖川のバス停から中辺路に再び合流するため、30~40分ほど山道を登っていきます。

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すると一気に視界が開け、アスファルトで舗装された道沿いに住宅が並ぶ、高原という集落に辿り着きました。
「どこから来たの?」
「神奈川からです」
「そりゃ遠いところから!頑張ってね」
集落の中にある高原霧の里休憩所で休んでいたところ、地元の方に声をかけていただきました。

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休憩所から見える果無山脈。
決して標高は高くないものの、その独特な山容と美しさで、見るものを圧倒します。

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高原熊野神社は同じく高原集落にある古社で、高原王子とも呼ばれています。

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社伝によれば、その創建は応永9年(1402年)に熊野本宮大社から祭神を勧請したことに始まり、九十九王子には通常数えられませんが、近世以降は多くの参拝者で賑わったそうです。

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ここから再び熊野古道中辺路へ。

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お揃いの衣装をまとった、可愛らしいお地蔵様たちがいらっしゃいました。
衣装を作った人の愛が感じられますね。

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この日は晴天。
雄大な景色を楽しみながら、快調に歩いていきます。

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剣ノ山経塚跡です。
古くから神聖な場所とされ、ここを起点として熊野本宮へ向かう九品の門が建てられました。

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不寝王子へ到着。

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ここまで来たらあともう少し!
一気に坂を下っていきます。

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こちらは乳岩と呼ばれる巨石で、奥州藤原氏にまつわる不思議な言い伝えが残されているそうです。

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そこから少し下ると、建物が見えてきました。
ゴールの滝尻王子です。

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着いたー!!
熊野本宮大社から二日間かけて歩いた中辺路、雪の影響で大幅なルート変更を余儀なくされましたが、今回も熊野の魅力を存分に味わうことができました。

2018.1.27

なお、これまでに歩いた熊野古道の旅行記はこちら。
よろしければご覧になってください。


【2014年】
熊野古道中辺路・小雲取越①
熊野古道中辺路・小雲取越②

熊野古道中辺路・大雲取越①
熊野古道中辺路・大雲取越②

【2015年】
熊野古道小辺路・果無峠越①
熊野古道小辺路・果無峠越②

【2016年】
熊野古道伊勢路・丸山千枚田

【2018年】
熊野古道中辺路・熊野本宮大社~継桜王子①
熊野古道中辺路・熊野本宮大社~継桜王子②

熊野古道中辺路・継桜王子~滝尻王子①
熊野古道中辺路・継桜王子~滝尻王子②



熊野古道・中辺路を歩く~二日目(前編)~

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熊野古道中辺路を歩く旅、二日目は継桜王子からスタートしました。
大きな鳥居の奥には樹齢数百年はあろうかという杉の木が並び、熊野九十九王子のひとつとして栄えた古社の風格を感じさせます。

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現在は小さな社が建っているだけですが、周囲に立派な石垣が組まれているため、おそらくかつては大規模な社殿が並んでいたのでしょう。

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こちらは「野中の一本杉」と呼ばれる巨木で、和歌山県の文化財に指定されています。

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木の根をたどっていくと、何メートルも先の道路まで伸びていました。
物凄い生命力です。

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前日の夜、宿の外からごうごうと音が聞こえていたのは、雪が降り続いていた為だったのでしょうか。
周辺にある家の屋根や道は、パウダー状の雪で真っ白になっていました。

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冬の朝らしい、冷たくて澄んだ空気を吸い込みながら古道歩きを始めました。

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継桜王子から坂を下り、近露と呼ばれる集落へ。

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このあたりは現在も生活路として使われており、アスファルトで舗装された道が続きます。
路傍のお地蔵様にもお供え物が置いてありました。

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こちらはユニークな案山子さんたちです。

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数十分ほどで近露大路跡へ到着。

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そこから先は再び古道らしい山道を歩きます。

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山の中へ入ると、雪が多く残り、非常に滑りやすくなっていました。
慎重に、少しずつ石段を上って行きます。

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牛馬童子像周辺は集落も近いため、散歩中の地元の方や観光客の人たちとも何度かすれ違いました。

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10時前後に道の駅熊野古道なかへちへ到着し、少し早めの昼ごはん。
山間部は雪が多く残っているため、ここから栗栖川というところまでバスを使うことにしました。

(つづく)

熊野古道・中辺路を歩く~一日目(後編)~

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雪が激しくなる前に、少しでも前へ!
気持ちは焦るものの、ますます坂が急こう配になり、思うように進めません。

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清流を越え更に歩いて行くと…

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道の川集落跡へ辿り着きました。

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看板の説明によると、かつてはここに集落があり、住民の多くは林業に従事していたそうです。
ところが昭和30年代後半からの林業不況により過疎化が進み、残っていた人々は熊野本宮大社の近くに転居することになりました。
そして今も元住民の方たちは祭日にここを訪れ、大切に杉林を手入れしているのだとか。
なるほど、美しい杉の木が整然と生えているのも納得です。

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道の川集落跡を過ぎたあたりから、道は雪で覆われるようになりました。

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湯川王子へ到着。

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すると道案内の看板が立っていました。
どうやら数年前の台風の土砂崩れで、本来の熊野古道は通行止めになっているようです。
残念ですが、迂回路を進むしかありません。

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橋から垂れる水が完全に凍って、つららのようになっています。
ダウンジャケットを着ていても強烈な寒さを感じました。

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やがて道は完全に雪で真っ白になり、つるつると足元が滑るようになりました。
慎重に歩こうとすると、通常よりずっと時間がかかってしまうため、焦りばかりがつのります。

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舞い散る雪で白くかすむ熊野の山々。
熊野古道を歩くのは4回目になりますが、初めて見る光景です。
先を急いでいても、目の前に広がる幻想的な美しさに、つい立ち止まって見惚れてしまいそうになります。

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このあたりは一番雪が積もっていた箇所で、前に降った雪が凍って氷のように固くなっており、滑って何度か転倒してしまいました。
準備不足でアイゼンを持ってきていなかったため、これ以上山道を歩いて進むことは諦めざるを得ません。
国道まで出て、その日の宿へと向かいました。

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熊野古道添いにある古民家の民宿は、シーズンオフということもあって、宿泊しているのは私一人でした。
炬燵へ入ってほっとひと休み。
翌日は再び中辺路を歩き、紀伊田辺駅へと向かいます。

2018.1.26

熊野古道・中辺路を歩く~一日目(前編)~

熊野古道・中辺路を一泊二日で歩いてきました。
熊野古道を歩くのは通算4回目になります。
今回歩いたのは、熊野古道で最も有名なルートのひとつ、滝尻王子~熊野本宮大社間です。

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本来であれば、紀伊田辺駅からバスで滝尻王子へ向かい、そこから熊野本宮大社まで歩く予定でしたが、雪のため紀伊田辺行の高速バスが運休となってしまいました。
そこで急きょ予定を変更。
新宮駅まで高速バスで行き、当初の予定とは逆ルート、熊野本宮大社から滝尻王子まで歩くことにしました。

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久しぶりに新宮駅へ着いたら、駅前に綺麗なコンビニができていてビックリ!
それまでは一番近いコンビニまで7~8分歩かなくてはならなかったため、格段に便利になりました。

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新宮駅からバスに揺られること約1時間。
ついに熊野本宮大社の鳥居が見えてきました。

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ゴールまで無事に辿り着けますように。
本宮で熊野権現様にお祈りしました。

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境内の左脇から出ると、そこから熊野古道中辺路が始まります。
まず最初に祓殿王子跡が見えてきました。

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アスファルトで舗装された道の脇に伏拝王子への道標があり、その奥に階段が続いています。

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少し歩いたところで、杉林に囲まれた山道になりました。
ここから本格的に古道歩きが始まります。

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中辺路は基本的に熊野の山中を通っていますが、一部は現在も生活路として使われています。
世界遺産と共に生活するだなんて、とても素敵ですよね。

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古道沿いに可愛らしいお地蔵様がいらっしゃいました。
大切に藁で覆ってあります。
さぞお地蔵様もぽかぽかと暖かいことでしょう。

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しばらくはなだらかな上り坂が続きました。

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水呑王子跡

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発心門王子跡

主要な王子跡には休憩所や公衆トイレが設置されており、巡礼者が安心して歩けるようになっています。

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船玉神社へ着いたところで、空から雪が舞い降りているのに気づきました。
天気予報では南紀は晴れの予報でしたが、山の中なので天気が変わりやすいのかもしれません。
少し不安になったものの、ここで引き返すわけにはいかないので、先を急ぐことに。
気温も急激に下がってきました。

(つづく)

鷹取山石仏(神奈川)・採石場の磨崖仏

先日、運動がてら横須賀市の鷹取山に登ってきました。
山の中腹にある神武寺は過去にも参拝したことがありますが、山頂まで歩くのは今回が初めてです。

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京急神武寺駅から登山口へ向かう途中、ユニークな案山子に出逢いました。
この女性、たぶん2017年に大ブームを巻きおこした、あの芸人さんですね…?
実はこの場所、定期的に違う案山子に変わっているので、毎回通るたびにワクワクしています。
(⇒ちなみに2014年時の案山子はこちら)

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登山口に入ると雰囲気は一変、枯葉に覆われた登山道が現れました。
距離は短いものの傾斜がきつく、登っていると息が切れてきます。

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20分ほど歩いたところで、神武寺の本堂が見えてきました。
本尊の薬師如来像は、毎年12月13日の一日だけ開帳されます。

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ここまでは過去にも歩いたことのあるルートなのですが、今回はさらに奥へ。
本堂の脇から続く山道を登っていくと…

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少し開けた場所に出ました。
視界に入る電線が若干気になるものの、周辺の景色が一望できます。
登ったのが1月の寒い時期ということもあり、登山者にほとんど出会うことはなく、しばし絶景を独り占めしました。

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さらに進んでいくと採石場の跡に出ました。
鷹取山はかつて凝灰岩の産地でしたが、現在はロッククライミングの良い練習場所となっているようです。

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登り初めて1時間強、ようやく山頂へ。
住宅地が建ち並ぶ向こうに海が見えました。

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その山頂から少し下ったところにあるのが、岸壁に彫られた巨大な鷹取山石仏です。
想像以上の迫力にビックリ!
看板の説明によると弥勒菩薩像で、なんと像高8m、像幅は4.5mもあります。

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どこか外国の仏像を思わせるような、エキゾチックなお顔立ちですよね。
横須賀市在住の彫刻家、藤島茂氏が昭和35年から約1年かけて製作したそうです。

2018.1.21

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Author:ちー
読書と音楽、そして仏像をこよなく愛しています。

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